占い師 (1)
第2話まで読んでくれたそこのあなた!
本当にありがとうございます!
お礼と言っては何ですが、
うえぽんポイントをあげますね
え?うえぽんポイントって何?ですって?
コレはですね。なんと10ポイント貯めると
ウチの姉の下着があなたの家に届きま……
せん!!
オレは道端を歩いていると、3人の商人達の話が聞こえてきた
「おい聞いたか?またあいつら手柄を挙げたらしいぞ!」
「あぁ聞いたよ!あのヴァンパイアを倒したらしいな!」
「あのヴァンパイアをか!?そりゃすげぇ!」
オレはピタッと足を止める
べ、別にこの人達の話をもう少し聞きたくて止まったわけじゃないんだからね!
「いやー、すげーな。聞いた話じゃ帝都の決闘場にも出たらしいぜ?」
あぁ、アレは辛かったな
「あぁ知ってる!確か、味方のルール違反で失格になっちまったとか」
ギク
「あぁ…。でもあのまま行けば優勝もありえたらしいぞ!」
うーん、まぁあり得たな
「いやいや、それは無いだろう。帝都の決闘場はそんな甘くねぇよ。」
「って思うだろ?なんとあいつら最後の2組になるまで残ったらしいぜ?」
いやアレはヨハンが…
「え?って事は味方がルール違反を犯さなければ、2位は確定ってことか?」
「まぁ、そうなんじゃないか?それよりも『聖剣』を取ったのもあいつらって知ってるか?」
「ああ、あのエルフの子だろ?すげーよな。『聖剣』、俺も1度でいいから振ってみてーぜ!」
おぉ、ララの奴、褒められてるぞ!
「俺はそれよりも、あのリッチの子だな。見た目も可愛いし、何より魔法面に関しては負け無しらしいぜ?」
確かにあいつの魔法は強い。味方まで殺しにくる勢いだからな
「らしいな。帝都の決闘場で魔法を唱えたら近くの雲が無くなるほどの威力だったって聞いたぜ?」
うん、見事に消えてたね。あの後、係員に説教されてたけど。
「そりゃすげぇ!けど俺はあのサキュバスの姉ちゃんだな。あのエロい身体!一度いいから抱いてみてー!!」
おい、リリスは渡さないぞ
「確かにアレはエロいな!けど、あの姉ちゃん、支援魔法に関しては、そこらの《セイジ》を超すほどの強者らしいぜ!」
まぁ、そこらの《セイジ》よりは強いな。
「《セイジ》をか!?そりゃすげーな。」
おーい、まだ僕が出てこないんですが
「っていうかお前らあの人を忘れちゃいないか?」
そーだよ!このパーティのリーダーはオレだぞ!
「あぁそうだったな!アイリスちゃんだよな!あの子可愛いよな」
おい!そっちじゃなくて!
「あぁ、何というか父性をくすぐられるというか、守ってあげたい感じだよな。」
まぁアイリスは確かに守ってあげたい感じの女の子だな
「いやー、すげーすげー。ところでさ、あのパーティのリーダーって誰?アイリスちゃん?」
いやオレだよ!オレが最初にアイリスを誘ったから出来たんだよ!
「えっと確か…あぁもう1人いたよ!誰だっけなー?」
おい、オレってそんなに存在感ないか?
「えーっとここまで出かかってんだよな!」
「あ、俺も何となく思い出してきた」
「あ!俺も俺も!えーっと確かーー」
男達はしばらく考え、3人同時にポンと手を叩く
やっと思い出したか
「そーだよ!あいつだ!」
「そーだそーだ!あの男だ!」
「あいつだよな!確か名前はーー」
「「「空気くん!!」」」
…………。
「いやー、やっと思い出したよ」
「って言うか何で空気くんって言うの?」
「あぁそれは、戦場で、ただ文句ばっか言って、自分は空気の様にひたすら何もしない。そして名前がクリハラユウキだから空気くん」
「確か帝都の決闘場もあいつのせいで負けたらしいぜ?」
「うわ!ガチ最悪な奴じゃん。クリハラユウキだっけ?何であのパーティに居んの?」
「さぁ?わかんね。きっとあの優しい女性達が哀れんで入れてくれたんだろ?」
「うわー、超天使じゃん!それを文句ばっかとかガチのクズヤローだな」
「本当だよ、空気くんとか。お前は一生空気になって人様に迷惑かけないようにしろ!」
「いや、俺あいつの空気だけは吸いたくねーわ」
「あはは、言えてる!俺も絶対嫌だな!」
…………。
なるほど、よくわかった
「テメェら、全員血祭りじゃー!!」
オレは男達に殴りかかった
「ーーそれで殴り合いのケンカになったと」
ギルドのテーブルでオレとアイリスは、先ほどの出来事について話していた
「そうだよ!何か文句あっか?男が言われてばっかでいられるか!」
「そうですか。確かにそうかもしれませんね。」
「あぁ!オレは後悔してないね!オレはオレ自身に良くやったと言いたい!」
「まぁそうですけど、それで返り討ちにあってボコボコにされてたらダサいですよね。」
「それは反省してます。助けて頂きありがとうございます。」
結局あの後、男達に袋叩きにされてるオレをアイリスがたまたま見つけてくれて、助けてくれたのだ
「ユウキの気持ちはわかりますが、あなたは冒険者ですよ?冒険者なら冒険者らしく振る舞えば、自然と良い噂が…」
「良い噂って何?オレの話聞いてた!?オレのアダ名何だと思う?空気くんだってよ空気くん!ぶっ殺すぞテメェ!」
オレはアイリスの話を遮り、泣きながらアイリスに殴りかかる
ドゴッと鈍い音がし、倒れる。
…もちろんオレが
「ユウキ、私がケンカに強いのを忘れましたか?」
「うぅぅぅぅぅぅ!!!」
オレは机に俯きながら、泣き出す
「はぁ……出会った頃から貴方は何も変わりませんね。」
「変わらない男であり続けたい。クリハラユウキです。」
「……もう一発殴りましょうか?」
「ごめんなさい。」
アイリスさんには敵わないのでやめて下さい
「へー、そんな事があったんだ。」
ララ達も合流し、先ほどの出来事をララ達に話した
「何ですかソイツら!マスターをバカにして!私、ちょっとしばいてきます!!」
「やめろクソリッチ!お前が行くと面倒くさい事になる。」
「けど、マスターはバカにされたままで良いんですか?」
「良くねーよ。だからいつかは仕返しするさ。具体的には、次魔王軍が攻めてきたら、魔王軍をあいつらが逃げた場所に誘導する」
「うわ、ゲス!」
「何とでも言えララ。オレはやられたらやり返す男だ」
「…その割には、私にやられっぱなしですけどね。」
アイリスさんには敵いません
「けど強くなりてーな…」
具体的には、もう少し攻撃力が欲しい。
回避力なら魔王軍相手でもオレなら通じるらしいし、スピードは最強クラスに速いと自負してる
後は攻撃だ
敵の攻撃を避け、一気に敵に迫り、そして圧倒的な攻撃で敵を討つ!これが理想だ
オレがボソッと呟いた言葉にアイリスが反応する
「そうですね。彼女を紹介してみますか」
「何か当てがあるのか!?」
アイリスの発言にオレは思わず立ち上がる
「はい、ちょっと変わった《占い師》ですが、役に立つと思いますよ?」
「えー、占いー?オレ、占いって信じないんだよね?」
「確かに私もそこらの《占い師》の言葉は信じませんが…」
アイリスは一拍を置き
「彼女は特級クエストの内容と出現場所を当てた方ですよ?」
と言った
「ぜひとも紹介してくれ!」
その話が本当ならオレはもっと強くなれる!
オレはアイリスから、彼女の住所を教えてもらい、早速向かう事にした