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プロローグ

初投稿です。よろしくお願いいたします。

 俺、三上陽翔(みかみはると)は死んだ。


 今思えばあれは確実に転生トラックの類だったと思う。


 自分たち以外殺さないように人気のない道、飛ばしたトラックもこの道を通ることは珍しい。

何より、俺は今、死んだことを()()している。


『はい、そうです。私があなたを殺しました。』


 そして、先ほどからこのような女神だろう神聖的な声が頭の中に響いている。

 ちょっと待て殺したってどうゆうことだ?


『ですから、そのままの意味です。私たちはあなたに役割を与えるべく殺しました。』


「何のために、何の役割を与えようとして、何をさせるつもりだ?もしそうだとしても」


『口に出さなくてもいいですよ、全部聞こえてますから。

質問にお答えしましょう、まずあなたは創造神直々に作られた私たちと同等の存在だということから説明しなければなりません、あなたの元いた世界、地球ではあなたのような普通の人間に紛れていずれ神となる存在として転生を繰り返し精神面の成長を行う存在である神の卵、神芽(しんめ)が存在しています。あなたはこの世界で十分成長しました。なので殺しました。』


 は?なんでそうなるんだよ。まぁ神と人間は次元の違う存在だから理解できなくてもしょうがないか。ところで神とは一体どうゆう存在なんだ?


『神は世界の管理者です。そもそも世界は創造神の力によって無数に生成されます。そこには必ず生物がいます。その世界を管理して生物の創造する社会の幸福を導く者こそが神です。』


 どうやら世間一般的な神のイメージは合っているらしい。なぜ俺を神にする?


『紀元前2000万年から創造神の世界を作る活動が活発化してからというもの、私達は人員不足に悩まされています。それに対応するためこの世界に複数の神の力を合成し神芽を誕生、神に成長させることによって人手を増やそうとしたのです。ちなみにあなたで64人目、一人目はイエス・キリストです。』


 俺は貴方と同じような存在になるのか?


『いいえ違います、あなたはすぐに神になれるわけではありませんし他の世界に再度転生して神性を獲得する必要があります。また神には複数の役職があり


 1 多くの神々を束ねる主神


 2 主神の下で現地で世界の管理を行う統制神


 3 統制神の下で働く天使


 4 神の力を借りた厳密には神ではない存在もしくはいずれ神になる存在、神通力


 5 私のように転生管理を行う転生神


の大きく分けて5つがあります。まずあなたは神通力となりそれから力を蓄えて統制神となります。』


 なるほど、俺はどのような世界に転生するんだ?


『あなたが転生する世界の名はルーラル、よくある剣と魔法の世界です。』


 俺はそこで何をすればいい?


『名声を得てください。神の力は信仰や崇拝、意志の力によって高まります。具体的に何をするのかはあなたに任せます。』


 なるほど。最後の質問だ何故俺と一緒に妹を殺した?


『え?はい!?』


 なんだ?もしかして気づかなかったのか?


『まさかそんなわけ…え?はい!?想定していない魂があるから予定通りの転生が行えない?

こちらの不手際です大変申し訳ございません。』


 おい、どう説明してくれる?


『すいません、妹さんの名前を教えてください。』


 三上紫(みかみゆかり)だ。


『今、あなたの妹さんは神芽(あなた)の転生を妨げるノイズになっています。なので貴方は主神様の力で転生することとなります。その過程で妹さんの魂は取り除かれます。取り除く過程で個人情報が必要だったので名前を聞きました。』


 取り除かれた妹の魂はどうなる?


『それはあなたと主神様が決めてください。私は主神様と違って全能ではないので。』


 とりあえずその主神様?とやらにつなげてほしいのだが。


『はい、今つなぎますね?』


『我が主神、天照大御神(アマテラスオオミカミ)なり。』


 ちょっとまて、なんでキリストが最初の神芽(しんめ)なのにこの世界の主神は天照大御神なんだよ!


『それはですね、この世界は創造神が最初に作った世界であり主神様方が自らの社会を作る際のモデルとなる社会が複数の主神様方の手によって作られているからです。だから複数の宗教、文化、言語に神話があるわけですね。ちなみに神話も地球の創生神話ではありません。そしてこの世界の担当か天照大御神様というわけです。』


『話は聞いている。お前は妹をどうしたい。』


 出来れば元の状態に戻して欲しいのだが。


『それは無理だ。普通の人間の魂は死んだ瞬間から急速に崩壊する。今更戻したところで記憶障害や精神異常者になってしまうだろう。そこでどうだ、お前と同じ世界に転生させるというのは。』


 崩壊した部分の魂はどうなる?


『そこは転生する時に足りない部分は埋め合わせられる。普通の人間の新生児が前世をもった状態になるだろう。』


 どこの誰に転生する?


『それは我にも分からん。転生する存在の魂の把握はその魂が神の器になるまでしてはいけないと主神たちの話し合いで決められている。だが大きく関わる前世をもった二つの魂は引かれあう。』


 そうか…会いたいなら自分の手で探せというわけか…


『魂の成長も忘れるなよ。お前の転生の準備ができた。神芽は転生する時にその世界でもっとも適した存在に生まれ変わる。また神通力はその世界で成長するにつれて圧倒的な力を手に入れる。魂が成長しやすいようにな。』


 こうやって俺は転生した。

世界観説明(補足なので読まなくていいです)

この作品上の地球はこの世界の地球を指しています。

また、主人公の出身は普通に日本です。

創造神は人物ではありません。概念的な何かだと思ってください

ですので主神が一番上でその下に統制神と転生神、その下に天使と神通力がいます。

主神は各宗教に一人だけです、その他は複数います。

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