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プロローグ

 空を見上げれば、鳥の囀りが聞こえてくるような気持ちのいい晴れた日。燃え上がる闘志を胸に秘めた242人の若人がグラウンドの上に集う。名浪(なろう)高校第41期生。戦うために体育祭に来た者達である。


 春に進級し2年生となった彼らは今、高校生活のど真ん中。本来ならば女子は髪型とメイクに拘り、お洒落を意識している男子も髪のセットをする年頃だ。体育祭だろうと関係ない。それが今の高校生の体育祭なのだ。むしろ体育祭ならば、お洒落には一際力を入れてるだろう。しかし、2年生の中に化粧をしている女子は1人もいなかった。今時の高校生らしさが微塵もない。


 もちろん体育祭は彼ら2年生だけのものではない。高校生活最後の体育祭を全力で楽しみにきた3年生。中学までとは違い、少し開放的な雰囲気の体育祭に心膨らませる1年生。令和の高校生らしい体育祭を望む彼らは、やはり見た目にも気を使っていた。


 本来ならば2年生も同じように体育祭を楽しむはずだった。はずだったのだ。


 時は1ヶ月と半月前まで遡る。

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