表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
34/100

板さん

 僕たちはやっちまった感のある幹部たちの残った駐竜車場を後にし

 国営無料駐竜車場よりマナボードの森遊歩道、中間地点にまで来ていた

 ここで問題になったのは前回板さんにあえたのが僕だけだったということだった

 しかし今回はラミスちゃんやユグドラなども板さんにあえなければならない

 賢者であるタマちゃんに助言を求めた所僕がマナボードに触る際みんな僕の体の

 一部分に触れていればいいのではないかということになった

 中間地点からは案の定混んでいてマナボーどまでは離れないようみんなで手をつないで

 移動した。

「さぁ じゃあ 触るよ」

「はーい」

 だれだ尻をさわってるのは

 そこはにぎっちゃダメだろ

 マナボードを触れるとまた頭の中が白く霞む

 霞がとれるとみんなの顔がはっきりしてきた

「よかったー 成功ニャー」

「みんなーいるー」

「大丈夫そうですわよ」

「私も大丈夫みたい」

「問題ない」

 お互い確認しあい無事を確認する

「この暖簾のおくに板さんっていう人がいるんだにゃ?」

 タマちゃんが興味深げな視線を送ってくる

「うん たぶん このなかだよ」

「さ はいってみよう」

 僕たちは暖簾をくぐり玄関をあけた

「ヘイ らっしゃい」

 板さんの元気の良い声が店内に響いた

「板さん!」

 ユグドラが叫ぶ

 数秒の沈黙のあと板さんも叫ぶ

「ゆぐぼう! ゆぐぼうじゃないか どうしたこんなところまで」

 カウンターから出てきた板さんは

 涙目で呆然としているユグドラの両手をとって話しかける

「おうおう こんな べっぴんになっちまって どうしたどうした そんな顔してちゃあ

 せっかくのべっぴんが台無しってもんだ」

 その言葉を聞いてついにユグドラは耐えられなくなったのか

 板さんの胸に倒れ込みながら号泣した

 バツが悪そうな板さんを察して僕らは目配せしあいそっとカウンターに座った

 しばらくたって落ち着いたユグドラが

「もう大丈夫ごめんなさい」

 といって静かにカウンターに座る

「おう みんなすまねぇな とりあえずマナ握るからゆっくりしていってくれ」

「板さんは私の恩師なの」

 ユグドラがぽつりぽつりと語りだす

「その昔 私達は普通の魔法使いの師弟だったわ

 私達は神から聖杯を借り受け豊穣の祈りをささげるのが日課だったの

 その日,指に傷を追ってしまった私はその血を うっかり聖杯にふれさせてしまったの

 聖杯は割れ、抑えられていた触鬼たちはこの世界へ湧き出し

 私は神に罰せられ大木の神罰をそれをかばった板さんは石の神罰をあたえられたわ

 板さんの神罰はマナを作り続けなくては石からでられない

 私の神罰はマナがなければ大木のもとから動けないというものだったの」

 ユグドラはフーとため息をつき

「あれから 3000年 やっと自分の役割がわかってきたんだけどね、どうしても板さんにひと目あってあやまりたくてね」

「ばーろー 水くせーこといってんじゃないよ こうして2人共元気に暮らしてるんだ」

「おお そうだ ここからなら ゆぐぼう マナのスキルつけてやれるぜ そうすりゃ これからはいつでも会えるってもんだ」

 板さんの言葉を聞いてユグドラの顔がぱっと明るくなった


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ