0日目 <魔界にやってきました> =3=
前書きとかは極力排除しようと思いましたが3つほど。
1、文章力の低さは生温かい目で見てください。
2、マターリ不定期更新ですよ。
3、ここの使い方がイマイチわからないデスヨorz
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割り当てられた部屋……
庶民の俺としてはいくらなんでも広い。それはまだいい。
ベッドが俺が(175センチ・61キロ程度)5人くらい寝れそうなほど大きい。それもまだいい。
調度品を置いてある。文句はない……と言いたいが、
「いくらなんでもこんな花はないと思うのですが……」
俺はメリアさんを見ながら、花瓶に生けてある花を指差した。
何というか、ウインナーにまり●っこりの顔をくっつけて、てっぺんにラフレシアをくっつけたような花が生けてあった。
やけにリアルなので気持ち悪く、これが魔界の調度品としてメジャーだと言われたら俺はこれを窓から絶対投げ捨てる。おまけに気が付いたことだが、音に反応して左右にダンシングフラワーのように揺れているま●もっこりモドキ。
すべてにおいて気持ち悪いまりも●こりモドキをメリアさんは見た。メリアさんは花瓶を持ち、窓を開けてそのまままりもっ●りモドキを生けていた花瓶を投げ捨てた。
「……あの、窓から捨てていいんですか?」
下から『なんでこんなもんが上から降ってきた!』『うげ、こっち見た』『誰か除草薬か焼却用燃料を取ってこい!』という声が聞こえてくるが、
「問題ありません。害はありませんし、あっても気持ち悪いだけですから」
と一言。
「……あれは魔界で一部に群生しているラフレッコリという視覚的猛毒なものです。魔界の住人の九割以上の住人が『見ただけで確実に除草、焼却する』と言われる精神的に病む何かです」
それは、わかる気がする。
「部屋の場所が分からなくなったら、お手数ですが他のものにお聞きください。準備が整い次第ほかの場所へとご案内させていただきます」
「大丈夫です。案内お願いします」
かしこまりました。と一礼し、俺とメリアさんは別の場所へと移動した。
「こちらが食堂になります。とはいえ、トウヤ様のお食事はお部屋にお持ち致します」
「あ、そうなんですか?」
「はい。魔王様のお客様ですので」
そういう扱いだったっけ。と思い出した。
……一日しかたっていないはずなのに、一週間ほど経過している感じがしたが……。
それはさておき、結構広いな。と思いながら左、右と見回していたら、顔面に何かが飛んできた。
とりあえず叩き落とした。床に落ちたものはパリンと割れた。
「皿……一体何故?」
飛んできた方を見ると、数人が喧嘩していた。
「……掃除が面倒ですね。我等の仕事を増やすつもりですか、あの近衛兵たちは……近衛の喧嘩は頻繁にありますが、ここまでのことは珍しいです」
「近衛が喧嘩を頻繁に?」
「はい。近衛自体が血の気が多い者が多いので」
俺ら二人は飛んでくる皿と椅子なんかを避けながらそんな会話をしていた。
「誰も止めないのか?」
「止められませんよ。近衛ですから」
ああ、なるほど。
だが、その流れが変わる出来事が起こる。
パリン、ベチャ、
「……食べ物?」
「まったく、掃除をする身にも………トウヤ様?」
俺は喧嘩している近衛兵たちの方へ向かった。
「だからテメェらが……ああ?何だテメェ?」
この後何があったのかは食堂の調理担当はこう語る。
「近衛たちが暴れていましたがあの人が介入された途端、近衛が吹っ飛ばされ、投げられ、ボコボコにされていました。後で聞いたのですが、あの方に吹っ飛ばされた近衛達は皆少なくとも全治一週間以上とのことです」と。
ここから「近衛殺し」「近衛の悪夢」などと呼ばれることは夢にも思わなかった。