あとがき
こんばんは。あるいはこんにちは。作者の織田です。
連作短編「透明ストリングス」三作目です。力尽きなかったので続きました。正式名称も決定。
今回は前作「輝く星に背を向けて」を受けて、「ビニール傘と春の雨」の主人公である瑞希と柚穂のその後を描きました。姉妹愛として一度完結した瑞希と柚穂の物語ですが、七実や夕菜を見た二人が戸惑いながらも自分たちの心を確かめる……という物語です。戸惑ってたのは主に瑞希でしたが。
瑞希は前作に引き続いて重度のシスコンでオーバードライブ気味です。Ⅰを書いてる時はこんなキャラになる予定なかったのにどうしてこうなった。まああの時はそもそもこれを連作にするつもり自体がなかったのですが。
柚穂は逆に安定してます。ちょっと表情豊かになって見えているのは瑞希ビジョンと言いますか、瑞希だからこそわかる変化なのです。知らない人の目にはあまり変化はわからないんじゃないかなと思ってます。
そんな二人でしたが、今作は新しい子が二人登場しましたので彼女らについても一言。
まずは楠木香澄さん。柚穂の中学校での様子を描くために登場しましたが、今回は一瞬でしたね。また中学校の方を舞台に書きたいという欲求があるので、そのときドタバタしないように今登場してもらいました。中学校編は忘れないうちに書きます。近いうちになんとか。
続いて紅葉雨音さん。今回の重要キャラなのに物語の関係で名前が最後の最後になってしまいましたが。彼女もまた中学校編を書いた時に登場する予定です。
雨音は文芸図書部の部員で、実は変わり者として中学校でも名が知れています。瑞希に対しても一切敬語を使いませんでしたが、肝が据わっていて全く物怖じしないタイプなので瑞希以外の年上が相手でも基本あんな感じです。ある意味で最も揺らがない存在じゃないでしょうか。
そんな感じの面々でお送りした「心綴り」でした。……人物紹介が上手になりたい。
さて、今回はなんとか前回の投稿から一ヶ月以内に次を出すことができましたが、この次はやはり未定です。こんどこそ秋になるかもしれませんし、また夏の間に何か出すかもしれません。期待せずゆるりとお待ちください。
それではまたの機会にお会いしましょう。