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詩帖拾遺  作者: 坂本梧朗
1980年代

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その6 冬   瞳

  冬


窮地の冬は

剰余の削ぎ落しを命じ

決別を遂行し続けた主体は

蒼ざめた機械人形として

日を迎え送っていた


削ぎ落された俺が

ふらりとふり返り

さよならと手を振る

 二つの人生を

 奇形にも生きようとするのか


 そうじゃない

 見ていてくれ


反論の言葉が

寒い風洞のなかで

白い息となる



  ()


それは切なく見つめている

けっしてそらさない瞳で

小さな不器用なしぐさの合図で


あなたはそっぽを向いている

たまに顔を向けても

べつのところを眺めている


あなたは通り過ぎる

ひとりぽっちだという顔をして


それは悲鳴をあげる

見つめ続ける姿勢が

崩れたとき


驚いてあなたはふり向く

そして知る

自分を見つめる瞳があったと

それが今は失われたと


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