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問題

 マナのおかげで願いが叶った為 みんな上機嫌であったが

 ラミスちゃんが魔王をやめてしまったということは

 これからこの世界のバランスが大きくくずれようとしていることにほかならなかった

 駐竜車場に集まっていた魔族などほんのひとにぎりにすぎない

 ただでさえ血の気の多い連中が多い魔族では力により統率がとられることのほうが多いのだ

 ゆえに力の頂点を失えば抗争がはじまるのは必然である

 内部の抗争だけならまだしもこの世界の魔族たちは一般の経済活動にも多大な影響力をもって

 いるため一般国民の生活にも影響がでるであろうことは容易に想像できたのである


「なべちゃんーどーするー」

 カンナが手にとったマナを食べながらナベちゃんを覗き込んだ

「そうですわね まぁ私達も今までどうりって訳にもいかないわね このままだとラミス様共々追われてしまうわね」


「んー じゃあー みんな死んだことにしたらどうかしらー」

 パチンと手を叩いたカンナがほこらしげに言い放った

 カンナ いいけど髪の毛食ってるよ

「そうね それはいい方法かもしれないけどそれなら少し策を練る必要がありそうね 誰から見ても私は簡単に死んだりしなさそうでしょ」

 ラミスはすごく申し訳なさそうな顔でいった

「できるだけ 大勢の見ているところでラミスがリストに倒されるってのがいいのかにゃー」

 たまちゃんがボクシングの真似をしながら話す

「いや たまちゃん そうなったら僕はそのあと勇者扱いで普通の暮らしなんかできないとおもうんだけど」

「リスト 勇者じゃにゃいのか?ははは」

「よっしわかった」

 突然話を聞いていた板さんがぱちんと手を叩く

「死んだことにするってのは無理だけどよ はなからいないことにするってのはどうよ」

「つまり 不在のマナを食べるとそいつは存在しなかった事になるのよ」

「ラミスちゃんはラミスちゃんが存在しなかったという事実を思いながらマナを食べるってことだ」

「でもみんなに忘れられちまったらそれはそれで困っちまうだろ だから忘れたくねぇ相手はラミスちゃんを忘れない、存在していたと

 思いながらマナを食べるってこった」

「つまり マナは主張するものに権利を与えるのね」

「っま そういうこった」

「ゆぐぼうも連れてきてもらったしな こいつはサービスだぜぃ」

 板さんグッジョブポーズでウインクだ

 板さん慣れないウインクで両目つぶっちゃってますよ

「さて みんなの分のマナにぎらなくちゃなんねぇ いそがしくなるぜい」

 板さんは板場の奥へ入っていった

 その後 板さんにマナを眼の前にだされ 粛々とその儀式はおこなわれた

 皆顔を見合わせお互いのことを忘れないように強く念じながら・・


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