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第5話

遅れてすいません!!

誤字、脱字などあればお願いします。

また、こうした方がいいなどあれば教えてください

「今のは一体!?」


ルードラスたちは、現在の状況をしっかりと把握することができていなかった。それもそのはずである。突然、目も開けられない程の光を浴びたかと思えば、自身が使った、"ブラックホール”が消えていたのである。そもそもブラックホールは本来ならば、光すら呑み込む圧倒的な重力フィールドだ。それこそ、天体魔法の奥義に数えられる魔法である。しかし、ほれがかき消されたのである。混乱するのも仕方なかった。


「随分面白い話をしているな。お前たち。国取りとか。よくもそんなことを思いつくよ。逆に感心するぜ。」


光の先に現れたのは悟だった。


「他にも面白い話をしてたよな。アイリスを攫っただって?残念ながら、アイリスは無事だ。アイリス!」


悟は檻の魔法を解除して、アイリスを呼び寄せると、少ししてからアイリスが姿を現した。


「あ、あ、アイリスなのか?」


オルガの今日何度目かの驚愕の声とともにアイリスは自身が無事のことを示した。


「心配かけてすいません、お兄ちゃん。この通り私は無事です。傭兵の人に襲われて危なかったところを悟様に、助けていただきました。ところで、先ほどルードラスさんたちが、言っていたことは本当なのですか?」


アイリスが侮辱を含んだような、それでいて嘘であってほしいと願っている眼差しでルードラスたちを見た。彼女にとっても、ルードラスたちは兄の幼馴染ということで昔から仲良くしてもらっていた。


「ほんとっすよ。アイリスちゃんを攫って来いと言われ実行したっす。それにしても、悟とか言いましたっけ?君なかなかやるっすね。どうっすか?今なら仲間になることを許すっすよ。」


「当たり前だが、断る。そんなに、めんどくさいことなんてできるか。」


「そうっすか。残念っす。では、計画を知ったということで死んでくださいっす。」


バルバがそう言い切ると高速の風魔法を放った。しかし、悟は欠伸をすると手を前にかざし、お馴染みの悟の能力"術式解体"がその魔法を無かったかの様に消し、何事も無かったかのように元の場所に立っていた。


「なっ!一体何を?!確かに魔法を放ったのに、魔法が消されたっす。」


「ん?今何かしたのか?あぁ......なんかヌルい風が飛んできた気がしたが、気のせいか?」


悟の挑発とも言える言葉で、バルバは更に攻撃を仕掛けようとしたが、それをルードラスがとめた。


「ストップだ、バルバ。闇雲に突っ込んでも、相手の能力が分からない内に突っ込むべきじゃない。ここはアクアスの魔法で能力を探る。アクアス!」


ルードラスが言い終わるのとほぼ同時に、アクアスが魔法を放つ。


「アタシの魔法をくらいな!殲滅級魔法"アイスブリザード"」


悟や、アイリス、オルガを包み込むようにして、現れた吹雪に似た魔法を放った。オルガとアイリスを自身の背に隠すと再び、"堅城なる牢獄"を放ち二人を守ると自身は魔力で障壁を張り、アイスブリザードを耐えた。


「なかなかやるじゃないか、ボウヤ。ここで殺すのが惜しいよ。」


アクアスは、自身の魔法を防がれたことに若干の驚きを感じたが、すぐに切り替え、悟を再度勧誘するも、悟はメンドくさく感じたのか、無視した。


「でも、これで君の魔法について、わかったね。どうやら、君が消せる魔法は、上級魔法くらいまでなのかな?なら、僕たちは殲滅級以上を放てばいいわけだね。」


ルードラスが言っているは正しかった。悟が術式解体で解体できるのは上級魔法までだ。だが、悟はそれがどーしたとでも言わんばかりに、自身の魔力を解放した。その量は、これまで放出してきたものよりも、更に多かった。それを真正面から受けている、ルードラスたちは圧倒的な死の感覚を味わっていた。


(なんて、魔力量なんですか。それにこの魔力......どこがで見た気がしますが......それに、アクアスやバルバたちはどーでしょうか。ダメですね。完全に気圧されてますね。全くこんな予想外がいたとは。)


「ものすごい量の魔力ですね。これ程までの魔力は見たことがありません。どこでこれほどの魔力を?」


「簡単だよ。鍛えただけだ。お前らが言っていることは確かに正しい。お前らもそうだし、あの傭兵共もそうだし、弱すぎる。だからこそ、お前らが国取りなんて馬鹿な真似をするんだと思うよ。」


悟は何でもないようにそう答えた。けれども、それは、ルードラスたちを怒らせるには十分だった。なぜなら、悟は彼らを弱いと判断した。さらには、自分たちの成そうとしていることを、馬鹿な真似と称した。


「弱いとは言ってくれますね。あなたも同じオルティアの出身でしょう!?ならば、あなたも弱いということです。」


「はぁ。そうやってさ、オルティアのせいにするのは良くないと思うぞ。オルティアという世界が弱いんじゃないんだよ。お前らが弱いんだ。ってことで、教育してやるよ。」


悟がそう言うと、悟の目の前の空間が割れ、一本の剣が現れた。黄金に輝く眩い剣が。


「そ、それは......?何です?」


「悟様その剣は一体......?」


「おい!それは何だ!」


ここにいるものが今まで見たことのないような美しい色、魔力を放つ剣に見とれていた。


「この剣の名は、神魔剣ルシフェル。さて、指導開始だ。」


そう言って、いい顔で笑った。


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