『3人でデート‼︎笑』
夕方前、食堂にて利用者様の会話が聞こえてきした。
○○さん
「今日は暖かいわねぇ。外に出たら気持ち良さそうね。」
お隣に座っている利用者様と、季節の話しをされています。
△△さん
「そうね‼︎今日はとってもお天気良さそうね。」
お二人の利用者様はのほほんと談笑されています。
よし。気分転換に外でも花見しながら、コミュニケーションを図っちゃいますか‼︎
恵
「○○さん、△△さん、少し時間に余裕があるので僕と一緒に外にあるベンチに座りながら外気浴しませんか?」
△△さん
「先生、忙しくないの?あまり無理しちゃダメよ?」
恵
「(おい‼︎俺の心配かよ)笑笑……大丈夫ですよ。今時間に余裕がありますから。皆さんとお話しするのも大切な仕事なんですよぉ?笑」
○○さん
「あら?そうなの?せっかくだから外に行きましょうか?ねぇ?△△さん」
△△さん
「そうね〜、行こうかしら。」
【考察】
・外に出たいのかな?
・気分転換がしたいのかな?
・外へ行けば、少しは気持ちが落ち着く?
・笑顔がでてくるかな?
・楽しんでもらえるかな?
・面倒だと思われてないかな?
【結果】
利用者様2人と、自分と3人で外へ花見に出ました。花見をした所は、中から距離を図っても直線距離で50㍍もないでしょう。しかし、外への気分転換をしょっちゅう出来るほど現場は時間的余裕があるわけではありません。いかに、生まれた時間的余裕をどう使うか?それは、福祉現場で働くスタッフの持ちようと考えに大きく左右されるとかされないとか…(苦笑)
○○さん
「はぁ…今日は本当に暖かくて気持ちが良いわねぇ‼︎」
笑顔が絶えない○○さん。
恵
「そうですね。丁度枝垂れ桜?の所にベンチがあって花見しながら気持ちが良いですよね」
自分も自然と笑顔になります。
△△さん
「久しぶりに外で出られて嬉しいわぁ…」
恵
「(えぇ…‼︎先週の始めに花見のイベントあったばっかぁ〜‼︎(苦笑)忘れてんな…これ)あれ?△△さん、先週花見イベントがあってお花見しながら園児が余興してくれませんでした?」
△△さん
「え?そうだった?私は参加してないかな?待機組みだったのねきっと。」
恵
「……………(うん‼︎待機組みとかねぇから!)ははっ、忘れちゃったの△△さん。」
○○さん
「そうよ?先週、花見して園児から折り紙のお花もらったじゃないねぇ?」
△△さん
「そうだっけ?私頭がパーで忘れちゃった‼︎」と、笑いながら△△さんは話してくれます。
○○さん
「それにしても今日は本当に気持ちよくて良い気分になるねぇ。」
△△さん
「そうね、暖かくて気持ちが良いね」
ほのぼのとしたひと時を過ごせて何よりです。
【後日談】
結局昨日は、16時前位から約15分くらいお話しをしました。内緒で3人で紅茶(500ml)を紙コップに分けて飲んだのは秘密だったりします。
△△さん
「先生‼︎昨日はありがとうね。外は気持ちよかったよ。」
恵
「(お?覚えてんね‼︎)…本当?それは良かったです。」
その次の日にはもう言われませんでした。でも、施設で過ごしているとどうしても家族の協力がないとなかなか外へは出かけられません。それでも、現場スタッフが少し外へ気分転換にいくとうケアが出来れば、利用者様の精神的安定にも繋がります。