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夜空とあたし

作者: Cookie

  夜、あたしは部屋の窓から


月を見上げる。



 月を見てたら


月から誰かが望遠鏡でこっちを


見ていないかって心配になった。



 今日はクラスの男子と喧嘩した。


ムカつくことをしてくるアイツが悪い。


あたしがいけないこともわかってる。


あいつといると自分らしくなくなって


あいつに心無い言葉をぶつけてた。


いつの頃からあいつの事が気になってたの。



 なんとなく


あいつを目で追いかけてた事に気付いた。


どうしようもない気持ちが空回り。



 別の男子を好きになれたなら


この気持ちは消えてしまうのかな。


こんな気持ちは消えてしまった方が


普通の自分できっといられる。



 あいつからラインがきた。


何て書いてあるんだろ?


すごく怖いな。


勇気を出してラインを開く。


あいつからの


ごめんなさいのラインスタンプ。


『ゆるしてチョ』


「明日、部活の試合、見に来いよな!


オレのかっこいいとこ絶対に見せたるから。


絶対惚れるで。マジでw」


なんなのコイツ。


ほんと自意識過剰かよ。



 ・・・トクン・・トクン・・トクン


あたしの心臓が駆け足してる。


なんだか頬が熱い。


いつもみたいに部屋の窓を開けて


夜空の月を見上げる。


宇宙人さん、あたしを見ててくれてる?


いまのあたしはどんな風に見えてるの?


あたしはなんて返信したらいいの?


ちゃんと教えてくれないと


既読スルーになっちゃいそうだよ。



 夜風が頬に当たって気持ちいい。


しゃ~ない。


あいつに弁当でも差し入れてやるか。


お月様お願い。


笑顔であいつに会えますように・・・

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