表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
95/141

シナガワ駅(敦田ユヅルと聖獣ハヤタロウ)

 イチロウが通せんぼしていた所から先に進み、

 まずは南へと向かう。


 すると、またまた邪龍バジリスク。

 なんでこんなに好戦的なんだと思っていると、

 今回は邪神バフォメット2体と現れた。

 パーティはいつも通り

 マタドール、だいそうじょう、ロアでOK。

 マタドールのマハジオ-5でバジリスクが、

 だいそうじょうのマハンマ+4でバフォメットが、

 それぞれ一撃で終了する。

(ロアの禁じられた言葉、恐るべし。)

 このチートな戦闘を延々とやっていたら、

 他の仲魔は影が薄くなりそうだね……


 この先の行き止まりでイツヅカを発見。

 大鳳吼は御厳を60手に入れた。


 戻って北へ。

 夜魔リリムのいる行き止まりで宝箱2箱発見。

 魔反鏡を1個手に入れた。

 もう1つは衝撃の小秘石だったが、

 カンストしていて持てなかった。


 少し南に戻って西へ行き、新たな龍穴を開放。


!シナガワ駅が

 龍脈渡りの行き先に登録されました。


 ここで攻略サイトを改めて確認。

 すると、コウナン二丁目で

 ミマンを1体見落としていた事が発覚した。

 龍脈渡りでコウナン二丁目に移動して北へ進む。

 すると幽鬼ポルターガイストのいる、

 骨組みだけの廃ビルがあるので、

 そこの階段を上がっていく。

 途中で自販機から遺物を入手。

 その後、その自販機近くの階段を使って

 上がっていくと、その先でミマン発見。


ミマン(98体目)

「都会ヲ コンクリートジャングル ト

 言ウガ 骨組ミ ダケダト

 ジャングルジム ミタイダネ。」


 あー、うん、そうだねー……

 なんだろう、ボス戦よりミマン捜しの方が

 疲れると感じるのは気のせいだろうか?

 大鳳吼は御厳を6手に入れた。


 この付近の廃ビル内では宝箱を発見。

 魔力の秘石を1個手に入れた。


 これでコウナン二丁目は探索し尽くしたので、

 シナガワ駅の龍穴に戻る。


 ここから西に少し歩いたところ、

 電車と電車の間にいるミマンを発見。


ミマン(99体目)

「田端カラ 並ンデ 走ル 京浜東北線ト

 山手線モ ココ 品川マデ 袖振リ合ウモ

 多生ノ縁…… 路線ト 駅ハ 人生ノ縮図。」


 何かを悟ったような感じのところ悪いが、

 「多生」ではなく「他生」が正解だと思うよ。

(それともわざと多にしてる?)

 大鳳吼は御厳を6手に入れた。


 ここでパーティ編成を

 魔人ヘルズエンジェル、

 霊鳥ホウオウ、

 聖獣チロンヌプとした。

 そして西に進んでいくと

 アオガミから声が掛かる。


アオガミ

「気をつけろ、少年。

 この先から邪悪な気配を感じる。

 不測に備え準備しておくことを推奨。」


 準備はしてきたので問題無い。

 吼は、その先へと足を踏み入れた。


 すると、上空に浮いている状態で

 エイシェトがミヤズを取り押さえている

 のが見える。

 エイシェトが吼たちに気付きニヤリとした。


エイシェト

「クククッ、貴様らか……」


 その下にはユヅルもいた。

 吼たちに背を向けたまま、

 何か考え込んでいるように見える。

 エイシェトはユヅルに対して語り出した。


エイシェト

「オマエの妹は

 病弱な身体が嫌いだと私に告げた。」


 するとユヅルはスマホを取り出して

 何か操作しだした。

 が、途中で止めて腕を下ろす。

 躊躇っているように見えた。

 そんなユヅルにミヤズが叫ぶ。


ミヤズ

「お兄ちゃん、ダメ!」


 それでも、といった感じでユヅルは

 吼たちに振り向いた。


ユヅル

「彼を倒したら……

 ミヤズを返して……くれるんだな……?」


 エイシェトを、確認の意を込めて見た。

 間違いなく脅されている。

 エイシェトはユヅルの声に、

 ニヤリと笑みを浮かべた。

 実に悪魔らしいその表情をユヅルが睨む。

 そしてユヅルは、今度は迷う事無く

 スマホを操作した。

『彼を倒したら……』

 悪魔召喚プログラムか!

 そう思っていると、

 聖獣ハヤタロウが召喚された。

 ユヅルは歩いて吼に近付いていく。

 するとハヤタロウが、

 ユヅルの行く手を遮った。


ハヤタロウ

「ユヅル殿! ご乱心めさるな!

 気を確かに!」


 しかしミヤズを守ろうとするユヅルの想いに

 ハヤタロウの必死の説得は届かない。


ユヅル

「ハヤタロウ、これは命令だ。」


 ユヅルの声に従うしかないのか、

 ハヤタロウも吼に振り向いた。

 吼も身構える。


ユヅル

「……大鳳吼、すまない!」


 敦田ユヅル&聖獣ハヤタロウとの

 戦闘が始まった。


 ユヅル、氷結の小秘石、

 吼、氷結吸収、

 他はダメージ、

 プレスターンアイコン消滅、


 吼、禍時:会心、

 吼、鎧通し+1、クリティカル、

 魔人ヘルズエンジェル、ヘルバーナー+4、

 クリティカル、

 霊鳥ホウオウ、ファイアブレス+5、

 クリティカル、

 聖獣チロンヌプ、狐火のアプト+3、

 クリティカル、

 吼、鎧通し+1、クリティカル、

 魔人ヘルズエンジェル、ヘルバーナー+4、

 クリティカル、

 霊鳥ホウオウ、ファイアブレス+5、

 クリティカル、


 以上、終了。

 927マッカ、体力の霊香を1個手に入れた。

 最も高かった経験値は

 霊鳥ホウオウの9008EXPだった。


 敦田ユヅルを倒せば終わりなので、

 聖獣ハヤタロウは無視して良い。

 ユヅルは最初のターンで必ず

 氷結の小秘石を使うので、

 吼の耐性を氷結吸収にするのがベストだ。

 あとは「禍時:会心」後、

 吼が鎧通しでユヅルの防御力を下げ、

 仲魔が火炎系で攻撃すればOK。

 今回は霊鳥ホウオウの烈火の調べと

 聖獣チロンヌプの爆炎の磔を活用したので

 ダメージ値が高めになっていたと思う。

 魔人ヘルズエンジェルも火炎プレロマが

 あったので良かった。

 当初は鬼女ラミアにアギラオ付けて、

 才子多病でダメージ値の増加を考えたが、

 そこまでする必要は無いと判断。

 用意はしていたが、

 鬼女ラミアは補欠扱いになっていた。


 ユヅルとハヤタロウが倒れ込む。


ユヅル

「うぅ……」


エイシェト

「……やれやれ、オマエの想いはその程度か。」


 そう言われたからか、

 ユヅルがよろめきながらも必死に立ち上がる。


ユヅル

「く……うぅ……!」


 しかしまた倒れた。

 手にしていたスマホが落ち、地面に転がる。

 そしてハヤタロウはストックに戻っていった。


エイシェト

「案ずるな、この娘は救われるのだ!」


 口から黒い手が出て来てミヤズの頭を掴んだ。

 そして喰らうような感じでエイシェトが

 ミヤズを見る。


ミヤズ

「ううッ!」


ユヅル

「や、やめ……」


 今まさにやられるというその時、

 イチロウが叫びながら走ってきた。


イチロウ

「敦田ぁー!」


 イチロウの仲魔、

 邪龍アイトワラスが突如現れ、

 火の玉(多分カゲロウシュート)を

 エイシェトに向けて放った。

 そこに一瞬、青緑色の腕が見えたかと思うと、

 次の瞬間大爆発を起こした。

 そこに迷わず吼が飛び込む。

 そしてユヅルたちの見ている中、

 吼がミヤズを抱えて空中から降りてきた。


ユヅル

「太宰……」


 邪龍アイトワラスの声が聞こえる中、

 イチロウが信じられないといった感じで

 声を出す。


イチロウ

「ははッ……俺がやったのか!?

 俺が……?」


 アイトワラスがうんうんと頷いていた。

 タオとヨーコがミヤズに駆け寄る。


タオ

「ミヤズちゃん!」


 タオがミヤズの手を握る中、

 ミヤズが小さく声を出す。


ミヤズ

「……お兄ちゃん。」


タオ

「ユヅルくん! ミヤズちゃんは無事!

 良かった……」


 ユヅルがホッとした感じでうなだれ、

 イチロウもその様子を見て安堵する。

 不機嫌全開なのはエイシェトだ。


エイシェト

「よくも……よくも……

 いいところで邪魔をしおって……!」


 エイシェトが興奮冷めやらぬ中、

 吼たちに襲いかかろうとしたその時、

 新たな女魔が制止する。


女魔アグラト

「そこまで、です。」


 エイシェトの動きがピタリと止まった。

 そしていつの間にか現れた、

 日傘を差したお嬢様のような女魔に

 視線を移す。


女魔アグラト

「ナアマといい、貴方といい、

 とんだ失態です。」


エイシェト

「ほざくなっ、小娘。

 呪われし魂を救うのが我が役割……

 ナホビノの力が想定外だったが……

 お前も手を貸せ、今ならば。」


 共闘の声をあげるが女魔は無視。

 日傘をクルクルと回し、

 現状を冷静に伝える。


女魔アグラト

「近くで大カラスの気配があります。

 今は退くべきだと指示されました。」


 そう言ってスッと立ち上がった。

 エイシェトは悔しがるように肩を落とす。


エイシェト

「……クッ、承知。」


 その声を確認すると、女魔は空中に浮き、

 クルッと横に一回転して消え去った。

 エイシェトは縦にバク転する感じで

 消え去っていった……


 とりあえずの脅威は去ったと、

 吼たちは確認し落ち着く。

 その様子を廃ビルの上から見ていた、

 青緑色の身体をした悪魔(魔神コンス)

 も去っていった。

 ミヤズの語っていた夢の話と、

 何か関連があるのかもしれない。


 イチロウが敦田に駆け寄り、肩を貸した。


イチロウ

「敦田、大丈夫か?」


ユヅル

「みんな……すまない。

 僕ではミヤズを守れなかった……

 何も出来ないどころか、

 友達を裏切ろうとさえ……

 僕は……僕は……」


ヨーコ

「心の弱いところを突き、隙間に入り込むのは

 悪魔の得意とするところよ。」


タオ

「そうね、悪魔に脅されて戦うなんて

 間違っているけれど……

 己の手を汚してでも大切な人を守りたい。

 今ならすごくよく解かる。

 敦田君、前に、

 この世は不平等って言ってたよね。

 私、少し考えたんだ。

 理不尽な運命に苦しむ人々は、

 私たちが考える以上に多くいるんだと思う。

 だからこそ私たちは考えないといけない。

 よりよい世界を作る方法を。

 大切な人の未来を明るくするために

 未来を信じて、進んでいこう?」

 

ヨーコ

「タオは優しいね。

 ……私はそこまで未来を信じられない。

 大鳳吼君、あなたはどう思う?」


「未来は信じられない。」


 魔界と悪魔の存在、、

 偽りの東京という真実、

 これだけのものを見せられて知らされて、

 どんな根拠があれば

 未来を信じられるんだろう?


タオ

「ねえ、吼君。

 確かに今の世界は混沌としている。

 けれど振り返れば、今よりもっと

 混沌とした時代もあったはずよ。

 それでも人類は諦めずに生き抜いてきたわ。

 だから私は人と未来を信じている。

 ナホビノであるあなたにも信じて

 考えてもらいたいと思っているわ。」


 タオが語っている最中、

 突然ジャックランタンが現れた。

 ずいぶんと慌てている。


悪魔(妖精ジャックランタン)

「あぁぁ……

 大変な事が起きたホ!」


タオ

「あなたは妖精族の!?」


悪魔

「妖精も……

 人間もみんな、やられたホ!

 とにかく!

 すぐに来てほしいんだホ!」


 言われるがまま皆で妖精の集落に行くと、

 人型の塩が見えてくる。


ヨーコ

「生徒たちが塩の柱に……!?」


 見ていくと、人だけじゃなく

 妖精たちもだった。


タオ

「生徒だけじゃないわ。

 妖精たちもみんな……」


 オベロンとティターニアまでもが

 形を留めたまま塩となっていた。


ヨーコ

「ここでいったい何が起こったの?」


ジャックランタン

「わからないんだホ!

 オイラが気付いたら、みんなこうなってたホ~」


タオ

「そう……

 ごめんなさい、

 彼らを戻すことは私の力でも難しい……」


 タオはそう言って吼に振り向く。


タオ

「吼君。

 一度、日本支部に戻りましょう。」


 吼は小さく頷いた。


!クエスト

 「ユヅルの救援に向かってくれ」

 を達成しました。


 経験値20000EXPを得た。


!聖獣ハヤタロウの

 合体が解禁されました。


!バーチャルトレーナー

 「品川区の戦い・β」

 が開放されました。


 日本支部に帰ろうと龍穴に向かうと、

 魔獣ケットシーがいた。


悪魔(魔獣ケットシー)

「大変だニャ!

 あさんぽから帰ったら

 トンデモナイことになってたニャ!」


 どこまでお散歩に行ったんだろう。

 龍穴に待機していたクエストナビの

 ジャックランタンは無事だったのを見るに、

 塩化したのは皆が集まっていた

 集落のみという事か。

 なんでこんな事になったのかは、

 追々分かっていくんだろう。たぶん。


 ではさっそく龍脈渡りで日本支部に帰る。


 Save

 Name 大鳳吼

 Location 妖精の集落

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ