『季節の衣類選びは大切に‼︎』
7月初頭…。
夕食後、利用者様に声をかけ、了解を得たので居室に戻ろうとしたところ…
○○さんの表情が険しいです。何故でしょう?
【考察】
・食事が美味しくなかった?
・何処か体調が優れないのかな?
・返事したけど、まだ横になりたくない?
・俺の事が嫌いなのかな?
とりあえず、声を掛けてみます。
恵
「○○さん、顔が険しいけどうかしましたか?(汗)」
○○さん
「…暑い。暑いのよ…。」
恵
「(うん!そりゃそうだ(汗)服が冬物だしね)…それじゃ、お部屋に戻って着替えましょう?」
○○さん
「そうだね。着替えたい。」
2人で居室え戻り、着替えました。
【結果】
様々な入居者様がいます。しっかりと思いを訴えて下さる方もいますが、中には中々伝えられない・遠慮している方も少なくありません。
やはり、介護福祉士の専門性は『その方の当たり前の生活を守ること。』なんです。
それは、やはり夏に冬物の服を着ていることは本当に当たり前の生活なのでしょうか?確かにご家族の方からうちの祖母は寒がりなので、夏でも厚手の服を着せて下さい‼︎とおっしゃる方もおります。
しかし、実際日常生活を観察している側としてみればご本人は発汗コントロール出来ていないですし、暑さに鈍感になっています。ここで、鵜呑みにしてしまうと脱水症状や室内熱中症に発展し兼ねません。
全てご家族の意思を尊重するというのは時と場合によっては危険だということです。
【後日談】
恵
「○○さん、気分はどうですか?」
○○さん
「ん?大丈夫です。でも…足が痛いの。」
恵
「(でた!毎回言われるんだよな…(汗))そうですか、足が痛いの?起きれない?」
○○さん
「大丈夫。起きれます。足も動くには動くよ。でも、痛くって…。」
恵
「そうですか…少し足伸ばしてさすりましょうか?後、服を薄着にしてから暑くないですか?」
○○さん
「足をさすってくれるの…?でも、お兄さん忙しいだろうから平気だよ。」
恵
「ん、気遣いありがとうございます。それで?暑くない?」
○○さん
「暑くなんかないよ(笑)」
恵
「それは、良かったです。また、何かあったら言ってくれて良いですからね?」
○○さん
「はいよ。」
暑くなくて何よりです。顔色だけでなく、服装も見ます。全体を良く観察して情報を得るいつもと同じを把握して、いつもと違うことを発見します。それが、僕の仕事の一部なんです。