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魔王ゆえに

「妾の旅路を邪魔するのはだれじゃぁ 」

 ラミスちゃんが最前線のバアル族の大将バアルとアモル族の大将アモルをにらみつける

「こ こいつです」

 2人が同時にお互いの顔を指差す

「きさまら じゃな」

 ラミスちゃんはなにやら呪文のようなものを唱えたあと頭上にできた黒く渦巻くなにかを鷲掴みにし

 大きくふりかぶったあと2人の大将に投げつける

「ふははは せいぜい仲良くするが良いわー」

 高笑いするラミスちゃん

 黒く渦巻く何かは2人をつつみこみ赤黒い空間のゆがみを収縮させた

 つぶれたのかと思った瞬間光を放ち一体の魔族がそこにひざまずいていた

「これで仲良しじゃの バアモルと名乗るがよかろう うははは」

 ラミスちゃんはどうだと言わんばかりだ

 2体を1体にしたのか?さすがは魔王だ 魔王おそるべし

 どこからか

「ラミス!」・・・・・「ラミス!」

 と聞こえた

 ポツポツであったラミスコールは次第に大きくなり

 駐竜車場にいたすべての団体からの大合唱となった

 ラミスちゃんは団体の上空を飛びながら

「お前らも一体にしてやろうか?全員見えているからな!ふはははは お前らの本気をみせてみろ!」

 などとどこかのロックバンドのようなことを叫んでいる、ノリノリだ。

 その後はカンナ ナベちゃんなどが必死でラミスちゃんを上空から引きずり下ろし

 団体の幹部らが声を上げやっとの思いで事の沈静化を図ったのだった

 その後僕らは事務所で団体が解散し帰路につくのを待った

 ようやく落ち着いたのだがカチューシャをつけたラミスちゃんは調子が悪そうだ

「2体を1体にって 気持ち悪ーい ナンセンスでしょー」

 自分でやっておいて涙目だ

「ほんっと もーいやー やめるー もうやめるの 魔王やめる」

 カンナが涙目のラミスちゃんを良い子良い子してやる

「こわかったねー 気持ち悪かったよねぇ だいじょーぶーだいじょーぶー」


「リスト ラミスは頑張ったよ」

 カンナの胸からくるりと顔を回し

「ご褒美」

 ラミスちゃん人差し指をくわえないでもらえますか?

 しかし今回は助かった

 本意ではないが・・・・・・

「しかたない 後ろを向け 勇者奥義飛燕尻炎打 とりゃー」

 ばっちーん

 竜車の中にラミスちゃんの歓喜のこえがこだました

 これで少し落ち着いてくれるかな

 早く板さんに会わなくちゃ


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