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026:オフ会の打合せ

 夕食後、俺は試しにとパーティチャットでパンギャさんに連絡をして見る事にした。

 エクソーダスのパーティは抜けていないし、解散もしていない筈だからもしかしたらと思ったのだ。


メイン・マンドレーク>:パンギャさん、聞こえますか?

パンギャ・パンチョス>:お、メイン君これって!

メイン・マンドレーク>:良かった、使えたんだ

パンギャ・パンチョス>:どう言うこと、これってパーティチャットだよね


メイン・マンドレーク>:うーん、社会復帰したけどスキルが使えるって事じゃないですか?

パンギャ・パンチョス>:やっぱり、僕だけじゃ無かったんだね


メイン・マンドレーク>:パンギャさん、ところで人前でスキルは使ってないですよね?

パンギャ・パンチョス>:うん、勿論だよ


メイン・マンドレーク>:絶対に使わない方が良いですよ、たぶん狙われます。

パンギャ・パンチョス>:狙われるって、誰にだい?

メイン・マンドレーク>:判らないけど、パンギャさんに電話をもらう少し前に拉致され掛けました

パンギャ・パンチョス>:え~っ!まさか、本当なの?


メイン・マンドレーク>:このところ、感知スキルにしきりに妙な反応があるし、可笑しな金髪ロリ美少女に声を掛けられるし、最近飛行船が家の近くをいつも飛んでたりするんですよ。


パンギャ・パンチョス>:金髪ロリ美少女ならウェルカムじゃないのww

ミリアム・エリストス>:ちょっと!金髪ロリ美少女って何よ!!!


メイン・マンドレーク>:いや、なんかヤバイですよ、その時に俺の胸で防御魔方陣が発現してましたからね。

パンギャ・パンチョス>:物理攻撃じゃなくて魔法を使われたって事?

メイン・マンドレーク>:いえ、物理攻撃は無かったし魔力は感知できなかったから違うと思いますけど


パンギャ・パンチョス>:魔力で無くて防御魔方陣が発動するって事は、あれかなサイキックとかサイコキネシスとか、そっち系のジャンルのやつ……な訳ないよね。


メイン・マンドレーク>:いや、俺らが魔法スキルを使えるんだから、そういうサイキックだって使える奴が居ても不思議じゃ無いですよ。

パンギャ・パンチョス>:そう言われるとそうだよね。


ミリアム・エリストス>:こらー!無視するなー


メイン・マンドレーク>:………(汗)


パンギャ・パンチョス>:ツンデレ姫、盗み聞きは良くないよw

ミリアム・エリストス>:だって、いきなりパーティチャットが始まれば嫌でも聞こえちゃうでしょー


ハイド・イシュタル>:そうそう、聞きたくなくても聞こえちゃうし

ミッシェル・クロフォード>:まさかパーティチャットをリアルで使えるとは……

アモン・ナッツミー>:おぉ本当にスキルが使える!

ジュディス・エスター>:ちょっと、アモン何やってるのよ

ミリアム・エリストス>:だからー金髪ロリ美少女って何よ~


メイン・マンドレーク>:みなさん、お久しぶりです

パンギャ・パンチョス>:こんばんは~、パーティチャットだもんね、使えるんなら全員に聞こえても当たり前だよね。

メイン・マンドレーク>:そうでしたね。

パンギャ・パンチョス>:じゃあついでに第一回オフ会の打合せでもやりますかw


ミリアム・エリストス>:金髪ロリ美少女って何なのよ~!!


 大騒ぎのパーティチャットの結果、オフ会は夏休みに入ってから現役中学生で遠くへ行けないミリアムの地元でやることに決定。

 ミリアムの地元は、俺の祖父・曾祖父の家の近くだったので都合が良かった。


 他のメンバー達も離れてはいるけど、新幹線で来られない距離では無かったので、日帰り出来る時間帯に健全に行うことになり、久々のパーティチャットはお開きになったのでした。


 ミリアムは最後まで、金髪ロリ美少女に拘っていたけどオフ会で話すという事で、ようやく諦めたというグダグダな打合せも終わり、俺は全員にスキルを使う際は誰にも見られないように注意する事を忘れなかった。


 パーティ仲間との楽しい会話で時間は過ぎて行き、本来であれば色々と落ち込んでしまいがちな俺の心も、それどころでは無い事件の勃発と賑やかな仲間のと再会で気が紛れてしまったのは幸いであった。


 パンギャさんとの面談も時間と場所の打合せを済ませて、その日俺が就寝に付いたのは深夜0時を大きくを廻っていたのだった。


 翌日、待ち合わせ場所の空間転移ワープ登録をしてある海岸へ自宅から直接空間転移ワープで向かうと、パンギャさんは先に来て待っていた。


 パンギャさんもホテルの部屋から目視できるビルの屋上へ、屋上から裏路地へと空間転移を駆使して尾行が居ても追われないようにしてきたそうだ。


 お店だと誰にも会話が聞かれないという事は無理だし、仮にWis(囁き)を使って会話して外から見たら無言のまま見つめ合う男二人というのも遠慮したいので、結局は人通りの少ない遊歩道で海に面したベンチに離れて座る事にした。

 会話はWisスキルを使って一対一の秘密通話なので、誰かに盗聴されることは無いだろう。


メイン・マンドレーク>:結局、みんなエクソーダスの皆はゲーム当時のままスキルが使えたって事なんですね。

パンギャ・パンチョス>:そうだね、あのチャットで初めて使える事を知った人が多かったけどね。


メイン・マンドレーク>:うかつにパーティチャットで話すべきじゃ無かったですよね、反省してます。

パンギャ・パンチョス>:いや、メイン君あれで良かったんだと思うよ。

メイン・マンドレーク>:何故ですか、知らなければ平和に過ごせていたかもしれないのに……


パンギャ・パンチョス>:無意識にでも使えるスキルだから、このまま一生使わないって事は無いでしょ。

パンギャ・パンチョス>:寧ろ、制御不能なレベルで事故が発生するよりも、注意して過ごせた方が良いと思うよ。

メイン・マンドレーク>:そう言われると、気が休まりますね。


パンギャ・パンチョス>:そうそう本題なんだけどさ、スキルが使える事は夕べ解決しちゃったから、もう話は解決しちゃったんだけどね

メイン・マンドレーク>:あはははは、そうですよね、一気に解決w

パンギャ・パンチョス>:w


メイン・マンドレーク>:オフ会の会場の件ですけど、曾祖父の家でOK貰いました。

パンギャ・パンチョス>:おぉ、これ日帰りが難しい人達の問題も解決だね


メイン・マンドレーク>:ミリアムちゃんは曾祖父が車で送ってくれるそうなので、宿泊したい人達は事前に言ってくれれば部屋は田舎家で沢山あるから問題無いそうです。

パンギャ・パンチョス>:それは助かるよ。


 その時、俺とパンギャさんは会話に夢中で、俺たちの後ろにいつの間にか立っている人物が居ることにまったく気付いていなかった。


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