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食堂に戻った貴女達。
彼女らの顔は青ざめていた。
ローズがいなくなったのだ。
あの後、皆は散って帰っていったのだが、ローズが未だ帰ってきていない。
何時まで経ってもだ。
貴女達の執事達が食堂にやってきた。
「今日もスケジュールがびっしりですよ、お嬢様。朝食を召し上がって下さい」
貴女達はそれに従い、席についた。
ローズとアンナは何処へ行ってしまったのだろう……。
その時、ローズの右腕分の女、マリアが言った。
「皆さん、それぞれの執事に毒味をしてもらいましょう」
食堂内はざわめいた。
そうだ、食事に毒が盛られているかもしれない、と。