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転生したので狂信します  作者: 枝無つづく
第十一章:『堰』破りし『超越者』

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第414話 王都急襲➂

side ドレイク


 多種多様な能力を持つ転生者が溢れるこの世界。

 基本的に『絶対』と保証できるものは存在しない。


 どんなに高い城壁だろうと、飛び越えられないなんて保証はない。

 どんなに分厚い鎧だろうと、貫かれないなんて保証はない。


 転生者特典というものは常にこちらの『最新技術』を真っ向からぶち抜くような形で、技術者たちの心血を注いだ『安心』を破壊する。

 だが、だからといってされるがままになるわけにはいかない。


 特にこの『王都ガロム』は社会の要だ。

 どんな転生者であれ、その気まぐれで崩壊するようなことはあってはならない。

 故にこそ、ぶち破られるのを承知で可能な手段を備えてある。


「大結界が破られて直後に第十一位の精神汚染……大結界を破ったのは別のやつだ!」


 異常を察知し、中央区画へ走る。

 対精神攻撃への耐性訓練を受けた俺たち武装工作員は、この中でもかなりまともに動ける。だが、この強度……王宮の警備隊でも行動力や判断力にかなりの支障が出ていてもおかしくない。


 王都全体が危ないとしても、俺が今の段階で向かうべきはガロム王の護衛部隊への加勢だ。

 全体を把握し指揮系統を立て直すことを考えれば、この精神汚染に耐えられる人員は一人でも王の下へ集まった方がいい。


「単独で王都の大結界を破れるとすれば二十位以内か? 誰が裏切った……いや、どれだけ裏切り者がいる?」


 転生者の中には、空間転移や壁抜けを可能にする能力者もいる。

 それを考慮すれば、ただ丈夫なだけな隔壁や通路を押さえるだけの警備では当てにならない。


 そういう能力者との戦闘経験はあるが、そいつらは普遍的な常識が信用ならなくなるという、精神系とは別の意味で厄介極まりないやつらだった。

 数多の転生者と殺し合ってきた中でも、そいつらに関しては特に想像力の欠如が即死因になりかねないタイプの脅威。個人としての脅威だけでなく、戦術利用されれば暗殺や諜報活動に活用されて簡単に国家転覆までされかねない能力だ。


 だからこそ、そのための大結界だった。

 指定範囲内への転移や物体の透過、そういった能力が発動されたときに遮断は困難なまでも異常な現象を確実に感知し、空間干渉で座標指定を狂わせると同時に出現物への呪いや迎撃を人間の反応速度を超えた自動処理で行う攻勢防壁。

 空間そのものを満たす空気のように、曲者だけに働く毒ガスのように作用する見えない防衛設備。


 それだけ大掛かりなものだけに、破るのも簡単じゃない。

 仮に結界破りに長けた転生者だったとしても、かなりの準備と少なくとも事前にこちらが察知可能な時間が必要な代物だ……それこそ、その予兆すらも完璧に隠蔽するような組織的犯行でもなければ。

 そして、他にも何重もの防護機構や多機能結界式は用意されているが、大結界の探知能力と大規模精神汚染への遮断効果が失われているとなると、パニックの増幅とその裏での暗殺を狙っている可能性が高い。


 王都内での遠隔通信や情報統括も大結界があるとないとでは効率が大きく違ってくる。

 兵力があっても敵味方の判断ができなければ戦力にはならない。そして、その場合の攻め手ははっきりとした『敵軍』が見えない方が効果的だ。


「おい! 守衛塔から主砲が発射されたぞ! 敵を撃ったのか!?」


「わからんが、あの能力! 撃たれたのは守衛長だ!」


「じゃあ守衛長が裏切ったのか!?」


「わからんと言っているだろ! そうだとしていきなり主砲で撃つか!?」


 混乱しながら言い争う兵士たち。

 中央区画の警備を担うだけあって戦闘力は低くないし、精神耐性も一定以上。だが、精神汚染に当てられて悪化した精神状態での、事態の把握しきれない平時でも平静を保つのが難しいパニック。

 精神耐性の低い貴族たちには混乱しながら安全な場所を探して走り回っている姿も見られる……兵士たちもそれを手荒に止めるわけには行かず、人の行き来も制限しきれていない。


 今なら、俺のようにある程度の隠密技術と機動力があれば正面から警備を抜けられてしまう。

 そして、転移能力の類を防ぎきれない今の状況では物理的に道を閉ざしてパニック収束までやり過ごすというのも上策とは言えない。敵の能力が転移でなくとも、内側に敵がいた場合、大貴族やガロム王を人質に立て籠もられる可能性もある。


 相互の連絡が難しい今……非常事態のマニュアル通りなら、ガロム王は大結界ほどでないにしても強力な防御結界と精神汚染探知の術式の備えられた王座の間で俺のように集まってくる味方を待っていると考えるのが自然だ。

 謁見時の暗殺対策として他の設備からは独立して備えられた自動迎撃や自動防壁の術式もある。あの部屋はこういった場合の対策室にも使えるようにできている。


 そして、敵に転生者がいるのが確定である以上、その対処の専門家として防衛指揮に加わらないわけにはいかない。それ以前の護衛戦力としてもだ。

 並みの刺客であれば王座の間に辿り着いたところでさほど心配はないが……


「第十一位を裏切らせる『敵』がいるとすれば、下手をすればそれ以上の上位ランカーも……」


 この世界に絶対の保証などというものはない。

 設備としての防御機構はどれだけ完璧を追求しようが人間によって突破される可能性がある。人間の考えつく範囲のものである以上、情報と手段次第ではどうにかなってしまう。


 だからこそ、人間以上の防衛機構は存在しない。

 攻め手と受け手、それぞれの人間が互いに知恵や力の極限を競い合う段階に至ってこそ、その前提条件となる備えが絶対的な防壁として機能する。

 このパニックはその人間の壁をすり抜けるための布石、だとすれば……王座の間の防衛機構は過信できない。


「まずいな……俺以外に王座に向かうやつがほとんどいない」


 耳を澄ませば、『正門に向かえ』や『ガロム王は市街にいる』といった明らかなデマらしきものが錯綜している。

 本来の指揮系統の中に、兵たちの中に敵の手の者が混じっている。そして、そのデマは兵を王座の間へと集まらないようにそれらしいダミーの場所へと分散させようとしている。


 守衛の兵たちはガロム王家直属の俺と違い、『中央政府の中心』を守るのが仕事だ。

 非常事態に際して守るべきものはガロム王個人だけでなく、中央区画や施設設備、そして大貴族たちの身柄と数多い。それらを指揮によって臨機応変に割り振るものだが、それが裏目に出ている。

 本来の指揮官の安否もわからないような混乱した戦場において誤情報や伝令の偽装は致命的なまでに効果的だ。おまけに、飛び交う矛盾した情報からすると、その情報の真偽を確認するための符合すらも敵に把握されているらしい。


 『対策の対策』を取られている。

 これは兵の練度の問題じゃなく体制と情報の問題だ。

 つまりは、こちらの非常事態マニュアルを熟知した上で対策を立てている計画的なテロリストの襲撃。

 だとすれば、俺は一瞬でも早くガロム王の元へと辿り着かなければならない。

 この足で、誰よりも早く……


「急げ! すぐにガロム王の元へ!」


「あれは……」


 通路の先に見えた一団。

 二十人近い集団、フル装備の警備兵たちがまとまって王座の間へ駆ける姿。

 この状況でもパニックに陥らなかった兵が周りの兵を集めて真っ先にガロム王の護衛に向かおうとしている……そう見える。


 だが……あれは、違う!


「【雷撃(ライトニングボルト)】!」

「なにっ!?」


 兵団の先頭に魔法を撃ち込んで牽制し、壁を走って先回りする。

 今の反応と動き、やっぱりそうだ。

 他の奴はごまかせても、俺の目はごまかせない。


「貴様なぜ味方を攻撃する! さては裏切り者……」


「馬鹿を言うな。この状況で『他人の顔』をして陛下のところに行こうとしてるやつが味方なわけがあるか」


「何を言っている? 俺は……」


「知ってるよ、その顔はこの城で何度も見てる兵の一人だ。そして、ついさっきも広間の入り口で見かけた……あそこから移動して俺の前を走ってるなら、俺よりも遠回りした上で俺よりも速く走ったはずだ。俺の知る限りそこまで足の速い警備兵はいない。それに今の動き……本人よりも反応が良すぎるぞ、この変装の素人が」


 周りの兵士たちも俺の指摘に驚きや混乱を見せることなく静かに臨戦態勢を取る。

 どれも見知った顔だが、動きに違和感がある……この一団がまるごと偽物軍団か。

 自分の姿を他人に変えられる転生者は何人か知っている、あの精神汚染を放っている第十一位も光の操作で外見だけなら他人に化けられるんだったか……だが、多人数に適用できて声もそっくり。

 それができて王座の間の守りを抜ける実力者として知られる部類であれば……


「冒険者ランキング第十位……『忍軍』の遠野か」


 正直当たってほしくはない予想に冷や汗が流れる。

 だが、希望的観測にすがっていても仕方がない。

 俺の直感がまず間違いないと告げている。


「……くくっ、さすがは『転生者殺し』! お見事、よくぞ我らが『変化の術』を看破した! ことを起こす前にボロが出てはと精神汚染(オーロラ)とタイミングを合わせたが、さすがに城内にいる人間の顔をそのままに模倣するのは安易だったか」


「チィ! やっぱりかよてめえ!」


 『忍軍』の異名を持つ転生者『遠野』。

 暗殺者や斥候(スカウト)に近い独自の『忍者(ニンジャ)』という戦闘スタイルを持つ転生者。

 五、六人以内のパーティーで活動する通常の冒険者とは違い並外れた連携技術で数十人規模での作戦を得意とする軍の特殊部隊に近い隠密型。


 その能力は……『忍術を開発する能力』。

 魔法に近い術式をオリジナルで開発し、それを自ら修得すると同時に『秘伝の書』という神器を生成して他者にも修得可能な技とするという一つの技術体系を生み出すに近い転生特典だ。

 その他者に有益な能力特性もあってか、弟子入りを求める者も多く、忍術の伝授と引き換えにサポーターとしてやつの私軍(パーティー)に加わる形で着実な実績を上げてきたことから『遠野忍軍』とも呼ばれるようになった転生者。


 スピードと変装や詐術で隙を作って暗殺する俺とは戦闘スタイルが近い。

 単純なパワー押しや発動型ならやりやすいんだが……根本的な人数の差と、転生特典で開発された『忍術』を使うやつらとの手札の差が大きい。


 機動力があって手札が多くて致命的な弱点のない万能型。

 本来ならこの手のやつらと正面切ってやりあうのは避けたいんだが、こちらが守勢ならそうは言っていられない。

 それこそ、その気になったら『壁抜けの術』くらいやってくるやつらだ。罠部屋に誘い込んで攻守を逆転させるなんて手は通じない。


「今なら言い訳くらい聞いてやる……『自主的に二重スパイをしていた』なんて話なら特に真面目に聞いてやろうか?」


「隠密に失敗したのを機に裏切りからの寝返りを考えろ、というわけか。『忍びの者』としては、そういうスタイルも悪くないかもしれないが……」


 瞬きよりも素早い一閃。

 俺の振りぬいた『不死殺し』の刃は、やつの『変化の術』という忍術を切り裂きその下の黒装束の正体を暴き出した……今の一撃で仕留めるつもりでやったのに、やはり転生者とは思えないほど、素の反応力がやたらと高い。

 仕留め損ねた……!


「重ねて言おう、さすがは『転生者殺し』! お前ならそのまま我が『新・遠野忍軍』の上忍衆に入れるやもしれんな!」


 反撃に振り返される袖隠しの刃……苦無(クナイ)だったか。

 こちらもナイフで受けるが、腕力もやたらと強い。身体ごと後ろへ跳んで衝撃を逃がすが、そこに追撃してくるのは遠野の後ろに控えていたやつのサポーター共。

 遠野本人ほどには強くないが、それでも楽に切り抜けられる相手じゃない。


「三人残ってマークしろ! 残りはこのまま本来の目標へ走るぞ!」


「ッ! てめえら!」


 宣言通りに俺へ追撃してきた三人を残して王座の間へ全力で駆けていく残りの十数人。

 変装がばれることも気にせずスピードを出してやがる。壁や天井を崩しても魔法攻撃での足止めは無理か。

 それよりも、今は目の前の三人……


「恨みはないが!」

「『転生者殺し』の首級!」

「頂戴いたす!」


 足止めだけでなく、殺す気での包囲攻撃。

 それぞれが殺傷力の高い『忍術』を発動している。


 触れれば刃のように斬れるであろう鋭い鋼線。

 壁や天井に跳弾して全方位から襲い来るクナイ。

 弾丸のように岩を穿つ威力の投げ針。


 それぞれが転生特典というほどではないが、熟練の魔法使いが決め手として使ってくるレベルの中距離攻撃がノータイムで連携して逃げ場を奪ってくる。

 『必殺』のコンビネーション、そんな言葉が一瞬だけ思い浮かんだ。

 だが……


「チッ、『三秒』ってところか……随分と厄介な時間稼ぎだな!」


 この程度を『必殺』なんて表現していたら転生者なんて化け物共となんかやり合ってられるか。


 他人に力や武器を与える転生者はかなり多い。それを与えられた非転生者を囲って戦力に加えているやつとの戦いでは、そんな神器の使い手や部分チート能力者との戦闘だって避けられない。

 そんなやつらとやり合っていれば、共通の癖も見えてくる。


 こいつらも、十分に『忍術』を使いこなしてるつもりなんだろうが……『必殺技』を意識しすぎだ。

 並みの相手には『撃てば勝てる』技なんだろうが、一定以上の実力者相手ならその程度の技は『小技』として使い捨てるように割り切らなきゃダメだろうが。


「なっ!?」

「なんだと!?」

「ありえん!?」


 まず投げ針をナイフで弾いて軌道を逸らす。

 軌道を逸らされた投げ針はほとんどそのままの威力でクナイと鋼線の包囲の一角を貫通。全方位攻撃と言っても、その包囲の一部を崩せば怖くはない。

 クナイも鋼線も、俺のいた位置へ向けたベクトルで最大の威力を発揮するように放たれた包囲技。その中心を外れてしまえばナイフで弾く必要もない。進行方向を横から叩くだけならコートの裾を翻すだけで事足りる。


 熟練者ならこれくらい読んで一人は最初から回避先の周りの空間を狙った多角攻撃を撃ってるはずだろうが、どいつも『自分が殺す』と意識して、俺自体を狙って功を焦りすぎだ。

 遠野を中心とした戦闘ではサポートに徹していたんだろうが、自分たちだけだと優先順位が同列で事前の相談なしに本命とサポートの役割分担ができていない。

 普段はそんなことをしなくても『必殺技』を撃つだけで勝ってしまう、便利で強力な技の弊害だ。


 そして、『必殺技』を破られたという意識から動きの鈍る刺客三人組。

 互いにスピード型の暗殺者、『必殺技を破るような相手にどう対処していいか』と悩む時間すら致命的だ。

 足下に這い寄るような低姿勢での接近、両手にナイフを構える俺に遅れながらも対処しようとクナイを構える三人。

 だが……


「馬鹿! 騙されるな、上だ!」


 突然に響いた『遠野の声』に驚き、とっさに真下に向けていた意識を上へと散らせる三人。

 だが、上には……何もない。

 『騙されるな』というのが俺の騙しの声なのだから。


「『声帯模写』ってやつだ。俺は『変化の術』なんてなくてもこれくらいできる」


 下から上へ、竜巻が立ち昇るように振るう二振りのナイフ。

 足の腱を断ち切り、内腿の静脈を引き裂き、脇と胸の動脈を割り、喉を貫く。

 『忍術』には基本的な肉体強度の底上げになるものもあったから、念入りに殺した。


 命を絶った手応えを確信し、死体が倒れるのを見届ける暇も惜しんで走り出す。

 やつらの足の速さだと、王座の間に届くまでに追いつけるかどうか……


「陛下! 第十位の裏切りだ! 防衛結界を起動しろ!」


 部屋が近づき、声の方がわずかに早いと判断して叫ぶ。

 だが、最後の角を曲がったその先では……


「甘い! 防衛結界の強度など計算に入っている! 皆、印を組め!」


 既に王座の間へと押し入っている『忍軍』。

 真っ先に暗殺を狙ったのか、王座に組み込まれた防御術式が起動して障壁に弾かれて宙を舞うクナイ。

 球状の障壁に護られたガロム王とその傍らにいた老齢の執事は無事だが、『忍軍』はそれを計算内だというように王座を半包囲し、一斉に術を放った。


「地獄の業火に燃え尽きよ! 【火遁 大獄炎陣】!!」

「「「【火遁 大獄炎陣】!!」」」


 明らかに防御術式の耐久上限を超える超高温の業火が王座を包む。

 その巨大魔獣を象った炎の大顎で、逃げる間もなくガロム王を吞み込むように。

 俺の全力疾走でも間に合わないほど、一瞬の内に。


「陛下ぁぁああああああ!!」


 足止めに稼がれた三秒分の遅れ。

 燃え盛る業火を前にした俺には、成す術もなかった。





 ……この国はもうダメかもしれませんねぇ。

 (などと言いつつ、『待て次回』ということで)

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― 新着の感想 ―
[良い点] まさかここから巻き返すことなんてないよな… 第十一章完! [気になる点] なんて事がないことを祈ります… ドレイクさん頑張ってるので [一言] 続きが楽しみだ…
[一言] 駄目かもしれないと思いつつ、 老齢の執事とかいう大体強いだろってキャラが居るので、 まだ分からないですね。
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