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コウナン三丁目(アマノザコとの別れ)

 魔獣ネコマタのいたところから北へ進む。

 妖鬼シキガミや龍王ナーガのいる所を抜け、

 細い登り道を進んでいく。

 地霊コロボックルがいる所を抜けて

 道なりに進むと、線路が見えてきた。

 ここでアマノザコがまたご質問。


アマノザコ

「ねぇねぇねぇ!

 また聞きたいことがあるんだけど

 いいかな? かな?

 これって、人間が造った道でしょ?

 どうしてわざわざ空中に道を作るの?」


 言われて気付いたが高架線路のようだ。

 もしかして新幹線の線路か?


ヨーコ

「移動の効率化……簡単に言えば

 目的地に早くたどり着くため、よ。」


アマノザコ

「ふ~ん……? 急いでいるなら

 地上を走ればいいのにね。」


ヨーコ

「そうね…… 確かに効率化への志向も

 所詮はメディアや社会により喚起された

 欲望の一つなのかもしれない。

 本当に必要か、と足を止めることも時には必要。

 ……あなた、意外といいことを言うわね。」


アマノザコ

「あははっ、でしょ、でしょ?

 よくわかんないけど。」


タオ

「……ヨーコはすごいね。

 私、そういうこと考えたこともなかった。」


ヨーコ

「別に……すごくなんてない。

 私はただ、世の中で当たり前とされることに

 疑いを持っているだけ。

 本当に正しいことが何かは

 自分自身で考えるべきだと

 私はそう考えている。」


タオ

「自分で考える……か。

 ……私、さっきヨーコに

 言われたこと考えてみたんだ。

 私の力でみんなを助けたいけど……

 ただそう願って進むだけじゃダメ。

 何を助けるかだけじゃなくて、

 どうやって助けるかも、

 ちゃんと考えないといけない。

 私、いろいろなことを知って

 ヨーコみたいに考えるよ。

 聖女の力で何をするのかを。」


ヨーコ

「……そうね、それはいいことだと思う。

 ……答えを出す前にあなたの心が

 歪んでしまわないといいけれど。」


タオ

「……え?」


ヨーコ

「いえ……なんでもないわ。

 先に進みましょう。」


 道なりに北西に進むと、

 右手側の下にアオガミの骸を発見。

 アオガミ肆式の写せ身を手に入れた。

 轟雷、ディアラマ、吸魔、全部良い。

 スキル枠5枠のままってキツいなー。

 次のマガツカに期待しよう。


 線路に戻って北西に進むと

 アオガミから声が掛かる。


アオガミ

「先ほど逃げた悪魔の気配を

 感じたのがこの辺りだ。

 周囲に姿はないが……

 念のため、探知を行う。

 遠くに強力な悪魔の力を感知。

 反応のあった位置を表示する。」


 マップにマーカーされたが

 かなり遠い。


アオガミ

「少年、気をつけて進もう。」


 気を付けて進むはずが、

 調査ポイントでまさかの連戦。

 モスマンの写せ身を手に入れたのは

 運が良かった。


 途中から新幹線があるが、

 その反対側に行ってみると

 踊っているミマンを発見。


ミマン(71体目)

「白クテ 流レルヨウナ ボディーライン。

 ヤッパリ 新幹線ハ 最高ダヨネ!」


 新幹線を目の前にして浮かれていた

 ようだった。

 大鳳吼は御厳を6手に入れた。


 新幹線と高架の間の細いところを進んでいくと、

 左手の下に2台の自販機が見える。

 飛び降りて遺物を入手後、高架下を確認すると

 ミマンを発見。


ミマン(72体目)

「元々ハ 海ニ 囲マレタ 土地ダッタガ、

 水ガ 干上ガッテ 砂漠ニ ナッタ。

 オ陰デ 道ヲ 通ラナクテモ 行ケル。」


 この周辺の事を語っているんだろうか?

 大鳳吼は御厳を6手に入れた。


 新たな龍穴が見えたので、

 さっそく登録する。


!コウナン三丁目が

 龍脈渡りの行き先に登録されました。


 そしてこの近くには悟劫がいた。

 上半身の筋肉美と数珠が凄い目立つ。

 ドット絵でも悟劫と分かるかもしれない。


悟劫

「おお、おヌシか。

 東京の襲撃が一段落したので、

 手伝いに来たのだ。

 学園が襲われ、

 悪魔に連れ去られた生徒がいると聞いたぞ。

 悪魔どもは、

 何故に生徒たちを連れ去ったのか?

 しかも此度の一件には

 カディシュトゥと名乗る女魔どもも

 深く関わっているようだ。

 女魔どもには他の悪魔とは違う目的がある様子。

 何をしてくるかは分からぬ。

 くれぐれも気をつけよ。」


 今回は話だけだった。

 ゲストとして加えられたら良かったのにと思う。

 (存在だけで強さが増しそうだ。)

 そこから少し北に進むと

 アマノザコが声を掛ける。


アマノザコ

「ねぇねぇねぇ!」


「どうした?」


 「今度は何?」って言うと、

 しつこいな、という意味合いが出そうで嫌だ。

 言葉選びは難しい。


アマノザコ

「えっとね、えっとね……

 アタシ、ちょっと用事があったのを

 思い出しちゃったんだよね……よね。

 だから、ここでバイバイ!

 ここまでアリガトね! ね!

 また会ったら、

 その時はよろしくね!

 絶対だよ? だよ?

 じゃ~ね~!」


 アマノザコは去っていった……

 まあ、元々アマノザコも目的があったようだから、

 別れるのは仕方がない。

 とりあえず、お疲れ様だ。


 北の方に進むと自販機2台があるので遺物を入手。

 その後、近くにいる妖魔アガシオンに声を掛けた。


悪魔(妖魔アガシオン)

「ああ~ 困ったな~

 困ったな~

 ……チラッ

 どこかに旅が好きな悪魔はいないかな~

 オイラ一人じゃ、心細いな~

 ……チラッ

 …………

 ……チラッ

 ……何で黙ってるんだよ!

 こんなにカワイイ、オイラが

 困ってるんだぞ~!

 そこは「それじゃ、一緒に行くかい?」って

 優しく声をかけて、友情を結ぶところだろ!

 ……まあ良いや。

 そっちがそのつもりなら、

 こっちも好きにやらせて貰うからな!

 オイラは、アガシオン!

 世界の謎をこの壺に溜め込む

 冒険野郎だぜ!

 これからの君の旅のパートナーだ!

 よろしくな!」


 妖魔アガシオンは、

 勝手にクエストナビになった……


!クエストナビ

 悪 魔:妖魔アガシオン

 タイプ:納品クエスト

 傾 向:ややアイテム重視

     サブクエストの納品アイテム

     納品アイテムをドロップする敵

     (連続エンカウント率高め)


 ダアト港区に行けば、鬼女マーメイドと

 妖鬼イッポンダタラのナビが待機しているが、

 とりあえずはこのままで行こうと思う。

 ただ妖魔アガシオンって、アプサラス戦の時に

 ジオ5連発喰らった思い出があるから、

 あまり気乗りしないんだよね……まあいいか。


 では早速周辺の探索を開始しよう。


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 Name 大鳳吼

 Location コウナン三丁目

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