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詩帖拾遺  作者: 坂本梧朗
1970年代

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その17 ばあさん  2


桐野のばあさんが

辞職届を出してきた

辞める一週間前に息子の代筆で


ひと月ぐらい前に

届けておかないと

店の迷惑になると

息子から言われていたが


届を出した日

台所の隅で

涙を流しているばあさんを

嫁は見た

二、三日前から

淋し気だった


息子夫婦は

家にいて子を見てもらうことを

諦めた


なにがいいのか

同年輩も友もなく

暖かい言葉を掛けてくれる人もまれで

立ちづめの仕事は

次から次に追い立てる

新しい洗浄機が入り

使用法を何とか覚えたが

手はもとのまま動き

洗った食器を洗浄機にいれ

二倍のロスと叱られる


パートの若い主婦が

ばあちゃんきついやろ

それ私がするからいいよと言った

ばあさんは気色ばんで

うちはきついことなんかない

きっぱり答えたそうだ


桐野のばあさん

いつまで働くやら


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