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フルコース

 食事の用意が整ったようだ ワゴンにのった瓶からみんなに飲み物がそそがれていく

「それじゃあ食事に食事をしましょう魔王城専属シェフに作らせた特別で特別なフルコースを楽しんでね」

 アガレスちゃんの音頭で乾杯をした後前菜をいただく今日の前菜は触鬼トゥーナの身のサラダだ

 サラダとよくマッチするソースが口の中でからみあう

 前菜を頂いた後は触鬼ブロコからドロップするさっぱりとした若芽のスープだ

 執事さんは僕たちがいつでもパンをおかわりできるようワゴンに山盛りにパンを用意している

 この世界のパンは触鬼からのドロップのものがある、作るものもあるのだがこういった高級な料理を客人に振る舞う

 場合触鬼からのドロップのものがより高級品とされる

 この高級パンはフライパンダやフライパンツァーなどといった比較的LVの高い触鬼を倒さなければならないため

 やはり庶民では手が届くようなしろものではないのだ

 僕はラミスちゃんについてきただけなのでテーブルマナーもへったくれもなくなるべく音をたてないようにカンナやナベちゃんの

 みようみまねで食を進めている 味はよいのだがやはり少し肩がこる

 そして次は魚料理がやってきた。これは僕たちがよく食べるミンタイの親を焼き魚にしたものらしい

 頭も骨もきれいにはずしてあり美しくソースが乗っている

 カンナがパンにこのソースをつけて食べていたので僕も真似をした

 お魚を美味しく頂いた後お口直しにジェムラートを少し口に含んだ

 そしてメインディッシュである肉料理である

 こちらの肉料理で最高級なものはやはりドラゴンの肉であるそしてドラゴンは凶暴凶悪なものほど味がよいとされている

 魔王でなければ倒せない。その力をもってようやく討伐し食として振る舞えるのである

 これこそまさに至高の料理、伝説の料理といっても過言ではない

「さぁ まだまだたくさんたくさんお肉はありますのご遠慮なさらずにお食べにお食べになってくださいね」

 アガレスちゃんはみんなとの食事を楽しんでいる

「おいしい」

 ラミスちゃんはこの料理がどんな孤独と苦労の上にできあがっているのかよく知っているそして一口たべる

 ごとに涙があふれてくるのを感じた

 そして最後は締めのフルーツだ

 こちらはこの前食べたドライアドフルーツとおなじもののようだが普通の暮らしをしていてこのフルーツに出会うことは

 まずないといっても過言ではない

 あるところにはある。なにか世の中の不条理に出会ってしまっているような感覚におそわれる

 食事を終えた僕らはポータルから一度自宅に帰り次の日もう一度魔王城へやってくることとなった


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