『俺は…『先生』だった‼︎笑笑』
ホール(食堂)にて、利用者様の見守り兼対応をしている最中。
○○さん
「キョロキョロ…キョロキョロ…‼︎あ、先生。」
自分
「………。」
○○さん
「先生、先生‼︎。私のお席はどこかしら?」
自分
「ん?僕ですか?○○さんのお席は…あちらになりますよ。」
○○さん
「私の席はあそこね。ありがとう先生。」
と、言って席まで○○さんはいきました。
自分
「(俺はいつから先生になったんだ⁈)」
【考察】
・俺の事が好きなのかな?笑
・名前がわからないのかな?
・名前をまだ覚えてもらってないのかな?
・忘れてるだけなのかな?
【結果】
実は、○○さんは俺の事が好きでも、名前を覚えてもらってないわけではないんです。
見当識障がい…認知症には中核症状と周辺症状と分けられます。中核症状の中に大きく分けられる、障がいの一つに見当識障がいがあります。
見当識とは「今日は何月何日か」「今は何時か」「自分がいる場所がどこか」「目の前の人はだれか」など、自分が置かれている状況の認識のこと。見当識障がいとは、「今日は何月何日か」「ここはどこか」「自分は誰と話をしているか」などが認識できなくなる障がいです。
なので、○○さんは目の前の俺が誰なのかわかりません。ただ、名前がわからないのは失礼だと感じているのかもしれません。
なので、俺の事を『先生』と呼ぶんです。
『先生』と呼ばれて、あまり不快に思う方はいないでしょう。
だから、わざわざ自分の名前を教えますが、『先生』と声をかけて下さる利用者様を否定をする必要はないんです。
だから、俺は『先生』なわけです。笑笑
【後日談】
○○さん
キョロキョロ、キョロキョロ⁈
「先生!ちょっとすみません、私のお部屋はどこかしら?」
自分
「○○さんのお部屋はすぐ後ろを見て、右側のお部屋ですよ‼︎」
○○さん
「そうかい。ありがとうね先生。助かったよ。」
自分
「いえいえ、またいつでも聞いて頂ければ答えますよ。ちなみに、僕は恵です。」
○○さん
「先生は、恵て名前なんだね。わかったよ、先生。」
自分
「笑笑笑笑。」
今日も俺は、○○さんの先生でした♪