表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
31/32

鍛錬に次ぐ鍛錬2

感想・レビュー・評価・ブックマーク登録を良ければお願いします。

 次の日、レイラは変わらず基礎鍛錬をやり続けていた、最初は拳だいの大きさだった岩は、今では直径30センチほどにまで大きくなっていた、すさまじい成長速度にスクルドも感心していた。


 一方、基礎鍛錬に飽きたジンはどうやったら空を飛べるのか試行錯誤していた。とてつもない突風を自分の手のひらから放出して飛ぶとか、岩で自分を包んで卵をドライヤーで浮かせるようにして飛ぶ、など暇すぎて奇行に走り始めていた。


 フゥはというと黙々と反復練習をこなしていた、パワー強化をかけた状態で攻撃モーションをとりそこからスピード強化をかけてその場から離脱する、この反復練習は身体強化魔法の練度上昇と切り替えの速度の上昇の両方が鍛えられる弱点克服にもってこいの鍛錬であるため、ひたすら繰り返しこの反復練習をしている。


 ブラッドとスクルドは血液操作魔法への理解を深めるために実験を繰り返していた、どれだけの硬度のものを生成できるのか、逆にどれだけ柔らかいものが生成できるのか、どのレベルの細く生成できるのか太く生成できるのか、その強度はどれほど変わるのか、違う生成方法を用いれば細くとも頑丈な血糸ができるのではないかなど、スクルドの気が済むまでひたすらに実験を繰り返していた。


「ふぅ」


 一息ついて再度鍛錬を始めるレイラ、気が付けば岩の大きさは1メートルをゆうに超えていた、目覚ましい成長である。その様子を見てそろそろ技を覚える頃合いかなと思ったジンはスクルドを呼びに行った。


「こうもっと編み込めば強度が増すんじゃあないか」


「おぉい、スクルドそろそろレイラの方も見てやってくれないか」


「分かりました」


 そう言って一旦ブラッドとの実験を中断してレイラの方へ向かう、取り残されたブラッドは俺が相手をしてやる。


「ブラッド、スクルドが戻るまで俺と模擬戦をしよう」


「うん!!」


「いい返事だ」


 早速始まった模擬戦を横目にレイラの教示に取り掛かる。


「2日でここまで成長しますか、私に負けない位の才能の持ち主かもしれませんね。初心者にしては十分すぎる基礎力ですね、そろそろ応用もやっていきましょうか」


「本当ですか!!」


 嬉しさのあまり鍛錬をやめて喜び出す。


「ここからが本番ですからね、気を抜かないで付いて来て下さい」


「分かりました」


「最初にも説明しましたが、魔法という物は自分のイメージを具現化させる手段です、具現化するイメージが精密になればなるほど難易度はおのずと上がっていきます、最終的にはあそこにいる浮きながら戦うなんて芸当ができないわけではありません、あれはあまりのも難易度が高いですが。まずは初級と言われているベーシックなものからやっていきましょう、鍛錬でやったように球体をイメージしてそこから対象へ飛ばすイメージを付け加えてください、そうすればこのように岩魔法の初級技ロックブラストができます」


 そう言いながら生成した岩を高速で射出して見せる。


「凄いですね」


「そこまで難しくないですから早速やってみてください」


「分かりました」


 生成した拳だいの岩が時速60キロそこらで飛んで行く。


「なんだか遅いですね私のロックブラスト」


「イメージをが足りていませんね、もっと強く連想してください、対象まで最速最短距離で打ち込むイメージを」


「はぁぁあ」


 今度は拳だいの岩が音を立てて射出される、当たれば骨折は免れないであろうスピードで壁にぶち当たった。


「できた!!」


「おぉ、素晴らしいですね2回でできるようになるなんて」


「本当ですか!!ありがとうございます」


「今度はそれを風魔法でやってみてください、一般に風のイメージがしにくいことから難易度が高いと言われていますが、その代わり風魔法以上に自由度の高い属性はないので使えれば楽しいですよ」


「ふんっ」


 レイラが放った風魔法はさっきのロックブラスト以上のスピードで射出されまるで豆腐を切るかの如く修練場の端に置いてあった木人を一刀両断した。


 驚きのあまり言葉を失うスクルド、威力・スピード共に上級者と言っても遜色ないほど完成された一撃、とてもじゃないが初心者が撃ったなんて聞いたら嘘だとしか思えない、圧倒的な才能に嫉妬心さえ芽生えそうになった。


「素晴らしいです、これでまだ魔法を使い始めて2日目なんて末恐ろしいですね」


「そんなに褒めて頂けるなんて恐縮です」


 さっきの一幕を見て集まってくる3人、真っ先に今のが現実だったかの確認を始める、確認が終わり紛れもなくレイラが成したことであるとわかった3人はレイラを褒めまくった。


「流石は俺の女だとんでもない才能を持ち合わせているな」


「すごいねレイラ初めてでこんなことできるなんて嫉妬したくなっちゃうなぁ」


「レイラすっご~~~~~い」


 みんなから褒められ顔を赤くする。


「ありがとうございます、でもちょっと恥ずかしいです」


 その夜はレイラの初魔法習得記念ということでアランの所へ行ってうまい飯をたらふく食べた。


ご愛読ありがとうございます。


ブックマーク登録や評価もしていただけるとめっちゃ嬉しいです。


議事脱字、意見や改善点など気軽に送っていただけるとありがたいです。


完走できるように頑張りますので、応援よろしくお願いします。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ