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生への駄論
死への正論より、生への駄論。
くだらん理由で生きてみろ。
そんな、声がたまにきこえる。
生きてみようかしら。
そんなくらいでちょうどいい。
命ある事に疲れた時に人は人を辞めたくなる。それは、本当は当たり前の事なのに、みんなそれを忘れている。
生はそもそも痛みなのだ。
生への不安で僕らは泣いて産まれたのだ。
でも、その痛みは温かい。
美味いコーヒーを飲んだ。
面白い映画を観た。
美しい人と出会った。
長く続く痛みの中で僕らはそうして、温かさを知る。
生きてみようかしら。
そんなくらいがちょうどいい。
20歳代の頃、森山直太朗とその相方、御徒町凧に憧れて、書いてみた詩。
今もあの頃も、僕は何かに救いを求めているらしい。
この他にも、色々書いたっけ。
僕の生への駄論のほんの一部。




