表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
47/94

親父殿にお願いをしてみました。

 こころさんの持ち帰った薬草は、店の裏庭に移植されている。

 持ち帰った西洋当帰の亜種はこころさんの金貨が7枚も飛んだ秘薬で文字通り目に見える速さ・・・・・・・で成長し、たったの2日で花を咲かせている。

 なんか久しぶりにファンタジーを体験できた感じがあって少し楽しかった。

 植物自体にさほど知識と興味は無いので、後はこころさんにお任せとなるが、こころさんがカレンに帰ったらどうしようかな?

 まぁ、西洋当帰だけはちゃんと畑で生産する予定だ。

 こころさんの跡を継ぐ人材を確保するのも必要だな。



 俺が帰ってきてから一週間後の夕方近くにサムイルが戻ってきた。

「何も言わずに2週間も出やがって。心配したんだぞ。」

「ちゃんと残ったみんなには言ったよ。」

 サムイルについてくれた護衛に礼を言おうとして驚いた。

「何でアナタが一緒なんですか?店は大丈夫なんですか?」

「数日空けたところで影響あるような店じゃありませんよ。しかし、なかなか良い人材を持ってますね。」

 親父の所で金貸しと闇市を束ねるヴォイシルが馬の調達の交渉に向かう護衛として一緒に行ったというのだ。

「いやいや。」

「ユーキ兄。上手いこと行きそうだよ。」

「ヴォイシルさんがついていれば、そりゃ大丈夫でしょう。」

「俺は何もしてない。全てサムイルの交渉の結果です。面白い物が見れましたよ。」

 それだけ言い残してヴォイシルは街に消えていった。

「腹も減ってるだろうし、食べならが聞こうか。」

「ああ。」


 食べながら聞いた報告によると、牧場から馬を借りる契約を取り付けたらしい。

 ちょうど王都までの道のりの半ばにあり、そこから馬を調達することになった。

 その牧場では、販売だけでなく、レンタルもしていたが、平時についてはそこまで収入があるわけでもなく、収入は一定していない。

 ウチが借りることによって、売るよりも一定した収入を得られるようになる。

 その辺りを調査したうえで、交渉に向かい、見事まとめて戻ってきた。

 また、牧場としてもウチが用意した宿場を使うことで、ウチ以外にも貸すことができるようになる。

 また、ウチ以外に貸すことを前提に馬を準備するようにするため、余裕を持って馬を配置することも出来そうだということだ。

 数が多いため、買わないといけないと思っていたが、サムイルの活躍により、全体的な費用も大幅に減ることになる。

 今日は疲れてるだろうから、早めに寝かせ、明日から本格的に詳細を詰めていくことにした。

 13歳と思って彼を侮っていたな。

 自分の13歳の頃とは比べたくないな。

 もう、商売はサムイルに任せっきりでも大丈夫かな?



 サムイルも頑張っているようだし、俺も負けてちゃいられないな。

 俺の方は、街道の安全を確保すること。

 基本的にこの世界で街道を往くということは、盗賊との遭遇する危険と隣り合わせだと言うことだ。

 これを如何にして回避するか。

・金をかけて屈強な護衛を雇う

・護衛とともに大人数で行動する

 ベーシックな解決策はこの2つ。

 徒歩での移動であれば、街道を外れる、新たなルートを開拓する。

 といった方法も取れるのだろうが、馬を潤沢に使って運用するというのが、計画の要になるため、これらの方法は取れない。

 やっぱり、護衛か?

 盗賊たちが襲いたくなくなるのは?

・金目の物を持っていない。

・屈強な護衛がいる。

・国の兵士や伝令でなどで、後が怖い。

 こんなところか?

 ん?

 ヴォイシルさんは顔が売れてるから、近寄って来なかったって、サムイルか言ってたよな。

 少しこの線で考えてみるか。



 考えを纏めてから、親父のところに向かう。

 まずは、新製品の白いソーセージを見せて説明をする。

「へぇ、当帰か。そんな効能があったんやな。まぁ、嫁が実家から帰ってくるって書くのも頷けるな。」

 相変わらず、蘊蓄をたれるな。

 親父は貴族の未亡人たちの夜伽をしていて、貴族の女性との伝手がある。

 そこで、親父に未亡人たちに勧めてもらいたいと依頼した。

「なるほど、お前の言うとおりやな。」

「まだ、軌道に乗るには1年ぐらいかかるから、しばらくはお試しってことになるよ。」

「まぁ、準備が出来たらいのいたるわ。このヴァイスヴルストは量産できるようになったらどう売っていくんや?」

「ヴァイスヴルスト?この白いソーセージってそんな名前だったの?」

「知らんかったんかいな。」

「まぁ、それ置いといて。これは店頭に少し置くぐらいにして、受注をメインにしようと思ってる。」

「そうか。」

「うん。それともう一つお願いがあって…」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
 同じ世界を舞台としたもう一つの物語、『エンチャンター(戦闘は女の子頼みです)』 を隔日・交互に掲載しています。 こちらもよろしくお願いします。


小説家になろう 勝手にランキング
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ