賄賂
竜車に乗った僕らは逃げてきた女の子が落ち着くのをまって話を聞くことにした
「ふーん ということはー あなたのお父さんがー商売でー失敗してー借金のかたに連れて行かれそうにー
なってたーってことね」
「普通の借金でかえせないからというならまだ諦めもつくのですが、あいつらははした金を無利息で貸してやるといっておいて
あとになって膨大な利息を請求してきたんです。そればかりか難癖をつけてはお店のなかで暴れたり他のお客様に
ちょっかいを出したりと....」
そこまでしゃべるとよほど悔しかったのかまたうつむいて泣いているようだった
「旅のお方、ご迷惑とは存じますがお礼がしたいのでうちに来ていただけませんか?美味しいご飯とお風呂も用意できます」
女の子はナベちゃんを2,3日用心棒代わりに引き止めておきたかったのだろう
僕らは顔を見合わせた後うなずきあった
「おーっけー」
御者をしているタマちゃんにも伝えて行き先を女の子の家へ変更した
竜車の中で女の子の名前はタッパ・タプルという名前ということ
お父さんは魔族の街で中規模の魔法用品店を営んでいることをきいた
そしてタプルの家が見えると父親らしき人が玄関を右往左往していた
タプルは竜車から飛び降りると父のもとへ走った
「父さん」
「大丈夫だったかい」
ひしと抱擁し涙をながす2人
「この人たちが助けてくれたの そして2,3日うちにいてくれるって」
「これはこれは旅のかた娘を助けていただいて本当にありがとうございます。私はこの街で魔族用の魔法洋品店を
営んでおりますタッパ・ディクトというものでございます。たいしたおもてなしもできないかもしれませんが
ぜひゆっくりしていってやってくださいませ」
ディクトはそういってメイドに僕らを自宅へ案内させた
その頃 魔族の街魔族商工会本部長室では...
魔族の街魔族商工会本部長コーナルと大型ショッピングモール魔族の町店建設推進委員長ラップが
密談をしていた。
「本部長様 本日は金のジェムラートをお取り寄せいたしました。ぜひご賞味ください」
「ラップよ私は甘いものが苦手でな」
「本部長様、ですので金のジェムラートと・・」
にやつきながら目線を下に向けるラップ
本部長は2段になった菓子箱の下にあるゴールドをみてにやりとわらう
「それでは本部長様 土地の誘致の件なにとぞよろしくお願いいたします」
「ふははは大丈夫だ 裏からも手を回しておる もうすぐ土地も娘も我々のものだ、
ラップよ おぬしも相当な悪よのう」
「いえいえ 私なんか本部長様の足元にもおよびませんよ」
「はっはっっははは」
カタッ
天井から小さな物音がきこえた
「何者!」
「・・・・・」
「気のせいであったか」
本部長はそそくさと金のジェムラートをカバンにしまった




