第九話 リビングデッド
二本続けてですww
人生なんてつまらない。思い通りなんてなりはしない。皆が皆、バカだから。毎日、勉強して、つまらない自分の未来像を想像して。
俺はいつか、そんな日常がつまらなく見えていた。
「コンビニ発見」
コンビニの駐車場に死体を貪っている感染者がいた。
「佐治・・・」
「了解」
佐治が背後から忍び寄り、頭に一撃。
ゴッ!と、鈍い音を立てながら、そいつは動かなくなった。
中に入ると少しだけ生臭かった。
電気はまだ止まってないんだけどな・・・。
「血の匂い・・・か」
中は血だらけだった。
死体こそないが、大量の血がコンビニ中にぶちまけられていた。
「腐敗臭はもっと凄いだろうな」
「兎に角、血が着いてても大丈夫だろう。てきとうに持っていくか」
三人は散策を始めた。一回り見ても特に異常はなかったので、警戒する必要はあまりない。
それぞれ、好きな物を取り出していく。
流石に血がベットリとついた物は止めておいた。
「きゃぁぁぁぁぁっ!」
その声に俺は反応して、振り向いた。倉橋がトイレから出て来たが、足を掴まれてその場に転んだ。
そいつは倉橋を立ち上がらせ、ナイフを倉橋の首元に向ける。
「へへ、おいお前ら。その食い物置いて失せな」
ベロリと、そいつは倉橋の頬を舐める。
「いや・・・いや・・・・・」
倉橋は暴れようとするが、それをガッチリと抑え込む。
「おっと!大人しくしな。へへ、こりゃいい女だぜ」
確かに、ナイスプロモーションだ。
って、そんな時じゃない。
ていうかこいつずっとトイレに隠れていたのか?体臭そう・・・。
「おい!お前ら!」
「ちっ・・」
「くそ・・・」
食料を入れた袋を俺と佐治はその場に置いた。
奴との距離は三メートル程度か。
佐治と目配せする。どうやら俺のやりたいことが分かったのか、佐治は軽く頷いた。
「お前ら!何やってる!さっさと失せろ!」
と、再度怒鳴って来た。その瞬間、佐治が隣の棚に思いっ切りブツかった。
「えっ!」
次の瞬間、俺が掴みかかろうとした時、奴の体が宙を舞う。
「え?」
ズシンッ!と、音を立てながらそいつは俺の目の前に倒れた。頭を打ち付けたのか、白目向いて気絶していた。
「・・・・・・・」
「・・・・・・・」
ん?
んん?
「えっと・・・いや、うん。その、ん?」
どういう状況?
俺的には、奴が佐治に注目している間に、俺が奴をブッ飛ばす予定だったんだが・・・。
「えぇ?」
そして、俺達の視線は彼女に向けられた。
「え?」
その彼女さえ、意外な顔でそこに立っていた。
「うまっ、のり弁うま」
「いやぁ、マジで旨いわぁ」
「お昼食べ損ねちゃったから・・・ホント」
俺達はコンビニで奪って来た弁当を見晴らしのいい公園で食べていた。
夕暮れ時、オレンジ色の太陽が沈むのを見ながら食べる弁当はそれなりに美味しかった。
「これが現実なのかな?」
と、倉橋。
「悪い夢だったらよかったのに・・・・」
「そりゃ、誰だって思うだろう。俺もそうだ。願うならこれが全部夢であればって・・・ホントに・・・どうなってんだよ」
弁当を食べ終わり、夕日を見ながらそう言う。
ルールなんてない、逃げ道なんてない。ただ、この世界は駆け抜けることしか出来ないんだ。
「あの、真鍋君。それと、木島君」
急に倉橋がその場に立ち上がり、俺達の前に立つ。
そして、深く頭を下げた。
「本当に今日はありがとうございました。是非良かったら、私も二人の仲間に入れてもらえませんか?」
「まぁ・・いいけど。なぁ、佐治?」
「ああ、問題ねーよ。それに、あれだけの対人格闘出来てたんだ。戦力としてなら十分だろ」
「いや、あれは・・・ちっちゃい頃から祖父が教えてくれてて・・けど、あんな生きているか分からない人達相手だと・・・ちょっと怖くて」
うん、凄く分かる。
喧嘩じゃないんだ。殺し合いだから。
「まぁ、慣れて行けばいい。最初は戦闘しなくてもいいし」
「ホント!ついてっていいんだよね!」
「あ、ああ。別に倉橋がいやじゃなければいいけど・・・」
人数が増えればリスクが増える。けど、この世界で生き抜くには仲間がいる。
信頼し合える仲間が。
ちゃんとっ、ちゃんと最後まで書きますww(/・ω・)/次回もよろしくお願いしますww