ポーションを売る
その日は初のポーション売りの日だったので助っ人にタマちゃんを呼んだ
タマちゃんはゴールドカードまで持っているお金持ちさんなのに時間もあるらしく
家の誰かが呼ぶと必ずすぐ来てくれる謎の獣人賢者様だ
「リストー ラミスー とりあえず薬はギルドに売って見るのがいいにゃ ただ 身元を証明するものがいるかもにゃー」
そうだった 元魔王だの勇者だのと言っても身元の証明がなければこの世界では普通の暮らしなどできないだろう
「そうだ リスト タマのだんにゃににゃるかー」
タマちゃんびっくり発言だ
「それは駄目」
タマちゃんの後ろから黒いモヤに赤い目の怪物が現れたような気がしたのは僕だけだろうか
なにかラミスちゃん魔気もどってない?
「じょ じょうだんにゃ ラミス 怒るにゃよ」
「それにゃら 相談に乗ってくれる人を紹介するにゃ」
タマちゃんに連れて行かれた先はいわゆる役所だ
タマちゃんはこちらの方でも顔がきくらしく入り口で受付嬢と少し話をすると
奥の応接間に案内された
「こんにちはざまーす 私こちらで出入国を管理している キャロット・ピーラーというものでござーます」
(いやー この人はきらびやかだ。こちらの世界のおしゃれさんだろう
むしろ おしゃれが服をきてあるいているんじゃないかといっておこう あ 目がチカチカしてきた)
「今日は賢者タマ様のご推薦ということで特別に入国と証明書の枠を容易いたしておりますのよ。ほーほっほっほ」
(なにがおかしい)
「それでは こちらでステータスをお見せになっていただきざーます」
(今度は言葉がおかしいぞおしゃれさん)
「ここでは 正直にステータスを見せるにゃ 一応LVが人より高いことは伝えてあるにゃ」
タマちゃんがそういうので僕らはステータスを開いてみせる
「あばばばばばばばば」
僕らのステータスをみたキャロットさんは顎が地面につくほど驚いている
そのあと ブルブル震えながら青い顔でタマちゃんに助けをもとめるような目線をおくった
「だーから 最初に言ったにゃ ちょっと普通じゃにゃいから窓口で申請できにゃいんだって」
2人共LVもスキルも職業も何もかもが世界崩壊レベルである
「わワワわかりましたでざーます。このことは私ひとりの胸の奥にしまっておくでござーます」
「タマ様 ちょっといい具合なステータスを2人に教えてあげてくれますでざーますか?」
そう言いながら申請用紙を差し出してきた
「こちらの用紙はあくまで自己申告でござーますので間違いのないようおかきくださいませざーます」
「もう一度いうざーますよ こちらの用紙はあくまで自己申告でござーますので間違いのないようおかきくださいませざーます」
(ああ 自己申告なので好きなように書けと言ってるのか)
僕たちはタマちゃんから教えてもらったようにあくまで一般市民的なステータスを記載した。
しかし すげーなタマちゃんこんなところにも顔が利くって
そしてキャロットさんも自分の一存でこんなことができるのすげーよ。さすがはしゃべるおしゃれさんだ。
応接室での会話を終えるとキャロットさんよりロビーで待つよういわれる
程なく名前をよばれ無事僕らは身分証明を発行してもらうことができた。
証明をもらった僕らは役所を出ると薬を売るためギルドへと歩を進めたのだった




