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詩帖拾遺  作者: 坂本梧朗
1980年代

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その4  ひとりもの 自省 ピンボケ 熱唱

   ひとりもの


ピーナッツを食う

水割りを流しこむ

痛む胃が

気になるのに 

あわただしい口の動きを

とめられない


風呂あがりの

眠る前の

いちばん憩える時間(とき)



   自省


カタイのよ

うんざりしたように

女が言った

前にも

見極めたような目をして

そう言った女がいた


自問自答ばかり

くり返してきて

どうやら

(ひと)に与える言葉を

忘れたらしい


  ピンボケ


ほら考えちゃいけない

そんなふうに考えちゃ

誰もなんにも言えないさ

すらすら出ることばが

過不足ない真情をかたるもの

なにをどう言うべきかなんて

だからあんたは

ピンボケなんだ


  熱唱


職場からバス停まで

風呂のなか

歌が唇をおとずれる


ほらこんなに切なく

愛を 希みを

うたえるんだぞ


うたい終えると ひとり


もったいぶった渋面で

バス停に立つ

吐息をついて

タオルをしぼる


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