シバ(魔獣グラシャラポラス)
マガツ口から先に進むと、ボロボロの電車が見えた。
そしてそこには敦田ユヅルの姿が。
近づくとユヅルが少し驚いた様子で
大鳳吼本人だと気付く。
ユヅル
「……っ、無事でよかった。
君は、大鳳吼だろ。
姿は大きく変わったようだが……
何故だろうな、一目で君だと分かったんだ。
大鳳、見てくれ。」
ユヅルがボロボロの電車を指した。
吼がゆっくりと近付く。
ユヅル
「ボロボロに寂れているけど、
銀の車体に緑のライン……
これは山手線の車両じゃないか?
もし山手線だとして、
この朽ち方はなんだ……?
僕らがトンネルに飲み込まれた後、
東京に、いったい何が起こったんだ?」
吼
「ここは魔界らしい。」
吼は頷きながらそう答えた。
『20年後の東京かも』
とは言いづらい。
精神的なダメージが大きくなりそうだ。
ユヅルも、吼自身も。
なら、まだ魔界と言った方がマシだろう。
それなら少なくとも
“向こう”はまだ無事かもしれないという
希望が残せる。
しかし、そんな言葉濁した答えでも、
ユヅルは素直に驚愕した。
ユヅル
「なんだって!?
そんな……
だが、魔界にどうして古びた車両が……
……いや、判断するには情報が少なすぎる。
まずは一緒にいた生徒たちを探してみよう。
確か太宰もあの場にいたはずだ。」
……太宰をスマホ撮影していたモブ男も
いたと思うんだが、そちらについての
言及は一切無い。
悲しいかな、モブは所詮モブなのだ。
吼は、自分が見た事を伝える。
ユヅル
「……えっ!?
太宰が天使に連れていかれるのを見た?
なら手分けして、その天使の行方を探そう。
心配しなくても大丈夫だ。
実は……僕には悪魔を使役する力がある。
世界の秩序を守るある組織から、
悪魔召喚プログラムという力を
授かっていたんだ。
伝説の悪魔たちが闇から目覚め東京を狙っている。
それに抗うために渡された力だ。
自身を守るためだけでなく、
誰かを救うために使いたい。」
話し込んでいると、突如少女の声が割って入る。
ヨーコ
「危ない!」
すると目の前に金色の仮面を付けた悪魔が、
間髪入れず吼とユズルに襲い掛かってきた。
(パッケージの裏面に描かれているアレ。)
爪撃で吼とユズルが吹き飛ばされる。
金色の仮面に、とってつけたような小さな翼。
四つ足に長い尾……魔獣の類かもしれない。
まさか、天使を殺した奴なのか。
ユヅル
「この悪魔、いつの間に?」
ユヅルが驚く中、
ユヅルと吼の間に割って入るように
先ほどの少女が少しも臆することなく
スタスタと歩いてきた。
品川駅の連絡通路にいた少女だろう。
二人より前に出て悪魔と対峙する。
ヨーコ
「殺戮の獣グラシャラポラス。
姿を消す力を持つ悪魔よ。」
着ている制服が違う。
他校の生徒だろう。
そう言えば、
教室で女子高生が話していたあの内容……
『黒いモヤモヤした塊がカバンを切り裂いた』
『聖マリナ女子学院の制服を着たコが
助けてくれた』
それらが目の前に現れたという事か。
そして、品川駅連絡通路の惨状も、
この悪魔の仕業に違いない。
ユヅル
「いったい、君は……」
ヨーコ
「私は尋峯ヨーコ。
そんな事より構えて!」
突如、魔獣との戦闘が始まった。
1ターン目
魔獣グラシャラポラス、ユヅルにバウンスクロー+3、
ユヅル、ダメージ、
魔獣グラシャラボラスは、マガツヒを集めた、
!ゲストキャラクターについて
ストーリーの進行に合わせて
仲間のキャラクターが
味方として参戦することがあります。
参列したキャラクターは仲魔と同じように
戦うことが可能で、
大鳳吼のアイテムを使用する事もできます。
状況に応じて仲間と仲魔を使い分けながら
戦闘を有利に進めましょう。
吼、禍時:会心、
吼、ジオ+1、クリティカル、
ユヅル、ラクンダ+1(ネコショウグン)、
ヨーコ、ジオ、クリティカル、
グレムリン、ジオ+1、クリティカル、
吼、ジオ+1、クリティカル、
ユヅル、ラクンダ+1(ネコショウグン)、
ヨーコ、ジオ、クリティカル、
グレムリン、ジオ+1、クリティカル、
2ターン目
魔獣グラシャラポラス、吼にダストマ+1、
吼、幻惑状態、
魔獣グラシャラポラス、吼にダメージ、
クリティカル、
魔獣グラシャラポラス、吼にダメージ、
クリティカル、
吼、大ダメージ、
!状態異常について
戦闘中、主人公や仲魔が
状態異常になることがあります。
基本的な状態異常は
睡眠/混乱/魅了
幻惑/封技/毒
の6種類が存在しており、
いずれも戦闘に不利な影響が生じます。
自然に治癒することもありますが、
アイテムやスキルを使うことで
早めに回復することが可能です。
吼、自分にアムリタソーダ、幻惑回復、
ユヅル、次に回す、
尋峯ヨーコ、ジオ、
グレムリン、ジオ+1、
吼、ジオ+1、
ユヅル、祓戸の霊玉、
ヨーコ、ジオ、
3ターン目
魔獣グラシャラポラス、ユヅルにダストマ+1、
ユヅル、幻惑状態、
魔獣グラシャラポラス、ユヅルにアタック、
ユヅル、ダメージ、
吼、ジオ+1、
以上、終了。
228EXP、210マッカ、速さの霊香1個入手。
!香と霊香
香は仲魔の特性値を、
霊香はナホビノの特性値を+1上昇します。
魔獣グラシャラポラスは体をプルプル震わせ、
ジャンプして大きく間合いをとった。
そして更に後方へ飛び、徐々に姿を消しながら
そのまま逃げていった。
ユヅル
「逃がしたか……」
だが戦闘が終わったので、
3人ともとりあえず落ち着きを取り戻す。
ユヅル
「君は尋峯さんといったね。
さっきはありがとう。」
ヨーコ
「気にしないで、お互い様よ。
ところであなたたちは?」
ユヅル
「ああ、僕は敦田ユヅル、彼は大鳳吼。
二人とも縄印学園の生徒だ。
しかし驚いたよ、さっきの悪魔。
あれは品川駅で見かけた相手なんだ。
ヤツを追って高輪トンネルに入り、そこで見失い、
激しい地鳴りがして気付けばこの魔界に倒れていた。」
だからトンネル内にいたのか。
悪魔召喚プログラムがあるからこその
積極的な行動を取っていたんだろう。
ヨーコ
「私も似たようなもの。
高輪トンネル近くを歩いていたはずが、
気付けばこの地に迷い込んでいた……
話し声がして近づいてみたら、
悪魔の襲撃に気がついたの。」
ユヅル
「そうだったのか。まだ分からないことだらけだが、
この地はあまりにも危険が多い。
尋峯さん、安全のために君は
大鳳吼(彼)と行動してほしい。
僕と手分けして手がかりを探そう。」
ヨーコ
「わかった。
よろしく、大鳳吼。」
吼は、また小さく頷いた。
というか、初対面でフルネーム呼び捨て?
吼は気にしていないようだが、
普通によろしくだけでいいだろうに。
ユヅルは吼が頷いたのを確認したからか、
一人で先に歩いていった。
背を向けたまま右手を振り、去っていく。
!敦田ユヅルがパーティから離脱しました。
二人きりになったところでヨーコが一言。
ヨーコ
「……大鳳吼、先に言っておく。
どうやらあなたは不思議な力を
持っているようだけれど……
さっきの戦いでも見せた通り、
私にもそれなりの心得はある。
あなたにただ守ってもらおうとは
思っていないから安心して。」
吼
「なぜ魔法が使える?」
ヨーコ
「……私が通っていた聖マリナ女子学院には
特別なカリキュラムがあった。
私はそこで悪魔祓いの技術と
悪魔についての知識を一通り学んでいる。
魔法は……そうね、
そこで鍛えた私の特別な才能……
というところかしら。
ただ、お互い力があると言っても
共に行動する以上は
協力し合うことも必要でしょう。
そうね……
当分はあなたに指揮を任せることにする。
ただし、あなたが使えないと判断したら、
その時は私に黙ってついてきてもらう。
……それでどう?」
吼は、小さく頷いた。
ヨーコ
「契約成立ね。
よろしく、大鳳吼。」
!ゲストキャラクターについて2
ストーリーの展開によっては、
キャラクターがあなたに
同行することがあります。
同行するキャラクターは基本的には
仲魔と同じように
あなたの助けになりますが、
シナリオが進むとパーティから
離脱することがあります。
状況に応じて仲間と仲魔を使い分けながら
探索を進めましょう。
☆人 間:尋峯ヨーコLv7/HP62/MP84
能力値:力5/体9/魔14/速10/運9
耐 性:破魔に弱い/呪殺に強い
スキル:アギ+1/ジオ/ディア+1
ユニークスキル:動乱の施し
!動乱の施し
アクティブにいる間、戦闘終了後、
ストックにいる瀕死の味方はHP1で復帰する。
ゲストキャラクターは大鳳吼が所持している
アイテムを使用できるメリットがある。
ユヅルが祓戸の霊玉を使ったみたいにだ。
しかし、このステータスは弱いな……
攻撃魔法がアギとジオって、
吼とすっかりかぶってるし。
探索するだけなら、
一旦パーティ(アクティブ)から
抜けてもらった方がよさそうだ。
パーティ編成を見直したら、
シバの探索を開始しよう。
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Name 大鳳吼
Location シバ