エジプト前線支部(魔神コンス)
少し西に進むと突如目の前に悪魔が現れる。
謎の声(地母神イシス)
「待ちなさい、私はエジプト支部のイシス。
あなたたちは何者ですか?」
イシスにまさかの声がしっかりと入っていた。
ユヅル
「僕は敦田ユヅル。
ここに妹がいるはずだ、連れ帰らせてもらう。」
イシス
「……そう、あなたが……
でも、それは不可能なこと。
彼女は自分の意思でここに留まっている。」
ユヅル
「なんだと!?」
イチロウ
「ユヅル! 惑わされるな!
悪魔の言葉を真に受ける必要はない!」
ユヅル
「イチロウ……
そうだな……僕はまた悪魔に
騙されるところだった……ありがとう。」
イチロウ
「へへっ、間違えそうになっている友達を
止めてやるのも友情だろ?
さぁ、そこをどけ。極悪非道の悪魔ども!
オレたち正義のヒーローが相手になるぜ!」
イシス
「なんて野蛮な……!」
地母神イシス1体と鬼女ラミア2体との
戦闘が始まった。
1ターン目
吼、封技の秘石、
地母神イシスは技を封じられた、
夜魔サキュバス、マハブフーラ+5、
魔人アリス、死んでくれる?+6、
堕天使フラロウス、地母神イシスに黒龍撃+2、
吼、チャージ+3、
夜魔サキュバス、自身に魔のドナム+2、
魔人アリス、自身に魔のドナム、
堕天使フラロウス、地母神イシスに黒龍撃+2、
地母神イシス、技が封じられている、
鬼女ラミア1、魔人アリスにムドオン+2、
魔人アリス無効化、
2ターン目
吼、禍時:会心、
吼、地母神イシスに食いちぎり+3、クリティカル、
夜魔サキュバス、マハブフーラ+5、クリティカル、
地母神イシス、瀕死、
魔人アリス、死んでくれる?+6、クリティカル、
以上、終了。
805マッカを手に入れた。
最も高かった経験値は、戦闘に参加していなかった
敦田ユヅルと太宰イチロウの6249EXPだった。
イシス
「落ち着いて! 私にもコンスにも
ミヤズちゃんを傷つける意思はないわ。」
ユヅル
「……僕はもう、悪魔の声には騙されない。
ミヤズを拐うような悪魔を許すことはない!」
イシス
「……ッ、ミヤズちゃんはこの先にいるわ。
信用できないならその目で確かめて。」
アオガミ
「ひとまず敦田の妹ミヤズの身は安全なようだ。
最悪の事態は回避できた。
だが彼女を傷つけることはないとしても、
合一しナホビノに戻るということは
あり得るだろう。
ここで思案しているより、まずは直接確かめよう。」
悪魔がいた場所に何か落ちている……
大鳳吼は地母神族の護符を手に入れた。
!地母神族の護符
種族「地母神」の仲魔が
マガツヒスキル「変若水」を
使えるようになりました。
【スキルの効果】
自身のHPとMPを全回復する。
その先に進むとまたアオガミから声が掛かる。
アオガミ
「気をつけろ、少年。
この先から邪悪な気配を感じる。
不測に備え準備しておくことを推奨。」
まさかの連戦か?
マガツヒ使ってしまったのは失策かも。
一旦龍穴に戻り、適当にミタへ移動。
スライムなどを狩ってマガツヒを溜めた。
その際、
ユヅルとイチロウのスキルを確認してみた。
スキルに対する仲魔は以下の通り。
ユヅル
絶・閃光斬烈牙+3:聖獣ハヤタロウ
日輪の光+2:聖獣ハヤタロウ
某を見よ+2:聖獣ハヤタロウ
ブフーラ+2:地霊カヤノヒメ
チャージ:妖獣バイコーン
イチロウ
マハンマオン+4:天使ソロネ
カゲロウシュート+3:邪龍アイトワラス
ザンマ+2:聖獣センリ
トラフーリ:夜魔モコイ
警戒のフホホイ+1:聖獣チロンヌプ
毒ガスブレス+3:邪龍バジリスク
ユヅルが仲魔3体なのに対して
イチロウは倍の6体というのが驚きだった。
しかも天使ソロネのレベルは64なのに、
なんでレベル44のイチロウが使役できているの?
とりあえず全て確認したところで龍穴に戻り、
邪教の世界へ。
魔人ヘルズエンジェルの写せ身を使い、
吼の耐性を変更する。
☆合一神:大鳳吼Lv54/HP331/MP272
耐 性:火炎・衝撃無効、破魔・呪殺に強い
氷結に弱い
能力値:力73/体44/魔49/速58/運58
スキル:食いちぎり+3/鎧通し+3/神矢来+3
轟雷+5/チャージ+3
会心の覇気+3/物理プレロマ
ユニークスキル:マガツヒの還元
次に女神アルテミスのスキルを変更する。
☆女 神:アルテミスLv50/HP360/MP230
耐 性:氷結・電撃無効
火炎・破魔・呪殺に強い
能力値:力55/体30/魔38/速40/運32
スキル:銀河烈星拳+5/サマーソルト+5
氷龍撃+6/ジオダイン+4
マハタルカジャ+3
火炎耐性/大活脈
ユニークスキル:鋼鉄の純潔
脳天割りを火炎耐性に、
マハブフーラを氷龍撃に変更した。
脳天割りは全く使っていなかったし、
マハブフーラよりも
力が55もあるので力依存の氷龍撃が良いと判断。
とりあえずこれで落ち着いた。
次に軍神ヨシツネの物理適性を+7に上げる。
☆軍 神:ヨシツネLv50/HP279/MP215
耐 性:幻惑無効、火炎に強い
呪殺・睡眠・毒に弱い
能力値:力52/体30/魔23/速55/運35
スキル:とんぼ蹴り+7/八艘跳び+7
鎧通し+7/チャージ+1
猛反撃/地獄のマスク/リストア
ユニークスキル:弓流し
これで準備OK。
エジプト前線支部の龍穴に戻ったら、
試しに悪魔の裏庭に行ってみる。
すると予想していた通りユヅルがいた。
ユヅル
「ベテルは各国に支部があるが、
日本にはダアトがあるため多くの支部が
来ているんだ。
エジプト支部もそのうちの一つらしい。
だがやって良いことと悪いことはあるだろう……」
なるほど。
という事は、エジプト以外の国の支部も
そのうちお目見えするのかもしれない。
そしてやっぱりイチロウもいた。
イチロウ
「オマエってさ、何か苦手なものある?
オレは……曖昧なことがダメなんだ。
前にも言ったけど、これ両親のせいなんだ。
……ホント、困るよなぁ……」
イチロウはベテル入りたてだから、
イチロウから情報を得るというのは
無理があるみたい。
悪魔の裏庭を出たら、パーティ編成を
ヨーコ、アルテミス、ヨシツネにして
エジプト支部へと向かった。
大きな石畳に降り立つと、
上の方に魔神コンスが現れる。
悪魔(魔神コンス)
「エジプト支部のコンスだ。
僕に何か用が?」
イシス同様、こちらも声が入っていた。
吼
「ミヤズを助けに来た。」
他の2択は選択しづらい気がする。
あまり想定で物事を語りたくない。
コンス
「…………」
ユヅル
「そういうことだ。
ミヤズは返してもらうぞッ。」
コンス
「……それでどうする。
また彼女を危険に晒すのかい?」
ユヅル
「……!」
コンス
「昔から君とミヤズの事を見守っていた。
君がミヤズを守ろうとしていた事も理解している。
だが悪魔が東京に出現する今、君では力不足だ。
これから彼女の身は僕が守ろう。
兄ならこれ以上大事な妹を
危険な目に遭わせないでくれ。」
ユヅル
「くっ……」
イチロウ
「何言ってるんだ! 偉そうなことをいうが、
お前は病院から患者をさらった悪魔だろ!
ユヅルも気合い入れろ!
ミヤズちゃんを力づくでも奪い返すぜ!」
コンス
「言ってもムダか……」
魔神コンスが吼たちのいる石畳に飛び降りる。
そして魔神コンスとの戦闘が始まった。
1ターン目
吼、氷結の秘石、
ヨーコ、氷結の秘石、
女神アルテミス、氷龍撃+6、
軍神ヨシツネ、とんぼ蹴り+7、クリティカル、
吼、鎧通し+3、
ヨーコ、物理ブロック+2、
女神アルテミス、マハタルカジャ+3、
軍神ヨシツネ、鎧通し+7、
魔神コンス、女神アルテミスにアタック、
物理無効化、
2ターン目
吼、禍時:会心、
吼、食いちぎり+3、クリティカル、
ヨーコ、エナジードレイン+2、クリティカル、
女神アルテミス、銀河烈星拳+5、クリティカル、
軍神ヨシツネ、八艘跳び+7、クリティカル、
吼、食いちぎり+3、クリティカル、
ヨーコ。物理ブロック+2、
女神アルテミス、銀河烈星拳+5、クリティカル、
軍神ヨシツネ、八艘跳び+7、クリティカル、
魔神コンス、軍神ヨシツネにハマオン+5、
マガツヒを集めた、
3ターン目
吼、氷結の秘石、
ヨーコ、氷結の秘石、
女神アルテミス、氷龍撃+6、
以上、終了。
2840マッカ、ソーマ1個を手に入れた。
最も高かった経験値は、戦闘に参加していなかった
ユヅルとイチロウの12061EXPだった。
戦闘長引くのかと思いきや、3ターンで終了。
鎧通し2回とマハタルカジャの効果、
そこに会心という単純な流れだったが最良だった。
コンス
「クッ……!」
ミヤズ
「先輩待って、コンスももうやめて!」
ミヤズが地母神イシスと共に現れた。
ユヅル
「ミヤズ!
無事だったか、良かった……」
ミヤズ
「私は大丈夫、でも信じてお兄ちゃん。
コンスは私を悪魔から守ろうとしてくれただけ。」
ユヅル
「ミヤズ……」
ミヤズ
「わかってる、これまでお兄ちゃんがずっと
私を守ってくれたことは……
でも、そのためにお兄ちゃんは
全てを犠牲にして生きてる事だって気付いたの。」
ユヅル
「犠牲だなんて……
そんな事はない、たった二人きりの家族なんだ。」
ミヤズ
「その気持ちが苦しくなったの。
これ以上、お兄ちゃんの重荷になりたくない。
コンスが私を守るといってくれた、そしたら
お兄ちゃんは自分のために生きることができる。
そうしてもらえると私も
前向きに生きていけると思う。
それでも私が気になるなら……
私と同じように苦しむ人を救ってあげてほしい。」
ユヅル
「…………」
ミヤズ
「先輩、巻き込んでしまってごめんなさい。
でも助けにきてくれて嬉しかったです。」
コンス
「私も済まなかった。
もう少し穏便に事を進めるべきだった。
だが、カディシュトゥの危険がある事は
間違いない。
ミヤズの言葉通りここで匿わせてくれないか?」
ユヅル
「……ミヤズのこと、よろしくお願いします。」
!クエスト
「敦田ミヤズ救出任務」
を達成しました。
大鳳吼は13000マッカを手に入れた。
経験値20000EXPを得た。
コンス
「そうだ、ナホビノ君。
ひとつ気になることを伝えておくよ。
いま、ベテル本部のアブディエルが
魔王討伐を指揮しているのは知っているよね。
それとは別の大天使が動いているみたいだ。
かの大天使の名はマンセマット……」
ヨーコ
「大天使マンセマット……」
コンス
「悪魔をも操り、
神のために手を汚すベテルの暗部……
差し詰め、裏の実行部隊と言ったところか。
その大天使もカディシュトゥ討伐に
秘密裏に動いているようだ。」
大鳳吼は天使の羽根を手に入れた。
コンス
「これを使うとマンセマットが現れるはずだ。
同じ目的で動く者同士、
一度話してみるといいだろう。」
マップが表示される。
シンジュク一丁目の龍穴のすぐ傍だ。
そしてすぐ医科学研究所に戻ったようだ。
ユヅル
「みんな、ミヤズのこと
協力してくれてありがとう。
ミヤズは僕が思うより強かった。
もう僕がいなくても大丈夫だろう。」
タオ
「ユヅルくん……」
イチロウ
「ユヅル、オレさ、あんまり役に立てなくて、
結局大鳳に頼ってばかりで……ゴメンな。」
ユヅル
「いや……、それをいうなら
僕もミヤズの役に立てなかった……
ただ、ミヤズが最後にいった言葉を
考えてみようと思う。」
ユヅルはそう言うと静かに去っていった……
イチロウ
「ユヅル……」
その後、ヨーコから声を掛けられる。
ヨーコ
「大鳳吼、ちょっといいかしら。
今回、コンスという悪魔を信頼し
彼女を任せたと思うのだけど……
あなたは、悪魔という存在を
信じられる相手だと思ってるの?
それとも悪魔を信じるなんて
とんでもないと思ってる?」
吼
「信じられると思う。」
伊達に何人もの仲魔と
行動を共にしているわけじゃない。
今では魔人ですら信頼できる良き仲魔だ。
信じられるに決まっている。
ただ、そういう意味では、
一度は八雲と相まみえる事になるだろう。
ヨーコ
「そう。
悪魔も人と同じってことよね。
信頼できる相手もいれば、
信頼できない相手もいるものだと。
……ごめんなさい。
急にこんな話をして。」
なんだろ?
ホッとしたような台詞だけど。
今まで吼と一緒にダアトを歩いていたんだから、
あえて聞かなくても分かる事だよね。
と思っていると、
今度はイチロウが確認するように聞いてくる。
イチロウ
「あ、あのさ、それより
この後、大天使に会いにいくのか?
もし行くなら
俺も一緒に連れて行ってほしいんだ。」
タオ
「私も、ベテル本部の動きは
把握しておきたいわ。」
ヨーコ
「私も同行させてもらうつもりだけど……
いいかしら、大鳳吼?」
吼
「もちろん。」
今まで一緒に行動しているのに、
「仕方ない」ってことはないでしょ。
タオ
「じゃあ準備ができたら
みんなで向かいましょう。」
話が落ち着いたら、
今度はアオガミから声が掛かった。
アオガミ
「少年……
今回のことで、少し君の意見が聞きたい。
これまで敦田ユヅルはたった一人の肉親である
妹ミヤズを守るために、悪魔の侵攻から
東京を守ろうと戦ってきた。
だが妹の方はそれを負担に感じていたようだ。
故に兄と決別し、コンスについて行くことを
決めた。
人の思いとは難しい。
いったい、何が正しいのだろうか?
少年、君の意見を聞かせて欲しい。」
吼
「ただの妥協点だ。」
正直、この回答は難しい。
「ユヅルが哀れ」とも思えなくもないし、
「ミヤズには負担だった」のも確かだろう。
だからといって「これが円満解決」と
言い切っていいものだろうか。
妥協点を探りながら、
少しずつ解決へと導く努力を続ける。
そう思うと今は最初の妥協点かもしれない。
アオガミ
「妥協点……
つまり、心から納得した解決策ではなかったと
少年は言っているのだな。
ミヤズがコンスの元で保護されれば、
東京の異変に巻き込まれる危険性は無くなる。
エジプト支部もそう簡単に他の悪魔に負けまい。
敦田ユヅルも妹のために無理をして、
危険な目に合うこともなくなるだろう。
傍から見れば一番の解決方法に見える。
しかし敦田ユヅルのあの表情……
頭では解っていても、
心ではそうは思っていない様子だった。
だからこその妥協点なのだな。
まったく、人の思いとは、ままならないものだ。
人の心とは難しいものだ。
互いに相手を思いやる優しさがあっても、
互いが幸せになれるとは限らない。
だがそれでも、無償で相手を思う人の愛情、
私はそれが何よりも尊いものだと感じている。」
それだけ感情を理解しているなら、
アオガミも人間と同じじゃないのかなあ。
!敦田ユヅルが
パーティから離脱しました。
とりあえず越水に報告しようと
会議室に入ってみるが、誰もいなかった。
そりゃ総理なんだから、四六時中ここにいる
なんて事はないよね。
ではシンジュク一丁目へと移動しよう。
Save
Name 大鳳吼
Location 医科学研究所




