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夏生詩集2

作者: 夏生

あまったるい空気です

きびしい顔に疲れた木が

小さく桃色の花をくっつけています


黒ずんだ塊がわずかな白を残して

路上のあちこちに残っています

流行をすぎたものの、なれの果てのようです


雲は訝しく

まだまだきびしいぞ、という顔をして

だだっぴろく広がっています


あまったるい風に

まんまと押し流されて

ニヤニヤと散っていきました


日はだきしめてやろうと

シツコク迫ってきました

陰に隠れても

あまったるい風が撫でにきます


逃れようがありません


あまったるい風は

不愉快なものを連れてきました


人の弱いところをしつこくいじめて

あげくに泣かせて、それでもいじめて


マスクにめがね

私はにげます

春、から



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