縄印学園高等科(邪神ラフム)
階段を上がると女子生徒が倒れていた。
女子生徒
「さっきサホリ……樹島さんが彼女をいじめた
女子たちを追いかけて教室に入っていったの……」
タオ
「そんな……サホリが生徒を襲って……?」
ヨーコ
「……やっぱり信じられない?
行くのはやめる?」
タオ
「……いいえ。
覚悟していたことだもの。
行くよ……行って、サホリの為に
私ができることをするんだ。
サホリが私にそうしてくれたように……」
廊下を進んでいくと、アオガミから声が掛かる。
アオガミ
「少年、この先に何が待ち受けているか
わからない状況だ。
準備しておくことを推奨する。」
ここでパーティ編成を
ヨーコ、タオ、マタドールに変更した。
そしてその先に進むと、
女子生徒2人を追い詰めている
サホリの姿があった。
思わずタオが駆け寄る。
タオ
「やめて、サホリ!
冷静になって!」
女子生徒
「……ごめんなさい、許して、お願い!」
サホリ
「お願い……?
あんたたち、私がやめてって言った時、
やめてくれた?
殴ったり、蹴ったり、
私の物を壊したり……
なのに、自分だけは
見逃してもらえるとでも?」
女子生徒
「……あ……うぅ……」
サホリが女子生徒2人に近付こうとすると、
タオが叫んだ。
タオ
「サホリ!」
するとサホリとタオの間に、
邪神ラフムが現れる。
吼が戦闘態勢をとった。
が、吼は一瞬にして
ラフムの触手で弾き飛ばされ、
校舎の窓と窓の間の柱に激突し、
そこに崩れ落ちる。
タオがそれを見て、
ヨーコはすぐに吼の元に駆け寄った。
タオはサホリに向き直る。
タオ
「ごめんね、あなたがこんなに思いつめる前に
私がなんとかできれば……」
サホリ
「タオが謝ることなんてない。
あなたは十分に私に手を差し伸べてくれた。
でもそれを払い除けたのは私。
タオまで私の闇に飲まれる必要はない。」
サホリは頭を抱え込んだ。
サホリ
「……私が……すべて……この憎しみ……」
そして改めて女子生徒2人に近づいていく。
サホリ
「こいつらを殺して今までのツケを清算する。」
すると女子生徒の1人が、
もう1人の手首を掴んで
サホリの前に放り投げた。
女子生徒
「……なっ!?」
サホリは投げ出された女子生徒に向かって
指をさす。
タオ
「……サホリっ!」
サホリが指していた手を下ろした。
タオ
「私も……私も一緒に背負うから!
サホリの憎しみを!」
タオがサホリに近付いていく。
そんな中、吼が意識を取り戻した。
ヨーコの傍でゆっくりと起き上がる。
ヨーコと吼はタオとサホリの方を見ていた。
タオがサホリの左隣に並ぶ。
サホリ
「タオ……?」
タオは床に落ちていた鋭い破片を手にした。
そして女子生徒2人に向けて構える。
女子生徒
「ひっ!」
タオ
「サホリが復讐したいなら、私も手伝う。
どんなことだってするよ。」
サホリ
「……やめて、タオ。
言ってるでしょ、
あなたがそんなことする必要ない。
こんな最悪な奴らなんかの……
最悪な、私なんかのために……!」
タオ
「違う、最悪なのは私!
いつもどこか甘えて、
向き合いたくないものから逃げてた。
でも、もう逃げない。
だから……私を置いていかないで。
ひとりで暗いところへなんて……
いかないでよ、サホリ。」
タオが破片を床に落とし、
声も無く泣き震えた。
サホリがタオに手を差し伸べると、
サホリの手が
バチッ、
と見えない何かに弾かれる。
ラフムによるものか。
サホリ
「ぁ……」
ラフム
「何をしている、我が知恵よ。
まさかその娘の言うことに
なびいているのではあるまいな?」
サホリ
「わ、私……」
サホリがラフムから離れるように後づ去る。
ラフム
「さあ……サホリ!
憎しみに身を任せ、我と一つに!」
サホリ
「いや! 私は……そんなことしたくない!
タオを悲しませることはしたくない!」
ラフムの怒りがこみあげてくる。
ラフム
「ヌオォォッ! なぜだ!
ウヌはこのラフムの知恵だというのに!」
ヨーコと吼が立ち上がり、
タオの元に寄った。
ラフム
「このようなこと……
認めん、認めんぞ!」
ラフムはタオを睨みつけた。
ラフム
「オマエかぁ、オマエのせいでサホリがッ!」
ヨーコ
「磯野上さん、下がって。
この悪魔、危険過ぎる。」
タオ
「下がらない!
助けるって決めたんだから!」
ヨーコ
「……ッ。
私は、人の心はあてにならない。
人とは最後には私欲で動くと思っている。
でも、あなたは……
友のために命をかける覚悟があるのね。」
タオ
「さっきも言ったよね、尋峯さん。
友達のために自分でできることをするって。」
ヨーコ
「そう……
なら、私もタオに協力する。」
タオ
「尋峯さん?」
ヨーコ
「ヨーコでいい。
タオの覚悟を見て
手を貸したいって思っただけ。」
タオ
「ヨーコ、ありがとう!」
邪神ラフムとの戦闘が始まった。
1ターン目
邪神ラフム、ヨーコにバビロンの呪い、
!状態異常「汚泥」
汚泥マークが付いているキャラクターは、
特殊な異常状態「汚泥」となっています。
この状態のキャラクターの行動順になると、
行動前にプレスターンアイコンを1つ失い、
行動のチャンスが減ってしまいます。
この状態異常はスキルやアイテムでは
回復不能なので気を付けましょう。
吼、ヨーコを霊鳥ホウオウにチェンジ、
霊鳥ホウオウ、ウィンドブレス+2、
ヨーコ、マハンマ+3、
魔人マタドール、マハザン+3、
吼、マハンマ+1、
霊鳥ホウオウ、ウィンドブレス+2、
邪神ラフムの触手が数本落ちた、
ヨーコ、マハンマ+3、
邪神ラフムの触手が数本落ちた、
ヨーコ、マハンマ+3、
魔人マタドール、マハザン+3、
2ターン目
邪神ラフム、
霊鳥ホウオウにブフーラ+3、
吼にムド+3、
吼、禍時:会心、
吼、マハンマ+1、クリティカル、
邪神ラフムの残りの触手が全て落ちた、
霊鳥ホウオウ、ウィンドブレス+2、クリティカル、
魔人マタドール、血のアンダルシア+4、クリティカル、
以上、終了。
255マッカを得た。
最も高かった経験値はタオの3120EXPだった。
戦闘開始直後に汚泥は想定外だったが、
2ターンで倒せたので良しとしたい。
ヨーコのマハンマ+3と
魔人マタドールのマハザン+3が最良。
ラフムの触手を次々に叩き落してくれた。
(触手6本くらいあったか?
本数まで確認しなかったな……)
「禍時:会心」後は文句なしの怒涛の攻撃。
マタドールは主人公喰ってしまいそう……
邪神ラフムの身体が小刻みに震えたかと思うや、
一瞬で消滅していった……
この手の悪魔って、Ⅲの外道スペクターみたいに
再戦ありそうに思うのだが気のせいだと思いたい。
タオがサホリの両腕を掴む。
タオ
「サホリ、よかった。」
サホリ
「タオが手を伸ばしてくれたから……」
タオがサホリに抱きついた。
タオ
「友達だから当然だよ。」
サホリが小さく頷き、
サホリもタオを抱きしめた。
二人が重なっているのを見た吼とヨーコは
安堵の表情を浮かべる。
しかしそれは一瞬にして悪夢へと変わった。
突然現れた謎の女悪魔。
そいつは鞭のようにしなる蛇を突き出し、
タオとサホリの身体を貫いた。
吼とヨーコが息を呑む。
タオとサホリは大きく口を開き、
身体から蛇が抜けるとその場に崩れ落ちていった。
二人の身体が赤く光って消え去り、
マガツヒが女悪魔の手に渡っていく。
女悪魔
「真実を知らぬ哀れな悪魔ラフムよ。
汝の望んだ創世はならぬ。
だが、汝の知恵は世界の滅びに役立てよう。
我はカディシュトゥのリリス。
世界をあるべき姿に戻すもの。」
カディシュトゥ
リリス
Lilith
Ⅲの時とは段違いの美女に変貌したものだ。
というかリリスも随分と出世したな……
リリス
「よいマガツヒが集まったか。
やはりこの学園はあたりだったな。
だが、すぐに殺したのは失敗か。
苦痛によりマガツヒはより多く集まるだろう。」
そう言うとリリスは一瞬で消え去っていった。
吼とヨーコは、わざと生かされたように思えた。
死んだと思っていたタオは、
異なる暗い空間で起き上がる。
しかし、そこにサホリの姿は無かった。
タオ
「サホリ……」
謎の声
「道半ばにして倒れし哀れな聖女よ。
そなたの敵はまだ滅んでおらぬ。
王座に危機が迫っている。
さあ、目覚めるのだ……」
タオがゆっくりと立ち上がる。
タオ
「……
わたし……
……サホリ、サホリは
どうなったの?」
謎の声
「かの傷ついた知恵は既に旅立った。
今はそなたの触れることかなわぬ場所で
安らいでいる。」
タオ
「そんな……」
謎の声
「嘆くことはない。
そなたは力に目覚めた。
使命を為すための力に。
その力をもってすれば、
犠牲となった全ての民を蘇らせることもできる。
その為にそなたは探さねばならぬ。
この悲しみに満ちた世界を救える者を。
そして王座に導くのだ。
それが友を、そして世界を救う唯一の道となる。」
そしてタオの身体は元の場所へと戻ってきた。
倒れた状態から目を覚ます。
タオ
「世界を救える者を……
導く……」
吼とヨーコが近寄る。
ヨーコ
「大丈夫!?」
タオは小さく頷いた。
タオ
「うん、大丈夫だよ。
ありがとう、ヨーコ。
そっか、私は……」
タオは貫かれた腹を確認するが、
無傷だった。
タオ
「……うん、みんなを救うために
やらないといけないよね。」
タオが決心している中、
校舎の壊れた窓の向こう側で、
ユヅルがイチロウに何か
叫ぶように語っていた。
ユヅル
「太宰、なにか勘違いしてるようだな!」
ヨーコ
「敦田くん!」
吼たちはユヅルとイチロウの元に行った。
ユヅルがイチロウを突き飛ばし胸ぐらを掴む。
ユヅル
「今度こそ悪魔と戦ってみせる……?
ヒーローにでもなったつもりか?」
イチロウ
「ぐあっ……」
ユヅル
「ミヤズは……僕の妹は
お前をかばって悪魔にさらわれたんだ!」
ヨーコ
「落ち着いて、敦田くん。
太宰くんだってそのことはわかってる。」
ユヅルはヨーコを睨んだが、
太宰を放した。
イチロウ
「ゲホッ、ゲホッ……
ごめん……本当に、俺のせいだと思う。
だからこそ協力させてほしいんだ。」
ユヅル
「でも、ミヤズがまだ
生きているかさえ……!」
タオ
「ミヤズちゃんは、きっと生きている。」
ユヅル
「磯野上……!?
まだ動かないほうが……」
タオ
「うん、もう大丈夫。」
ヨーコ
「ミヤズさんのこと、どうして
生きてるってわかるの?」
タオ
「聖女の力で私はミヤズちゃんの……
親しい相手の鼓動を感じる事ができるの。」
イチロウ
「そ、そうか……
なら早く助けに行こう!」
ヨーコ
「磯野上さん……あなたは……」
ヨーコは吼に振り向いた。
ヨーコ
「私も行かせて。
すべきことがあるから……」
吼はその声に頷いた。
ユヅル
「悪魔が使ったゲートがまだ残っている。
そこから魔界へ行けるはず……急ごう!」
そして一瞬で魔界へ。
以前行った港区の魔界ではない、
別地区の魔界のようだった。
赤と青と紫の瘴気が広がっている。
タオ
「ここが……、魔界なの?
赤くて……不気味な廃墟のようね。」
ヨーコ
「前に見た魔界とは違う。
大鳳吼、注意していこう。」
するとユヅルは一足先に歩き出し、
霊獣(聖獣)ハヤタロウを召喚した。
ユヅル
「僕はハヤタロウと先に、
ミヤズを探しに行かせてもらおう。」
さっさと行くユヅルを見てイチロウも続く。
イチロウ
「……っ、俺のせいだ。
大鳳、俺も捜しにいくから。」
なんで未踏の地なのに団体行動しないの?
ヨーコが注意していこうって言ってたのに
まるで無視?
ミマン並みに自己中なやつらだな……
!クエスト
「ラフム討伐任務」
を達成しました。
経験値3500EXPを得た。
吼、タオ、霊鳥ホウオウがレベルアップした。
☆合一神:大鳳吼Lv27/HP157/MP139
耐 性:魅了無効、氷結・睡眠に強い
火炎・混乱に弱い
能力値:力47/体22/魔21/速24/運22
スキル:麁正連斬+1/チャージ+1
タルンダ+1/ラクンダ+1
マハンマ+1
ユニークスキル:マガツヒの還元
☆霊 鳥:ホウオウLv25/HP142/MP124
耐 性:火炎無効、衝撃に強い
呪殺・封技に弱い
能力値:力18/体23/魔22/速24/運22
スキル:乱れ針/ウィンドブレス+2
ファイアブレス+5
ユニークスキル:烈火の調べ
☆人 間:磯野上タオLv21/HP99/MP134
耐 性:破魔・魅了に強い
呪殺に弱い
能力値:力12/体17/魔23/速17/運21
スキル:マハンマ+3/メディア+2
リカーム+2
マハラクカジャ+2
ユニークスキル:聖女の祈り
!邪神ラフムの
合体が解禁されました。
もう一戦ありそうな雰囲気だけど無いのか?
レベル48だから仲魔なんてまだ先だけど、
個人的にあの見た目は嫌。
また現れたら条件反射でブン殴りそうだ。
(Ⅲの夜魔キウンの時もそうだったな……)
たぶん悪魔全書を頑張らないなら
作らないと思う。
アオガミ
「少年、周囲に生体反応を感知。」
マップが表示された。
4箇所マークが付いている。
アオガミ
「連れ去られた生徒の可能性がある。」
ということは、このマークに
ユヅルとイチロウは含まれていないのだろう。
!クエスト
「生徒を救え」
を受注しました。
アオガミ
「なお、これよりベテルの情報に従い、
この魔界を「ダアト」と呼称することにする。」
吼
「ダアトって?」
以前、邪教の世界のソピアーから
ダアトって単語が出たと思うけど、
意味は聞けていなかった。
ここで『了解。』と語れるのは
2周目以降のプレイヤーのみだと思う。
アオガミ
「生命樹における10のセフィラ。
それとは異なる次元に隠されたセフィラに
ダアトという呼び名がある。
神の試練である隠されたセフィラ、ダアト……
それを見つけることは神の真意を知ることとされる。
ダアトと呼ばれることになったこの魔界で、
試練を経て神の真意を
君は知ることになるのかもしれない。」
なるほど、と思っていると、
こんなところでまさかの再会。
アマノザコ
「あれれ? あれ?
久しぶりだね、こんなところで何してるの?」
それはこっちの台詞だが、まあいい。
アマノザコに、ここへ来た理由を説明した。
アマノザコ
「へ~、アンタの友達が
悪魔にさらわれちゃったんだ!
アタシもさ、この辺りを
探索しに来たとこなんだ。
また一緒に行ってあげようか?」
アマノザコがクエストナビになった。
アオガミ
「……少年、いいか?
念の為、あの龍穴を開放しておこう。
そこから戻れるようになるはずだ。」
!テンノウズアイル(天王洲アイル)が
龍脈渡りの行き先に登録されました。
以前アイルって単語が出ていたけど、
これの前振りだったようだ。
とりあえず龍穴で落ち着く。
消費したアイテムがあれば購入して、
周辺を探索を開始するとしよう。
Save
Name 大鳳吼
Location テンノウズアイル




