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I-State(侵略国家)  作者: エス
国衛隊 入隊編
4/63

第4話:神国破壊④


選抜試験2日目。


そして、国衛隊の基地内のグラウンドの端に、昨日と同じく数百人の受験生が集合している。


その眼前には、お立ち台。


小学校の校長先生が上に立ち、生徒たちを眠気へといざなう ありがた~い話を聞かせてくれる舞台装置としておなじみの、あの台。


だが……


少なくともこの場において、眠気など感じる者はいないだろう。


試験官の1人が、その上に上がっていく。


――組手試験の開始が宣言された。




組手試験に関する説明を受けた後、受験生たちはグラウンドの中心へと目線を移す。


グレーのビニールカーテンで囲まれた ”組手会場” が目に飛び込んでくる。


1つの組手会場の広さは、縦30m×横30m×高さ3m…といったとこだろうか。


それらが、縦×3個、横×3個 並んでおり、合計9個が所狭し と用意されている。


(中央には選抜試験 実施本部の関係者が出入り・待機している。


中央を除く8個が組手会場であり、それぞれ番号が割り振られている。)


――その中で、組手試験が行われる。




「じゃあ、お互い頑張ろうぜ!」


どこかイタズラっ子の様な笑みを浮かべながら エレナが突き出した握り拳に、同じく握り拳を合わせるオウカ。


そして、オウカとエレナは別々の組手会場に入る……その前に、別々の指示された待機所に向かった。


安っぽい椅子がズラッと並べられ、そこに受験生たちが座っている。


その前には、大きめの液晶ディスプレイが設置されており、受験番号と組手会場番号 が表示される。


表示された受験生は、速やかに指示された組手会場へと向かうのだ。




オウカとエレナが共に訓練した同期生は50人ほどいる。


しかし、組手試験においては 同期生同士が当たらないように配慮されている。


共に訓練を積んできた同期生同士に組手をさせると、相手の負傷や失格を懸念して遠慮してしまう可能性があるからだ。




――待機場所では、私語が禁じられている。


静寂。


落ち着かない様子で身体を揺すったり、周りをキョロキョロと見渡す者も複数見受けられる。


椅子に座ったオウカは、精神統一を始める。


目を開いたままの状態で自分の呼吸に意識を向け、静坐瞑想に入っていく――




――約15分後、オウカの受験番号が表示された。


オウカは立ち上がり、指示された会場へと向かう。




会場への入り口で、長い黒髪の 美しい女性と目が合った。


オウカよりやや背が高い その女性は、柔和な笑顔で会釈をしてきた。


社交辞令で、無表情の会釈を返す。




オウカを含む10名が、会場内に集まった。


男8人・女2人。


受験生全体では男女が半々くらいだったが、この会場は男が多い。




――会場内は、圧迫感がある。


目測で、縦30m×横30m×高さ3m。


上はグレーの生地で覆われており、青空は見えない。


10名が入るには、狭い。


そして、忍者族の一員である あの女性責任者はいない――



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