第10話 ×××の独白
憎しみによる衝動だった。
それが快楽に変わるまで時間はかからなかった。
最初の犠牲者は、十八歳と十九歳の男二人だった。
二回目は、十九歳と二十歳の男女。
三回目は、十六歳の女子高生。
四回目は、二十代の男三人。
さて、次は誰にしようかな?
今回はどんな遊びをしようかしら?
三回目から切るだけはつまらないからと、解剖ごっこを始めた。カエルにするように皮膚と肉を裂き。臓器に触れた。ぐちゃぐちゃ、とわざとらしく音をたてて。意識がある状態でしたから楽しかったな。まだあの光景が脳裏に浮かぶ。
四回目は拷問ごっこ。三人中二人で。一人はつい誤って殺しちゃったから。爪を一枚一枚剥がた。鼻と耳を削いだ。両目を潰した。舌を切り落とし、顔面の皮を捲った。
苦しみ悶える姿が凄く笑えた。
「やめて」
「痛い」
「助けて」
と、泣き叫ぶ様に興奮した。
ああ。こんな素敵な事をどうして知らなかったのかしら。思い出すだけで下腹部が疼く。
前回は男三人だったから、次は女にしよう。
それで、まだ試していない拷問をしよう。
楽しみすぎて待ちきれない。
早く。
早く。早く。
早く、早く、早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く 早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く ハヤクハヤクハヤクハヤクハヤクハヤクハヤク……!
イきたいの。
だから、早く会いたいの。
私の、私だけの可愛いオモチャに。