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帰ろう

「板さん ごちそうさまー」

「ありがとにゃー」


 みんな ぞろぞろとのれんをくぐってゆく

「おう またきな みんなの分のマナボードのオートロックは解除するから今度は一人でもくればいいからな」

「ゆぐぼうも なんだ たまには遊びにきなよ」

 鼻の頭をかきながら板さんは照れくさそうに言った

「板さん ありがとう ありがとう」

 何度も手をとりお礼をいうユグドラ


 誰一人仲間を忘れる事なく不在のマナの儀式は終わった


 板さんの世界から出て皆の意識がはっきりしてきた頃僕らはまたマナボードの入り口に帰っていた

 板さんのいる世界では時がゆっくり流れるようだ 外の世界では一瞬の出来事であろう

 後ろからゾロゾロと人が押し寄せてくる

 僕らは来たときのように手をつないで帰路についた

 その頃 魔王城ではラミスちゃんの存在を埋めるように新しい魔王が誕生していた

 無料駐竜車場の竜車近くでこれからどうするか話し合う

「リストちゃん ちょっと帰りにショッピングモールによってお買い物をしたいわ」

 ナベちゃんは明日からの生活を考えて日用品を買っておきたいようだった

「リスト 私は大きな木で降ろしてくれ」

 ユグドラはしばらく精霊化するようだが遊びに来るといっていた

 僕らは駐竜車場から転移ゲートを開いて大きな木を経由、ユグドラと別れてショッピングモールへとたちよった

「リスト ちょっとおもしろいアイテムがあるんだがみていかにゃいか?」

「最初に説明しとくにゃ マジックアイテムというものでそれを媒介して魔法を使うというものにゃんだけど

 スキルプログラミングを中に埋め込んでおくと魔法の幅が広がるにゃ」

 タマちゃんがいうには

 異世界のマジックアイテムといえば大概術者がそれを身に着け魔力を増幅して攻撃したりなにがしらかの効果を付加しておいて

 術者が行使するというのが大体の認識であるということだがタマちゃんがおしえてくれたのは

 スキルプロフラミングをマジックアイテムに付加することによりマジックアイテムが状況により自動発動できるというものらしい

 例えば 魔気感知のスキルを使い 家の周辺数m以内に敵の魔気を感知したとき家の周りに数mの障壁を展開する(あるいは

 なんらかの魔法で攻撃する、もう一つのマジックアイテムに警告を発する)などと使いみちが広がるのである

「さ 買いに行くにゃ」

「じゃー 2時間後にここにー集ゴーでー」

 ナベちゃん、カンナは日用品や食料品の買い出しに、僕、ラミスちゃん、タマちゃんは魔法アイテム屋に向かうことが決まった

 魔法雑貨ニフルヘイムは今をときめくキッチン王国の魔法アイテム職人たちが手作りした品をギャラリー形式で展示販売している

 お店である。店内は落ち着いた雰囲気だ

 特に日常で使う安価なアクセサリー類は若い魔法使いたちにも大人気であるが武器 防具などもジャンルにこだわらず

 たくさんの職人さんが出品しているそうである

 僕らが店内をうろうろと歩き始めた頃 ラミスちゃんが店の入口にあった小さなぬいぐるみを凝視していた

「ラミス これほしいにゃ?」

「うん なんかかわいくって」

「リスト これ ラミスに買ってやるにゃ」

 ぬいぐるみを掴んでタマちゃんがいった

「あ でも僕お金もってなくって」

(うーん 帰ったらなにか仕事しなくちゃ)

「よし ラミス リストが買ってくれるにゃ」

「リストがあとでタマに払うでいいにゃ」

「リストにはこれにゃ」

 タマちゃんが手に持ってるのはただの黒い箱だ

「リスト 心配するんじゃにゃいにゃ。小学生の小遣いで買える程度のものにゃ」

 レジについたタマちゃんが取り出したのは

 ゴールドカードだった

 タマちゃん仕事一体なにしてるの?

「ありがとうございました」

 店員さんは 満面の笑顔で僕らを送り出したのだった

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