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詩帖拾遺  作者: 坂本梧朗
1990年代

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88/295

その26 ビヤガーデン小感


友と久しぶりに足を運んだ

大手デパートの屋上

一人2781円

飲み放題食べ放題

にひかれて


すべてセルフサービス

空のジョッキを提げて

ビールサーバーの前に並ぶ

「食べ放題」の料理は

バイキング風に並べてあるが

渡された取り皿は

一人宛小皿二枚のみ

それを手に盛皿に群がる


三十分の行列に耐えて

手にする焼鳥一皿


ようやく席に腰を下ろすと

ビールは生温かくなっていた

ボリュームをあげたBGMが

頭を押さえつけてくる


昔も飲み放題はあった

しかし片手にジョッキを三、四個

巧みに挟んだウェイターが

客席の間を泳いでいた

飲み足りない客は

空のジョッキを上げればよかった

(ライターを点ける客もいた)

もちろん食べ物は座ったまま注文できた


夏の夜のささやかな楽しみの

この切り詰められよう


「世の中豊かになってるのかね」

友と頭をひねったのはそのこと


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