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詩帖拾遺  作者: 坂本梧朗
1990年代

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その31 お前になにがわかる   テレビ型知識人


   お前になにがわかる


〈お前になにがわかるか〉


印象深い言葉だ


全滅する戦いを

数時間後に強いられている

兵士が口走る

置かれた運命は同じでも

兵士各々の心事は異なるから


〈お前になにがわかるか〉


しかし平時でも

心そのままが

理解されることはなかった

稀な偶然をのぞいて


〈お前になにがわかるか! 〉


だから自分で噛みしめるほかはないのだ

自分の歴史は


するとふと

思えることもあるかも知れない

あの時はあれで

あの人は十分に

わかってくれていたのだ  




   テレビ型知識人


唇の動きから

伝言を読み取り

次の人に伝えるゲーム


伝える人の顔を

まともに見ればいいのに

正面からは見つめられないのか

ニヤつきながら

横目で見ている

彼のところで

伝言は大きく狂ってしまう


人気タレントの身内がいて

七光りか

テレビによく出る大学教授


最後の人から逆順に

理解・推測した伝言を

声に出していけば

哄笑を浴びる大間違い

間違いの張本人まで戻ってくると

横目使いで

伝言は俳句らしいと察した教授は

さっき伝えた童謡の一節はどこへやら

初めからそうだったとばかりに

五七五の節のある言葉を

しゃあしゃあ








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