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キャンプ

 夕刻というには少し早い頃合いの明るさの空の下、竜車はゆっくりと動いている


「さて そろそろ夕食と野営の準備にするわね そうね あの大きな木の下がよさそうだわ」


「たまちゃん あそこの大きな木の下で止まりましょ」


 なべちゃんが客車から顔をだす


「わかったニャー にゃんだかちょっとおにゃかがすいてきたにゃ」


 竜車は道からそれ少し小高い丘の上に立つ巨木の下にとまった


「リストちゃん今日はこれから食材を少しさがしてくるわ」


 一応竜車には日持ちのする乾物などの最低限の食料はつんであるものの旅の基本は自炊だ。そして

 できれば食料は現地で調達した新鮮なものを食すと言うのが旅人の心得というものだろう

 今日の当番はたまちゃんとなべちゃんが食料調達へ、僕とカンナが調理担当だ

 そういえば小学校のときキャンプあったなぁ あのときはカレー作ったっけ 夜 大荒れで結局

 体育館に避難したっけ なんてことを思い出した

 カンナが小枝を拾いなれた手付きでかまどを作った


「リストちゃーん 火ーくださーい」


「あ はい」


 あわててポケットの中を探してみるもマッチもライターも・・・・


「リストチャーン ファイアくださーい」


 そう言うとカンナはかまどの方クルクルドーンと指差し 空のなべを持って竜車の方へ向かった


「そーだったー」


 魔法が使えることをおもいだした

 ファイアを唱えてみた


「ファイア!」


「ボワッ」


 草原で使ったときのように小枝をひろって詠唱してみるとその炎は数メートルにまで立ち上った


「・・・」


 一瞬で消えたもののその光景に全く対処できなかった

 まだ手が震えている

 どこかで見た風景 あ そうだ 母さんはフライパンに間違って火を入れて換気扇まで立ち上った

 火を野菜をドバっと入れて事もなげに消した....

 そんなことを一瞬思った

 いまや LV25。スキルポイントを振っていないとはいえ基本能力は格段に上がっている

 気をつけなければ・・

 今度は細く小さく長ーくなるよう気を練ってみた


「ファイア」


 ポーという音とともに枝先からバーナーのような炎がでた

 成功だ!

 かまどの枝に当てるとチリチリと音をたてて炎がひろがっていく


「カンナ ついたよー」


 竜車のほうを向いて声をかけると後ろからカンナがあらわれた


「モウスコシデワタシクロコゲ モウスコシデワタシクロコゲ」


 恨めしそうな顔をしてこっちを見るのはやめてください

 すなおにあやまっておいた

 かまどにかけたナベから湯気がたちのぼるころたまちゃんとナベちゃんが帰ってきた



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