ド〇クエの町事情………
本部からのお題☆
今日はある町で宴が開かれている。
町長「いやぁ、皆のもの…よく今日という日まで堪えた………」
ステージ上で一人の中年の男性が穏やかな口調で話す。
その言葉を聞き、涙を流す者もいた。
ここはある小さな町の広場。
町の中では1番広い場所だ。
今、この広場には町の人全員が集まっている。
町長「本当によく堪えた……しばらくは楽に過ごせるであろう………今日はその祝いとして…楽しもうぞっ!!」
そこで大音量で流れだすBGM。
同時に住民達が楽しそうに踊りだす。
住民A「やっほーっ!!やっと自由だっ!!」
住民B「この時をどれだけ待っていたんだか…もう本当に遅いんだから……」
住民C「確かに今回の野郎達はやけに遅かったな……慎重派か………困ったもんだぜ………」
住民D「私なんかこの約1ヶ月の間に何回『いらっしゃいませ、薬草ですね?15Gになります』って言ったことか………まとめて買ってくれればいいのに1つ使ったらすぐ補充しに来て………顎が痛いわ…」
住民C「それは大変だったな……同情するぜ……」
住民B「私は…『あなたから何か感じるわ……あなたなら…魔王を……………』とか……正直、何も感じないわよっ!!期待出来ないわよっ!!」
住民E「僕の話も聞いてくれますか……?」
住民C「ん?どうした?」
住民E「それが……嫌がらせしてきたんですよ…あいつ………」
住民B「なにされたのさ…?」
住民E「……牛の糞を毎日売ってきたんです………」
住民B,C,D「うわー………」
住民E「しかもうち武器屋なんですよ……武器なんて買わないのに毎日来て………糞を………まだ処理しきれてません………」
住民D「お、お気の毒に……………」
住民F「うちはバカ儲けだったわよっ」
住民C「う、ケチババア………」
住民F「ケチババアとかなにさっ!!」
住民C「一泊30Gとか高すぎだろっ!!」
住民F「なにさ…あいつらが長居してるから………儲かるために値上げしてやったのよ…………おかげさまで赤字脱出よっ」」
住民B「Cは何かなかったの?」
住民C「俺は……うちの娘と坊やがたくましくなっただけだな……………ほら、ずっと走り回ってたから……」
住民B「あら………」
住民C「早く魔王を倒してくれねぇかな……」
突然BGMがいつもの曲に変わる。
住民A「大変だっ!!!勇者の野郎共が戻って来るぞっ!!!」
住民C「ちっ…また薬草か…?」
住民A「総員配置に着けっ!!!どうやらレベルが足りなかったらしい…また長居する可能性があるっ!!!」
全員「………よえーよっ!!!」