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詩帖拾遺  作者: 坂本梧朗
1990年代

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その22 妻   銀の椅子

   妻


趣味のサークルの宴会から帰って

酔った勢いで

べらべらしゃべっていたが

ふと

テレビの何でもないシーンに

涙を流したりするので

「なんでも感動やね」

とからかってやった


飲みすぎて苦しい

と言うので


紅茶を淹れて持っていくと

もう寝てしまっていた


一日に疲れ果てた

という

畳に押しつけて歪んだ顔

腹に響くような鼾




   銀の椅子


祭りは終わった


鈍く光るレールと

平行するプラットホームの

遠い端に

椅子がある


青白い夜の下の

待合室の明かりの中に

銀色に浮かんでいる


すべてのものに別れを告げ

涙が刻んだ微笑を

頬に浮かべて


私は歩いていく

その椅子に座るために


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