留学令息あるあるその1
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「私はあなたを連れて帰りたい。どうか、私の手を取ってほしい」
「わたくしは...」
あの日、私は卒業式の日に一人の令嬢に求婚をするとは思ってもいなかった。
私は見聞を広める為に隣国の学園へ留学しに来ていた。
留学初日、学園内を案内してくれた隣国王太子の婚約者の仕草や物腰の柔らかさが妙に記憶に残った。そして、王太子殿下の婚約者として完璧な令嬢だと思った。
留学して一ヶ月程経ったある日、態々曲がり角でぶつかりにくる変な令嬢が現れた。最初は偶然だと思っていたが、明らさまに待っているのを見つけて違うと確信した。この変な令嬢は不敬罪になることを分かっているのだろうか?
意図的だと分かってから王太子殿下の婚約者が度々謝罪しに来るようになった。何故あなたが謝りに来るのかと尋ねると頭が痛くなる理由が出てきた。まさかの王太子殿下が変な令嬢を気に入り、傍付きの令息達も皆骨抜き状態だと言う。これは婚約者である令嬢が謝りに来る訳だ。だが、あなたが謝る必要は無い、調子に乗せた彼らが悪い。そして、調子に乗っている変な令嬢もだ。こんな素晴らしい令嬢が婚約者なのに王太子殿下は何故あんな変な令嬢に夢中になっているんだ?全く私には分からない。
「あれぇ?留学生のイケメンも攻略対象だと思ってたけどぉもしかして違ったのかなぁ?ぜぇんぜん好感度あがらなぁい」
そんな意味不明だが恐怖を覚える言葉が聞こえた。
これは変な令嬢を避け続けなければいけない。攻略対象?好感度?この現実の生きている世界をゲームか何かと思っているのか?徹底して偶然会うことも無く過ごしたい。そして、こんな変な令嬢に引っかかった王太子殿下達から迷惑かけられている婚約者の令嬢を助けたい。どうにかして婚約破棄させ、母国へ連れて帰れるだろうか?とりあえず婚約者の令嬢には積極的に話しかけて認識してもらわないとな。
そんな決心をし、卒業式。あの馬鹿な王太子殿下達がやらかしてくれて婚約破棄。そして冒頭の通り私は求婚をした。求婚を断られたく無くて勢いのままに大勢の前でやってしまったことは少しだけ反省している。
素敵で可愛い令嬢を婚約者として母国に連れて帰り、無事に結婚し幸せな日々を送っている。あの王太子殿下達のその後は皆の想像通り...と言っておこう。
今日も最愛の妻に愛を伝えに行こう。今日はどんなプレゼントを持っていこうかな?
留学令息あるある物語、王太子殿下の婚約者を母国へ連れて帰り溺愛end。
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