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詩帖拾遺  作者: 坂本梧朗
1990年代

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その19 折尾駅の弁当売り 足音

  折尾駅の弁当売り


鋭く

それは挑みかかる声

入ってくる列車の

最前部に向かって


呱呱の声

天地の間で生き抜くための


誰も助けてはくれぬ

自分はこれで生きねばならぬ


他人の群れを孕んだ

鋼鉄の蛇に

突きつける

生命の第一声


切っ先の声に

かしわめしの

やわらかさはない



  足音


勤め帰りの長い石段

駆けてくる足音がする

背後から

小走りに駆け降りてくる


 俺を愛する人が

 俺を追ってくるのではないか

 

 振り返れば

 叫びと笑顔が弾けるのでは


 俺にだって一度くらい

 そんな場面があっても


カバンを提げた

お下げ髪の少女が

傍らを駆け抜けていった



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