医科学研究所（ハヤタロウの報告）
縄印学園高等科学生寮へと帰る。
屋上に行ってみると、
アフロヘアーの生徒がいた。
アフロヘアーの生徒
「お前も無事だったか！
高輪トンネルの事故、びっくりしたよな！
俺はすぐに外に逃げられたけど、
お前やイチロウはなかなか出てこなくて
死んじまったかと思ったよ。
とはいえ、俺も擦り傷だらけで、
すぐに病院に運ばれちまったんだけどな。
で退院したら、学園が休校になってるし。
イチロウとは別にダチってほどでもねぇよ。
アイツ、みんなに認められたいのか、
すぐムチャやるんだよ。
それが面白いから、一緒にいるだけ。
しかもアイツ、いい所のお坊ちゃん。
一緒にいて損はしないだろ？
はぁ……
あの他人の顔色を伺うような
癖さえ無けりゃなぁ……」
まさかあのモブ男だったとは……
でも、なんだかんだ言っても、
しっかりイチロウのこと見てるね。
また外に戻されるので今度は自室へ。
するとようやくタオとヨーコが
パーティから離脱した。
そして分離したアオガミに声を掛けられる。
アオガミ
「ダアトから東京に帰ってきたというのに
休まる暇がないな。
少年、大丈夫か？」
吼
「大丈夫。」
ダアトの探索時での戦闘は
マタドール＆ロアで無双状態だったし、
東京に戻ってからの戦闘は
ターボばあちゃんのみだったし、
ボス戦も思ったほどの苦戦というのは
なかったからなぁ。
（攻略サイト様に改めて感謝！）
辛かったのは単純に
ダアトを歩く事だったと思う。
３Ｄ酔いしやすかったよ……
そこはキャラクターの問題じゃなくて
プレイヤーの問題だから、
大丈夫という回答は正しい……と思う。
アオガミ
「そうか、君は意外とタフなのだな。
これは頼もしい。
それにしても……」
ここでアオガミがアップ表示される。
アオガミ
「我々はダアトにある妖精の集落で、
塩の柱と化した生徒を見た。
そして同様の事象が東京でも確認された。
ダアトの一件と、東京での事件……
これらには関連があるのだろうか？」
吼
「犯人は同一。」
こんな芸当ができる悪魔が
２体以上いるとは思えない。
アオガミ
「特殊な状況故に同一犯である可能性が高いな。
アグラという占い師と、
度々目撃されている巨大なカラス……
これらを追えば、真実にたどり着くはずだ。
とはいえ今は、ハヤタロウが
どの様な情報を持ち帰るか……
今後の動きはそれ次第になるだろう。
少年、色々な事があって疲れているだろう。
今日はもう休もう。」
吼が眠りにつくと、
夢の中でまたあの女性の声が聞こえる。
女性の声
「人の寿命はあまりに短い。
人はかつての平穏を忘れてしまった。
嘆かわしい事だ。
太古に人は母なる大地を崇めて
自由に暮らしていたというのに……
ナホビノよ。
この世界は王座についた神によって
創世されて誕生した世界だ。
王座を目指す神々が戦い、
その勝者が王となり創世を行う。
それが繰り返されるのが定めであった。
しかし、この世界を創世した神、
創造主はそれを良しとしなかった。
自身の秩序を絶対のものとするために、
幾多の神々の知恵を奪い悪魔へと貶めた。
自身が唯一にして無二の王となり、
世界に君臨し続けるために……
そうした創造主の世界で
人は創造主を真似、他者を貶める事を覚えた。
世界に王が生まれ、貴族が生まれ……
支配する者とされる者が生まれた。
こうして世界は二つに分断された。
虐げる者と虐げられる者に、だ。
我らカディシュトゥはそれを憎んでいる。
世界はもっと自由であるべきなのだ。」
翌日。
ヨーコが自室にやってきた。
ヨーコ
「大鳳吼、体調は大丈夫？
大丈夫なら日本支部に行きましょう。
新たな情報が届いているかも。」
ヨーコ、地味に人使い荒いタイプかも。
吼は言われるがまま外へと出た。
そして医科学研究所へ移動する。
とりあえずターミナルでセーブと思い
アクセスすると、
骸の隠れ家にNEWのマークが付いていた。
骸の隠れ家に行ってみると、
消費アイテムと写せ身の両方が増えている。
消費アイテムは、
吸魔の秘石と集魔の笛の２種類。
写せ身は
マカミ、コロボックル、ロア、モスマン、
シキオウジ、ヴィーヴル、バジリスクの
７種類。
スキルとしてはロアのムドオン、
耐性はコロボックルの氷結無効と、
モスマンの電撃無効が良い。
結果、とりあえず今は買わないで、
骸の隠れ家を出たらさっさとセーブする。
そして越水の元に行くと、
既にハヤタロウが来ていた。
越水
「君たちか、いいタイミングだ。
ハヤタロウが帰還し、新しい情報が入った。」
ハヤタロウ
「件のカラス、発見はさほど難しくなかったが、
時折忽然と姿を消すことがあった。
どうやら東京と魔界を行き来している様子……
その場で追うことはできなんだが、案ずるな。
某の嗅覚でカラスが魔界のどのあたりに
向かったのか見当はついておる。」
越水
「魔界と繋がる扉は浄増寺の奥に見つかった。
敦田君や太宰君にも向かってもらうつもりだが、
君たちにも調査を頼めないだろうか？
浄増寺で待っている聖女も君たちに同行させよう。
塩化の原因を突き止めてもらいたい。」
！クエスト
「塩化の原因究明任務」
を受注しました。
さっそく浄増寺に行くと、イチロウが出迎える。
イチロウ
「あ、大鳳！
これから新しいダアトの調査に向かうんだろ？
すまん、オレも一緒に行くはずだったけど、
ちょっと状況が変わってさ……
実は、アブディエル様が指揮する
混沌の悪魔を攻める作戦に
参加することになったんだ！
まだ越水長官には内緒なんだけど、
アブディエル様が直々にオレを
選んだみたいでさ……
やっぱアレかな、秘めた才能ってヤツを
見抜かれちゃったのかな。
ま、そういうわけで手伝えないから、
餞別にこれを渡しとくぜ。」
大鳳吼は宝玉を手に入れた。
（Max10個持っていたので、
実際には手に入れていない。）
イチロウ
「じゃあな、お互い頑張ろうぜ！」
いきなり討伐任務とか大丈夫なんだろうか。
アブディエルにいいように利用されそうな気がする。
進んでいくと、アマビエのブロマイドを渡した
女の子に会話マークが付いていたので
声を掛けてみる。
女子生徒
「先輩、この前ミヤズのお兄さんが
深刻そうな顔で歩いてたんですが、
何かあったんですか？
……ミヤズ、よく言ってました。
お兄さんは真面目過ぎて
すぐに色々抱え込む人なんだって。
特にミヤズのことになると
結構な無茶をするらしくて、
妹として気が気じゃないみたいで……
私から見るといいお兄さんですけど、
近くにいる人間からすると
やっぱり違うんですかね？」
ユヅルはまだ引き摺っているんだろうか。
そういえばタオの姿は見えるが
ユヅルの姿は見えない。
とりあえずタオに声を掛ける。
タオ
「吼君、それにヨーコも……
長官から話は聞いた？
ここからカラスの逃げた魔界に
向かう事ができるわ。
あなたたちには私と一緒に
シンジュクに向かってほしいの。
準備ができたら声をかけてくれる？」
シンジュク……
ようやくメジャーな地名が聞けた気がする。
行くのはいつでもＯＫなので、
すぐに声を掛けた。
！磯野上タオが
ゲストキャラクターとして加入しました。
！尋峯ヨーコが
ゲストキャラクターとして加入しました。
すると、奥にいた悟劫には声を掛ける事無く、
魔界へと移動させられる。
今度は随分と明るい雰囲気の魔界へと来た。
足元の青紫色の草原（？）がラベンダー畑を
連想させる。
ヨーコ
「ここが新しい魔界。
怪しいカラスが逃げたという場所ね。」
タオ
「何があるかわからないわ。
気をつけて進みましょう。」
吼がいつも通りに小さく頷く。
すると突然、龍脈渡りの案内がアラートされる。
！シンジュク御苑が
龍脈渡りの行き先に登録されました。
そしてアオガミから声が掛かった。
アオガミ
「少年、ハヤタロウが嗅ぎつけた
大きなカラスの居場所のデータが
ベテルから送られてきた。
まずはそこに向かうべきだろう。」
マップが表示されたが
真っ黒なマップにポツンと表示。
見た目はそれほどの距離を感じなかったけど、
真っ直ぐ行けるわけじゃないだろう。
とりあえずタオとヨーコを確認してみた。
☆人 間：磯野上タオLv40／HP177／MP214
耐 性：破魔無効、魅了に強い／呪殺に弱い
能力値：力21／体23／魔37／速30／運36
スキル：マハンマオン+4／メディラマ+2
サマリカーム+2
マハラクカジャ+2
勝利のチャクラ
マハスクカジャ+2
ユニークスキル：聖女の祈り
聖女らしいスキル構成。
悪くないんだけど、女神イズンを作ったら
出番は皆無になると思う。
☆人 間：尋峯ヨーコLv40／HP188／MP204
耐 性：呪殺無効、封技に強い／破魔に弱い
能力値：力17／体25／魔40／速33／運31
スキル：アギダイン+2／ジオダイン
ムドオン+4
エナジードレイン+2
ディアラハン+2
マハタルンダ+2
ユニークスキル：動乱の施し
ディアラハン以外は攻撃的なスキル構成。
ボス戦で活躍できることを望む。
では、ダアト新宿区の探索を始める前に、
強力な仲魔を手に入れようと思う。
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Name 大鳳吼
Location シンジュク御苑
