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第6話

長らくお待たせしました

手に取った剣をくるりと器用に回すと、軽く上下に振り、久しぶりに手に持った剣の感触を確かめると、軽く頷き、剣を肩に担いだ。


「さて、アホども。今からホンマもんの強さを見せてやる。目を開けてよく見ておけ。」


悟はそう言うと、ルシフェルに魔力を込めた。すると、悟の魔力をこれでもかという程喰って、剣は元の輝きよりさらに輝く。そして、逆に剣から魔力が伸びていき、悟の腕に、魔力でできた、衣のような物が纏わり付いた。しかし、皆は気づいていた。まだ、これが彼の本気ではないと。


あまりにも圧倒的過ぎる存在感に、ルードラスを含め、オルガやアイリスでさえ、悟のことを視認することができなかった。それは絶対的な強者のみが持つ特権。威圧の上位互換とでと言うべき能力。その力を見ることを恐れ、いずれ存在すらも欺く、最強の能力。


「なっ!消えた、だと!?あり得ない!そこにいるはずなのに、なぜ、見ることができない!」


「言っただろう?今から、ホンマものの強さを見せると。それと、これからは勝負ではない。教育だ。」


「きょ、教育?」


「その通りだ。それにプラスして、アイリスを襲おうとしたことに対する罰だ。だから、死なないように、覚悟しろよ?」


悟はそう語ると、ルードラスに神速の一振り。刃が返ったかすらわからないほどの剣速。だが、ルードラスも幾重の困難にも立ち向かってきた、ベテランの冒険者だ。それを、のど、感に近いもので弾く。....が、弾いた自分の剣がおれていた。それに驚愕した途端、弾かれた悟の剣が返って、ルードラスの胸を切り裂いた。


『箕島流剣術 "重ね"』


あまりの速さに皆はついてこれなかった。


「一枚目を弾いたのはなかなかだが、剣が折れたことに動揺し、隙を見せた。よって、減点5だ。」


『箕島流剣術 "光閃"』


次の標的は、バルバであった。"光閃" それは、剣を、ただの横に振っただけのもの。ただ、違うのは、その速さだろう。剣が反射する光が、横振りの剣筋に残像のように残り続けることから、付けられた名前だ。当然、バルバはその剣をくらい、吹っ飛ばされる。


「仲間がやられた後に、自分もやられると、予測が足りなかった。よって、減点15。」


『箕島流剣術 "炎刄"』


お次はアクアスへの一撃。その名の通り、炎に包まれた刄による、斜め下から斜め上へと切る逆袈裟だ。剣の切っ先を土に当て、そこで生まれた摩擦を炎へと昇華させた、ありえない一撃。オルイアは水属性の障壁を張るも、秒殺で破られ、こちらも胸に傷を負った。


「障壁が弱過ぎる。しかも、優属性なのに、劣属性に負けるとかもってのほかだ。だから、もっと強くなれるだけの特訓をしろ。よって、減点20だ。」


『箕島流剣術 "炎舞"』


炎刄によって、できた炎を纏いつつ、それを舞うようにして切りつける連続切り。フウガは、最初こそ対応して切り結んび、悟を驚かしたが、次第に捌ききれなくなり、体にいくつもの傷を負った。


「まー、なかなか見込みがあるんじゃないのか?よって、減点0だ。そして、最後の一人......オルイア。お前は初めに言っておく。減点は、無限だ。アイリスを襲わせたことは、何よりも点数が高い。」


悟は、他の四人にもそこそこ怒っていたが、やはり一番はオルイアだった。アイリスを襲わせた、こいつだけは、何があっても許すつもりはなかった。


『箕島流秘術 "幻想七武剣"』


箕島流の秘術が一つ幻想七武剣。それは切りつけられたことすら、認識することができない幻の剣。そうして、オルイアの意識は、闇へと堕ちていった。


悟の戦闘シーンを期待して下さった皆様。どうでしたでしょうか。悟と互角に戦える人はちゃんといます。その内出すので、楽しみにして下さい

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