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ふたたび川の温泉

 昼食も終わりユグドラを仲間に加えた一行は川の温泉へと向かった

 道中は竜車の揺れに誘われてみんなうとうとと居眠りをしていた

 途中一度たまちゃんとナベちゃんが御者を入れ替わったがそれ以外は

 とくにかわったことはなかった

「そろそろ つくよー」

 カンナがそういうと

「ついたかにゃっと」

 ずっと竜車の窓から外をみながら僕の足にピシピシと尻尾をあてていたタマちゃんがこちらを向いた

 竜車がとまり全員がおりるとナベちゃんが今晩の夕食について説明する

「今晩の夕食はショッピングモールで買ってきたマホルト食品ですの。皆さん食事の準備は特に必要ありませんわ。ゆっくり川の温泉を楽しむわよ」

 と温泉押しのコメントだ

 マホルト食品は魔法で調理が即座にできるすぐれた食品だ

 昔はパックに入ったものが主流であったがいまではそのままお皿になって食べられるものも多く子供連れのピクニックや忙しい奥様に大人気らしい

 皆がキャンプの準備をしている間僕とタマちゃんユグドラが温泉の様子を見に行くこととなった

 ユグドラは温泉に興味しんしんで最初に見ておきたいと言うので3人で見てくることにしたのだ

「じゃあちょっといってくるね」

「いてくるにゃー」

「いってくるぞ」

 3人がそういったあと

「っと 一応 王都の家のゲート開いといたよ」

「30分後にまた開くんで向こうに用がある人は今入ってください」

 女性の多いパーティーなので僕は王都の家へ転移ゲートを開いた

「はーい じゃあー私ーちょっとー帰ってくるー」

「わたくしもですわ」

「私もー」

「タマもにゃあ」

 結局 僕とユグドラを残してみんないったん帰るようだ

 みんな結構帰りたいんだ 

 5分毎に消えてしまうのはめんどうだな ああそうだ スキルプログラミングがあった

「名前 継続転移ゲート 条件 僕がゲートを消すまでずっと...で登録っと」

 ステータス スキルプログラミングの欄に新しいスキル 継続転移ゲートが追加された

「みんなーこの場所から離れるまでずっと転移ゲートが利用できるようにしといたよー」

 そういうとみんなの顔がぱっと明るくなったように感じた

 タマちゃんは5分くらいでこちらに帰ってきて

「さぁ いくにゃー」

 と片手をあげた

 僕らが川の温泉につき湯船をみると枯れ葉などが浮いて結構汚れていた

「リスト 掃除にゃ」

 タマちゃんがお湯を抜いたので僕は新スキルプログラミング温水スチームを登録した 

 ちなみに魔法レシピはウォータープラスファイアプラスウインドだ

 僕は5本の指から竜巻状の温水スチームを湯船に放つ

 あっという間にピカピカになった浴場に新しいお湯をはる

「ちょっとお手伝いするぞ」

 ユグドラが何やら呪文のようなものを唱えると周りの木の枝が生き物のように動き出す

 あっという間に垣根らしきものと脱衣場ができた

「あ ありがとう ユグドラ」

 僕はお礼をいった

「なに このぐらい なんてことはない あとで私も入るしな ははは」

 僕らが湯殿の掃除を終え帰るとみんな帰ってきていた

「それじゃー 温泉の順番なんだけどー リストちゃん 最初にはいってー」

 カンナがまた悪巧みをしていそうなので僕は今度一番最後に入ることにした

「みんな先にはいってくださいね」

 僕はカンナの言葉を遮るように声を出した


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