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『あんた‼︎眼鏡がないのよ‼︎』


とある夕方。

仕事をこなしながら、利用者様の居室を見回りしていました。


○○さん

「あれ〜?おかしいわぁ…??」

見回りをしていると利用者様の声がしました。


自分

「失礼します。○○さん、どうかされましたか?」と声をかけ訪室してみます。


○○さん

「あんた‼︎私の眼鏡がないのよ‼︎探してくれるかしら?‼︎‼︎」


【考察】

・眼鏡を無くした?

・どこにしまったか覚えていない?

・そもそも眼鏡を掛けていない?

・老眼鏡のことかな?

・居室にないのかも?

・違う場所にあるのかも?


【結果】

○○さん

「さっきまで眼鏡してたのよ?トイレへ行った後になくなったみたいなの。誰かが盗って行ったのよ、きっと‼︎」


自分

「○○さんの、眼鏡を持って行ってしまう方はいませんよ。一緒に探しましょう?」


○○さん

「そうかしら?眼鏡がないと困るのよ?」


自分

「わかってますよ。…ちなみに、眼鏡がないんですよね?○○さんが今かけている眼鏡は老眼鏡か何かですか?」


○○さん

「え?老眼鏡?私が今掛けてる眼鏡は……あッ!!眼鏡掛けてたのね私‼︎笑笑」と、○○さんは爆笑です…


自分

「………………………………(おーい‼︎何だそのオチ‼︎」と、思わす心の中でどつきながら沈黙してしまいました。


○○さん

「眼鏡なくなったんじゃなくて、掛けてたみたいね。」


自分

「…良かったですね…眼鏡があって。」

硬い笑顔を返していたに違いない。笑


【後日談】

○○さん

「お兄さん、今日は眼鏡ちょんとありますよ!」

自分

「そうみたいですね‼︎掛けてるの忘れてしまうくらいのキレイな眼鏡みたいですから、気をつけて下さいね。」と、ニッコリしながら言ってみる。


○○さん

「そうね〜気をつけます。」


自分

「(ん、皮肉に気がついてません…。) お願いします。」と、会話のやり取り

を後日何度もしています。


○○さんは、自分を見ては思い出すと、眼鏡があることをアピールする日が続きました。それにしても、面白い体験でしたね。「眼鏡がないの‼︎」いやいやいやいや、掛けてますよ眼鏡。眼鏡を掛けているのに、眼鏡がないと言われてもね…。何故か、即興コントを強制的にさせられた気分でした。しかも、大笑いするのは○○さん本人だけという…。とても、シュールな出来事‼︎まぁ、眼鏡があってなによりです(苦笑)


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