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詩帖拾遺  作者: 坂本梧朗
1980年代

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その34 二つの世界   執着

   二つの世界


エゴイズムなしで

成立する世界

それは虚偽だ

それは善意への甘えであり

脆弱で

うわっつらで

お体裁ばかりの

きれい事だ


エゴイズムなしで

成立する世界

それこそが真実であり

強く

厳しく

しかも

充足と喜びは

尽きることがない




   執着


突然に苦しくなる

人の顔が見にくくなる

欲しいものが生まれたから

それがないと苦しい

しかし手に入れるには

その人との確執が

避けられそうもないのだ


陸に揚げられ

窒息する

魚の口

のように心は食いつく

何にでも

死活的に


一隅で吸った貪りも

たちまちに染みわたる

ティシューの心


ナメクジが引きずる

光る粘液のように

生存が分泌する

ねばい愛執


そこもここも

堅固にぬいつけられている

執着の針と糸で


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