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詩帖拾遺  作者: 坂本梧朗
1990年代

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その34 汗をかけ   余計

   汗をかけ


あと四、五年かな

そう感じる

それが始まるのは

だが

死ぬまで訪れない

かも知れない

それもあり得る


待つさ

もちろん

待つほかはない


待ち方だが

やはり

創りつつ待つことだろう


まだ      

鶴嘴が入ったばかり

野っ原との境もあやふやだ

手を拱いて

立っているわけにもいくまい

少しでも

道らしくしよう


待つ

というより

汗をかけ

だな


楽しくやろうぜ

どっちにしても

長い道だ




   余計

               

食べ終わると

僕は水が欲しくなる


食器を下げに来ていながら

何度も前を行き過ぎながら

空っぽのグラスを無視し続ける


確かにもう

用はあるまいよ

追加の注文はなさそうだし

後は金を払って

出て行けばいいんだね


水を注ぐなど

君にとって

余計な手間だ

それで給料が増えるわけでもない  


余計なことはしたくない

その通りだ

それは本当によくわかるよ


しかし僕は

もうこの店には来たくない


君ばかりは責められない


余計なものは

削られていく世の中

よりによって

生きることを

潤すものばかり







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