マナボード
マナボード 高さ108m この世界でも珍しいオリハルコンでできた一枚岩
(異)世界遺産でありキッチン王国により保護、管理されているが現在一般公開されていてふれることもできる
また 伝承と数々の奇跡により世の魔法使い、研究者、探求者などの聖地ともいわれたくさんの旅行者が
訪れるスポットである しかしマナボードのオリハルコンを削り持ち去ろうと試みるものも多く(その硬さゆえいままで削り取れた者は
いないとされている)一般公開を中止せよとの声も王国にでているらしい
休憩できるベンチなどがある中間地点から徐々に人の列ができてきた
僕らははぐれないようお互いを確認しながら歩く
ここからもマナボードが見える十分大きく見応えが有る
遊歩道はどうやらマナボードをぐるりと回って出口に向かうようせっけいされているようだ
近づくにつれ昼間であるにもかかわらず精霊たちが光を放つようになってゆく
人の列に加わりゾロゾロと着いて行くとマナボード側に近づけるように遊歩道の曲がりがあり
そこで皆マナボードに触れてぐるっと回って帰路につく
マナボードに触れ感極まって泣き出すものやなにやら経のようなものを唱えるものさまざまだ
そしてタマちゃん、ナベちゃん、カンナもなにげに触れていく
「フー流石に精霊の力を感じるにゃ」
「みなぎりますわ」
「ちょっとーちからをーいただきますー」
などと言っている
そして僕の番だ
マナボードに触れた瞬間頭が真っ白になる
徐々に思考がハッキリとし眼の前にのれんのかかった玄関がみえた
当然 入ってみることにする
のれんをくぐり玄関をあける
「へい らっしゃい」
中には寿司屋を彷彿させるカウンターがあり中にはおっちゃんがなにか忙しくつくっている
あっけにとられていると
「おう さむいじゃねぇか 玄関しめてさっさとすわりな」
そういわれてそそくさと玄関をしめカウンター席にすわる
「おうおう わけえの魚の腐ったような目ぇしてどうしたんだ?何か食ってきなマナしかないけどな。マナ食ってきな。がははは」
なにかこう・・威勢のいい人だ
「あの ここはどこですか?」
「へいおまち! マナ一丁」
聞いてないよこの人
「ここがどこかって?」
あ 聞いてた
「やぼなことをきくんじゃねえよ 男はだまってマナを食えってんだ」
「するってーとなにかい? 兄ちゃんはここがどこだかわかんねぇってのかい?」
「つれねーな いやぁつれねぇ てやんでぃ ここはマナボードの思念だとでもいっとけばいいってのかい?」
「おっと マナが冷めちまう 冷めたマナが食えるかってんだ」
「それ食っちまいな 兄さんが文無しなのは100も承知だってなもんだ」
僕はいわれたままにマナを食べた なにか体のそこから湧き上がるような力を感じる
「おう ところでミカエルちゃんどうよ?」
「えっと誰ですか?」
「てやんでい何度も言わせるなってんだ。ミカエルちゃんてえんだよ」
知らない人だ
「すみません 知りません」
「きかねぇよ いや きかねぇ 誰にも言いたくねぇことの一つもあるってなもんだ」
「いやな ココだけの話だがな 昨日ミカエルちゃんがきてこういうんだ」
「板さん 板さん 明日リストちゃんて子が来たら 板さんの力でマナたべさせてあげて」
「もう板さんじゃなきゃできないしー」
「板さんと今度一緒にどっかいきたいなぁ」
「なんて言うもんでついついオッケーしちまったってなもんだ」
ミカエルちゃんて誰だか知んないけど、この人ちょろい
「なんでも 兄ちゃんには待ってるって人がいるってんだろ」
「ほらそれ食ったらはやくいってやんな くあー泣けるじゃねぇか つけてもらえぬマフラーを寒さこらえて編んでますってかぁ」
僕は最後の一切れを食べた
「玄関まで送ってやる またあたたけぇマナ食いたくなったらここにきな」
何がなんだかわからなかったが一応お礼を言う
「ありがとうございました ごちそうさまでした」
のれんを潜るとまた頭のなかが真っ白になる
「いいってことよ じゃあな」
遠くで歌が聞こえる
肩でかぜきる〜肩でかぜき〜〜る〜おとっこの〜〜〜〜〜〜〜〜〜
はっ
「リストちゃん 大丈夫?」
なべちゃんが心配そうに顔を覗き込んでいた




