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川の温泉1

ラミスの独り言

ラミスは水晶を覗き込んでいる


「ヒロインをさしおいて温泉とは良い身分じゃの」


「どうせ 妾は魔王城でひとりきりじゃ」


「こりゃ そこのネコ娘! リストにあまり近づくでない くくっカンナにナベンナまで...」


「嵐をふらしてくれるわ」


「魔属性魔法 魔王の涙!(ラミス勝手に命名)」

 リストたちは川のせせらぎをききながらマナボードの森への道を進んでいた

 竜車はゆっくりと止まる


「ナベちゃ 今日はこのへんでどうにゃ」


「いいわね ここには川もあるし水の補給もできそうだわ」


 客車から顔だけだしたなべちゃんがたまちゃんに答える

 なべちゃんが客車を降ろした竜に水を飲ませたあと各自仕事にとりかかる

 今日の当番は僕とたまちゃんが料理番、カンナとなべちゃんが調達係だ


「じゃーいってくるねーおいしいのとってくるねー」


 カンナとなべちゃんは意気揚々と出発していった


「おねがいにゃ リスト水汲んでくるにゃ」


 たまちゃんはかまどに小枝を組みながら僕におけをわたす


「はい じゃあいってくるね」


 僕は桶を持って数メートル先に流れる小川の河原までやってきた

 水は澄んでいてこのまま飲んでも大丈夫そうだ

 川の流れの遅い所では逃げる気配のない魚たちが群れをなしている

 あまりに気持ち良さそうなので少しだけ足をつけてみることにした


 河原から数メートルほどじゃぶじゃぶ上流にあるいていくとなにやらなまあたたかいような感じがした


「ん」


 更に歩いて行くと


「あちちち」


 なんと川の底の石の間から熱湯が湧き出している

 水を汲んで急いでたまちゃんに報告した


「にゃに?やったにゃ りすと すぐあんにゃいするのにゃ」


 現場に案内するとたまちゃんがすぐおそるおそる手をつけてみる


「おお これは結構あついにゃ よし すぐ用意するにゃ」


「リストはそっちにゃ」


「?」


「この前 触鬼狩り教えたにゃ 応用にゃ」


「ああ そっかー」


 僕は即座にたまちゃんのやりたいことを悟った

 2人同時に土壁を錬成する

 せり上がったコの字型の土壁は真ん中でつながりひとつになった

 水のはいり口をたまちゃんが調整する


「できたにゃ」


「できた」


 おたがい親指をたててグッジョブしあう

 帰ってきたカンナとなべちゃんにそのことを伝えると


「リストちゃーん グッジョブよー 素敵だわー うーん素敵」


「うわー 気持ちよさそー」


 そんなことをいいながら珍しくきゃっきゃっと喜んでいた

 本日の夕飯は水炊きを食べ終えたあとお風呂の順番を決めることとなった


「はい はーい わたしがー決めるー」


 なぜだか挙手で順番ぎめを独占したカンナ・・・


「最初はー リストちゃん 次がたまちゃんでー つぎにーなべちゃん 最後が私ーでいいー?」


 なぜかちょっと悪い顔になっていたカンナに僕は気づかなかった


「異議なしですわ」


 なぜか鼻息のあらいなべちゃんに僕は気づかなかった


「私もいいにゃ」


 なぜかランランと目を輝かせたたまちゃんに僕は気づかなかった


「さーて じゃー最初にリストちゃんーはいってねー」

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